TRUST CLUBカードの特徴＆お得な活用方法を解説 ～ クレジットカードの達人

TRUST CLUBブランドのカードは全部で7種類。そのうち2種類はデルタ航空と提携したいわゆる提携カードなので、独自に発行しているプロパーカードは全部で5種類。これらのラインナップと主なスペックは以下の通り。

TRUST CLUBカードスペック比較表

ｶｰﾄﾞ名		ﾌﾟﾗﾁﾅﾏｽﾀｰ	ﾜｰﾙﾄﾞ	ｴﾘｰﾄ	ｺﾞｰﾙﾄﾞ	ﾌﾟﾗﾁﾅVISA
国際ﾌﾞﾗﾝﾄﾞ		ﾏｽﾀｰｶｰﾄﾞ	ﾏｽﾀｰｶｰﾄﾞ	VISA	VISA	VISA
年会費	本人	3,300円	13,200円	3,300円	13,200円	38,500円
	家族	無料	無料	無料	無料	無料
	ETCｶｰﾄﾞ	無料	無料	無料	無料	無料
最大利用枠		100万円	300万円	100万円	125万円	入会時確認
電子ﾏﾈｰ		×	×	×	×	×
Apple Pay		○	○	○	×	×
ﾎﾟｲﾝﾄ※1	通常	0.6%	0.9%	0.6%	0.9%	1.2%
	ﾘﾎﾞ払い	0.9%	-	0.9%	-	-
ﾎﾞｰﾅｽ	年50万利用	-	2,500ﾎﾟｲﾝﾄ	-	2,500ﾎﾟｲﾝﾄ	2,500ﾎﾟｲﾝﾄ
	年100万利用	-	6,000ﾎﾟｲﾝﾄ	-	6,000ﾎﾟｲﾝﾄ	6,000ﾎﾟｲﾝﾄ
	年150万利用	-	-	-	-	10,000ﾎﾟｲﾝﾄ
保険	海外	利用付帯	利用付帯	利用付帯	利用付帯	利用付帯
	国内	利用付帯	利用付帯	利用付帯	利用付帯	利用付帯
	ｼｮｯﾋﾟﾝｸﾞ	○	○	○	○	○
	ｷｬﾝｾﾙ ﾌﾟﾛﾃｸｼｮﾝ	×	○	×	×	○
ﾗｳﾝｼﾞ	国内	○	○	○	○	○
	海外	×	ﾎﾉﾙﾙ	×	ﾎﾉﾙﾙ	ﾎﾉﾙﾙ
	ﾌﾟﾗｲｵﾘﾃｨﾊﾟｽ	×	○	×	○	○
その他	国際線 手荷物宅配	○	○	○	○	○
	空港ｺｰﾄ 預かり	10%引き	無料	×	×	無料
	ｺﾝｼｪﾙｼﾞｭ ﾃﾞｽｸ	×	×	×	×	○
	ﾜｰﾙﾄﾞﾏｽﾀｰ ｶｰﾄﾞ特典	×	○	×	×	×

※1：貯めたﾎﾟｲﾝﾄをAmazonギフト券に交換した場合の還元率

この表からもわかる通り、ひとつのカードに対して1つの国際ブランドが紐づいている。リワードカードにはマスターカード、エリートカードと上級カードにあたるゴールドカード、プラチナカードにはVISAブランドが付帯している。

最も下位ランクのプラチナマスターカードとエリートカードのスペックを比較すると、国際ブランド以外に大きな違いはない。

上級カードのワールドカードとゴールドカードも同様にスペックに大きな差はないが、ワールドカードはマスターカードの中でも上級クラスに位置する「ワールドマスターカード」の優待が受けられる希少性の高いカードなのだ。

TRUST CLUBカードは、プラチナカードを除いてすべてのカードで入会目安となる年収が明記されており、一般カードなら200万円、ゴールドカードでは400万円。一般的な会社員なら審査に通るのも難しくないだろう。

ただし、わざわざ入会資格に目安の年収を公開していることからも、ミドルクラスからアッパーミドルと言われる比較的裕福な層をターゲットにしていると考えられる。TRUST CLUBカードの特典内容は空港関連を中心に、彼らのライフスタイルに適した特典を付帯している。

ここからは、5種類のTRUST CLUBカードに共通するおすすめポイントを確認していこう。

TRUST CLUBカードで評価が高いのはエアポートサービス。なかでも国内空港ラウンジと国際線手荷物無料宅配サービスの2つにおいては、他社の追随を許さないコストパフォーマンスの高さが魅力で業界内での評価も高い。

