エールフランス提携カードを徹底解説！ ～ クレジットカードの達人

フライング・ブルーとはエールフランスとKLMオランダ航空が運用する共通のマイレージプログラムのこと。エールフランスはTVコマーシャルが放送されているほどなので、国内でも知名度の高い航空会社です。

フライング・ブルーの貯まる主なカードとして、日本ではJCBと三井住友VISAカードからそれぞれ発行されています。

その名の通り、エールフランスはフランス、KLMオランダ航空はオランダを代表する航空会社です。何故この2社が共通のマイレージプログラムを採用しているかというと、2004年に2社が持ち株会社方式で経営統合をしたからです。これにより同一マイレージを利用した就航便が増加し、ヨーロッパを中心としたユーザの利便性を格段に向上させました。

規模としてヨーロッパ第1位、世界でも第4位の巨大航空会社です。

エールフランスは、首都パリにあるシャルル・ド・ゴール国際空港を、KLMオランダ航空は首都アムステルダム近郊のスキポール空港をハブ空港としてヨーロッパ各国、及び世界の主要都市へ就航しています。

日本路線は、共に成田国際空港（東京）、関西国際空港からパリ、アムステルダムへ定期便を就航しています。また、KLMオランダ航空は2013年から福岡空港-アムステルダム間の定期便を就航予定です。パリ、アムステルダムを経由すればヨーロッパ各国へ行き来できる日本にとっても便利な航空会社であります。

アライアンス（航空連合）は、スカイチームに所属しているため、貯めたマイルを同じくアライアンスに加盟する航空会社の特典航空券と交換できます。我が国の2大航空会社のJAL（日本航空）はワンワールド、ANA（全日空）はスターアライアンスに加盟しているため、マイレージの相互利用はできませんが、JALのマイレージを加算できる便もあります。

フライングブルー最大の特徴は、実際に飛行機を利用する人（陸マイラーではない人）にとって、マイレージの有効期限が実質無期限なこと。20カ月に一度エールフランス、KLMオランダ航空、もしくは提携する航空会社に搭乗すればマイレージの有効期限が20カ月間自動延長されます。

• スカイチームに加盟する航空会社の一覧

前述の通り、JCBと三井住友カードから提携カードが発行されています。グレードはそれぞれ一般カードとゴールドカードの2種類、計4券種となります。どのカードが一番お得なのか？4券種の特徴と違いについて紹介します。

カード利用で獲得できるマイレージは、どちらもレートは同じく100円=1マイル。ただし、JCBは100円につき1マイルに対し、VISAカードは1,000円につき10マイル貯まります。VISAの場合、1,000円単位でマイル加算されるため、1,000に満たない端数の金額は切り捨てとなります。従って細かい金額もマイル加算されるJCBカードの方がマイルが貯まりやすいと言えます。

JCBカードに入会するともれなく一般カードで1,000マイル、ゴールドカードで2,000マイルの入会ボーナスがプレゼントされます。一方のVISAカードは入会ボーナスがありません（期間限定で入会キャンペーンを実施している場合あり）。従って、入会ボーナスの面でもJCBカードの方がお得と言えます。

下記スペック表の通り、JCBカードの方が一般カード、ゴールドカード共に充実した付帯保険が搭載されています。VISAカードの一般カードに限っては、海外・国内旅行保険は付帯されていないので要注意。付帯保険の面でもJCBの方がお得と言えます。

一般カードがJCBが5,500円（税込）に対してVISAカードは1,375円（税込）、ゴールドカードはJCB16,500円（税込）に対してVISAカードが11,000円（税込）。何れもVISAカードの方が安いです。JCBカードの方が高機能なので年会費が高いのも頷けますが、機能重視ならJCBカード、年会費重視ならVISAカードを選ぶのも選択肢のひとつです。コストパフォーマンスがどちらが高いかを決めるのはあなた次第です。しかし、このカードに入会する目的は「マイルを貯める」ことなはず。ならばクレ達的には少し高い年会費を払ってもJCBに入会した方が得策と考えます。