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公開年月日:2016年08月25日

ウォルマートのVISA取り扱い中止が与える影響は?

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VISAからの高額な手数料要求に対して、腹に据えかねたカナダのウォルマートが全店でVISAカードの取り扱い中止を決定しました。

カナダのウォルマートでVISAが使えなくなる!?原因は高額な加盟店手数料か

その決定に従い、カナダのサンダーベイにあるウォルマートにおいてVISAカードが利用できなくなりました。その煽りをもろに受けるのはウォルマートの利用者。協議が長期化すればウォルマートは多くの顧客を失ってしまいそうです。

 

小売り最大手の米ウォルマート・ストアーズはカナダ・オンタリオ州の都市サンダーベイで、マレーネ・ゴスパリーニさんとその就職先をもはや常客とみなせなくなった。市内3店舗で米ビザのクレジットカード受け入れを停止したためだ。

 

引用元:米ウォルマート、カナダのサンダーベイでビザカードの受け入れ停止 – Bloomberg  

ウォルマートとVISAの駆け引きに巻き込まれる利用者

VISAの手数料が高過ぎるため受け入れが難しいというウォルマートに対して、VISAは両社間で決着可能な問題に多くの消費者を巻き込んでいるとしてウォルマートを批判しています。

VISAは正論ではありますが、引用元の記事を見る限り、手数料は受け入れられないほど高いものではないとは言ってないようなので、やっぱり高いんだろうななんて思っちゃいますね(笑)

しかし主にVISAカードを利用しているという消費者はたまったものじゃないですね。ウォルマートはもう二度とVISAは採用しないと言っているわけではなく、手数料が合意できる程度に抑えられるなら再び取り扱いを開始する姿勢です。

現在のような状態ではウォルマートとVISA、消費者の誰も得をしません。交渉が長期化すればカナダにおけるウォルマートの地位を脅かしかねないのではないでしょうか。

喧嘩をしている王者の座から陥落させられる可能性も

今回の件を聞いていて思い出されるのが、iPhoneを巡るドコモ、KDDI、ソフトバンクという三大キャリアの争い。iPhoneが登場した当初、その将来性を見ぬいたソフトバンクの孫さんはAppleと交渉し、日本におけるiPhoneの独占販売権を獲得しました。

当時はドコモが圧倒的王者で、ソフトバンクは新参でした。iPhoneを手に入れた後の携帯事業におけるソフトバンクの成長ぶりは皆さんご存知のとおりです。結局、iPhoneは無視できない存在となり、数年後にはKDDI、最後にはドコモもiPhoneを販売するようになりました。

私はソフトバンクがiPhone3Gの取り扱いを開始したときからiPhone一筋で、あのときソフトバンクがiPhoneを日本に持ち込んでくれて本当によかったと思っています。

一方でぎりぎりまで意地を張っていたドコモの姿勢にも好感を持っています。

iPhoneは素晴らしい製品なので使いたい、でもすべてがAppleに支配されてしまうのもなんだか悔しいという矛盾した気持ちです(笑)

さて話が脱線しましたが、このように業界の巨人であっても判断を誤ると大きな痛手を被るということがわかります。

カナダに数百万人の顧客を持つという業界大手のウォルマートといえども、VISAと喧嘩をしている間にどんどんと利用者が離れていってしまうことが懸念されます。

競合他社としてみれば思いがけないチャンスです。一気呵成に顧客の取り込み策を講じてくるでしょう。果たして今後この件がどのように決着するのか、今後も注目していきます。

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