国内28空港の提携ラウンジで、TRUST CLUBブランドのカードと当日の搭乗券を見せるだけで無料利用できるラウンジサービス。

他社でもゴールドカードやプラチナカードであれば必ずと言って良いほど付帯しているサービスだがそれらのカードの年会費は安くても10,000円が相場。しかしリワードカードとエリートカードは年会費がたったの3,300円（税込）。安さが大きな魅力だ。

無料利用の対象となるラウンジは以下の通り。

北海道・東北

新千歳空港「ロイヤルラウンジ」「スーパーラウンジ」函館空港「ビジネスラウンジ A Spring」青森空港「エアポートラウンジ」秋田空港「ロイヤルスカイ」仙台空港「ビジネスラウンジ EAST SIDE」「ビジネスラウンジ WEST SIDE」

関東

成田国際空港「第1ターミナルビル　ビジネス＆トラベルサポートセンター内ラウンジ」「第1ターミナルビル　IASS Executive Lounge（エリート・リワードは対象外）」「第2ターミナルビル　T.E.Iラウンジ」「第2ターミナルビル　IASS Executive Lounge（エリート・リワードは対象外）」

羽田空港「第1ターミナルビル　エアポートラウンジ（北）」「第1ターミナルビル　エアポートラウンジ（南）」「第1ターミナルビル　エアポートラウンジ（中央）」「第2ターミナルビル　エアポートラウンジ（チェックイン前ロビーエリア）」「第2ターミナルビル　エアポートラウンジ（ゲートエリア内）」「第2ターミナルビル　エアポートラウンジ（チェックイン後ロビーエリア）」「国際線旅客ターミナル　SKY LOUNGE、国際線旅客ターミナル　SKY LOUNGE ANNEX」

北陸・中部

新潟空港「エアリウムラウンジ」富山空港「ラウンジ らいちょう」小松空港「スカイラウンジ白山」中部国際空港「プレミアムラウンジ　セントレア」

関西

関西国際空港「カードメンバーズラウンジ（六甲、金剛、アネックス金剛）」「カードメンバーズラウンジ（比叡）」伊丹空港「ラウンジオーサカ」神戸空港「ラウンジ神戸」

中国

岡山空港「ラウンジ マスカット」米子空港「ラウンジ大山」広島空港「ビジネスラウンジ もみじ」山口宇部空港「ラウンジきらら」

四国

徳島空港「エアポートラウンジ ヴォルティス」高松空港「ラウンジ讃岐」松山空港「ビジネスラウンジ、スカイラウンジ」

九州・沖縄

北九州空港「ラウンジひまわり」福岡空港「くつろぎのラウンジTIME、ラウンジTIME インターナショナル」大分空港「ラウンジ　くにさき」長崎空港「ビジネスラウンジ アザレア」熊本空港「ラウンジASO」鹿児島空港「スカイラウンジ菜の花」那覇空港「ラウンジ華～hana」

海外

アメリカ：ホノルル国際空港「IASS Hawaii Lounge（エリートカード、プラチナマスターカードは対象外）」

「国内空港のラウンジを利用したいけど、そのために年会費1万円以上のゴールドカードに入会するのは腰が重い…」という人にピッタリだ。

TRUST CLUBカード会員なら、国際線利用時に空港から自宅へ、もしくは自宅から空港に手荷物を無料、または格安で配送してくれるサービスがある。

正規料金で利用すると、片道でも2,000円、往復ならば4,000円以上かかるので、数回利用するだけで年会費の元が取れてしまう素晴らしい特典だ。

カードによって特典内容が異なり、スーツケース2個分まで無料のカード、空港から自宅までの片道のみ無料のカード、1回500円かかるカードと様々だ。

それぞれの特典内容は以下の通り。

一般カード（3,300円）

リワードカード：自宅と空港間の往路復路で、手荷物1個までを無料配送。

エリートカード：空港から自宅まで、手荷物2個までを1個辺り500円で配送。3個め以降も通常料金から20%オフ。自宅から空港までなら1個目から通常料金の15%オフ。

ゴールドカード（13,200円）

リワードワールドカード：自宅と空港間の往路復路で、手荷物2個までを無料配送。

ゴールドカード：空港から自宅まで、手荷物1個までを無料配送。もしくは1個までを500円で配送。2個め以降も通常料金から15%オフ。自宅から空港までなら1個目から通常料金の15%オフ。

プラチナカード（38,500円）

自宅と空港間の往路復路で、手荷物1個までを無料配送。もしくは2個までを1個辺り500円で配送。3個め以降も通常料金から20%オフ。

クレジットカード全体での平均的なポイント還元率は0.5%。それと比較すると、TRUST CLUBカードのポイント還元率は0.6%や0.9％なので、平均以上と言える。しかし、TRUST CLUBカードでは度々ポイントプログラムの改悪が行われるのが懸念点だ。

以前は土日に決済すると、100円で3ポイントが貯まる特典があったが、廃止されてしまった。また、ポイントの交換レートが改悪され、最低でも0.8%だったポイント還元率も今や0.6%となっている。

今後もポイントプログラムの改正には注意を払う必要があるだろう。

まずおすすめしたいのが、マスターカードにおいて日本国内最高レベルであるワールドマスターカード優待の付いたカードを格安年会費の13,200円（税込）で提供しているTRUST CLUB ワールドカード。

ワールドマスターカード会員には、高級レストランでの優待が受けられる「Taste of Premium®」や、手荷物配送サービスなどの特典が提供される。

なかでも手荷物配送サービスは出国時も帰国時も2個まで無料配送できるため、プラチナカード以上の待遇である。

空港ラウンジは全国の主要32空港45ヵ所と、海外1空港のラウンジが無料で利用可能（2021年4月現在）のラウンジが無料で利用できる。

空港と自宅間は荷物を預けて手ぶらで往来し、空港ではラウンジでゆったりとくつろげる。そんなサービスが詰まったカードだ。

また、旅行保険は利用付帯で、疾病・治療費が最高200万円まで補償される。ちょっとした治療なら、医療費が高額な海外でもある程度は安心できる補償額と言える。

年会費が同額のVISAブランドのTRUST CLUB ゴールドカードと比較すると、ワールドマスタ－のレストラン優待、キャンセルプロテクション、空港でのコート預かりサービス、手荷物配送が無料という点においてワールドカードの方が優れている。国際ブランドにこだわりがなければTRUST CLUB ワールドカードをおすすめしたい。

• TRUST CLUB ワールドカード公式サイト

続いておすすめしたいのが、TRUST CLUB プラチナマスターカード。

最大のおすすめポイントはコストパフォーマンス。全国の主要32空港45ヵ所と、海外1空港のラウンジが無料で利用可能（2021年4月現在）で、年会費3,300円（税込）は安い。加えて、空港と自宅間での手荷物宅配サービスの割引があり、復路のみ1個500円、2個目以降一般料金より100円割引を受けられます。

海外旅行保険も利用付帯しているため渡航先で治療を受けた際に150万円まで補償を受けられる。

海外旅行をするなら強い味方になる1枚だ。

• TRUST CLUB プラチナマスターカード公式サイト

最後に紹介したいのは、以前は招待制だったが今や誰でも申し込み可能となったTRUST CLUB プラチナ Visaカードだ。SuMi TUST CLUBで最上位のカードだけあり、特典やスペックの充実度は頭1つ抜けている。

まず、このカードに入会するとプライオリティ・パスを無料で発行できる。このカードで発行したプライオリティ・パスならラウンジ利用料も無料になるので、世界148カ国1300カ所以上の空港ラウンジを利用可能。手荷物配送も空港と自宅間の往路復路で1個まで無料。また、3個以降も正規料金の20%オフになる。

旅行保険も疾病・治療費は最高500万円まで補償。家族特約もあり、このカード1枚あれば生計を共にする同居の親族・別居の未婚の子も年齢に関係なく補償対象となる。渡航便延保険もあるので、飛行機の遅延や手荷物の紛失時にも補償を受けられる。この他にも急な出張で海外旅行に行けなくなった場合のキャンセル費用補償してくれるキャンセルプロテクションも付帯している。

ポイント還元率も常時1.2％を誇り、日常のショッピングもお得に利用できるだろう。

コンシェルジュデスクサービスも付帯しており、クレジットカードのあらゆる特典が搭載されている。年会費もプラチナカードらしく38,500円（税込）かかるがこのカードの特典に魅力を感じる方なら決して高すぎる金額ではない。

• TRUST CLUB プラチナ Visaカード公式サイト