知られざるプラチナカードの実態に迫る
更新年月日:2012年07月14日
プラチナカードと聞くと富裕層が持つカードだと決めつけてしまいがちだが実際はどうなのだろうか?プラチナカードは今や多くのカード会社から発行されており中身もバラバラ。年会費も10万以上~2万円台の手軽なものまで特典・サービスも様々。このページでは、一般的なプラチナカードの機能・サービスや入会方法、おすすめのカードをクレ達が独自に調査した結果を紹介しよう。
コスパ最強のプラチナカードランキング
プラチナカードの機能はカードによって大違い
プラチナカードはゴールドカードの上位カードとして位置づけられている高級カードだが、公式サイトや雑誌等での露出は少なく実態は未だ不明な部分が多い。プラチナカードで代表的なのは、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード、ダイナースクラブ・プレミアムカードなど年会費10万を超える富裕層向けカードがある一方、セゾン・アメックス・プラチナカードなど、お手頃な年会費で入会できるものまで幅広いのだ。
プラチナカードのサービス
先ずはプラチナカードの代表的なサービスを確認しよう。
一般的に広く知られているサービスとして「コンシェルジュサービス」、「空港ラウンジサービス」、「宿泊施設・航空券優待」がある。また、付帯保険の補償内容やポイント還元率も優遇されているケースも多い。
コンシェルジュサービス
プラチナカードサービスの代名詞ともいえる、コンシェルジュサービスは各社最も力を入れているサービスのひとつ。コンシェルジュサービスとは「会員の世話役」という位置づけで、電話で会員のリクエストに応じて、ホテルや航空券の手配や、おすすめのレストランや雑貨店の紹介をしてくれる。内容も「接待」、「デート」、「友人との会食」などの用途、場所などの細かいリクエストにも詳細に応じてくれる他、プラチナカード会員限定のイベントの手配可能だ。
クレ達は、コンシェルジュサービスは旅行や出張の渡航先など、さほど詳しくない国内外のスポットほど力を発揮してくれるモノと評価している。海外旅行に行くと、どこのレストランがおいしいのかもわからない、言葉が通じない、タクシーが手配できない、、、など、そんな困った時に電話一本でコンシェルジュが対応してくれるのは有難い。特に現地の言葉がわからない人ほど助かるだろう。
それでは、コンシェルジュはどの程度の要求にまで応えてくれるのだろうか?
会社によって違いはあるもののクレ達の調査では、ほとんどの会社が「弁護士や税理士」などの士業の紹介、不動産の紹介、水商売・風俗関係のお店の紹介や手配はNGだった。トラブルに発展する可能性が高いことや、ブランドイメージにそぐわないというのがカード会社の本音のようだ。
また、優れた点としては、アメックスやダイナースなど自社のブランドが使えないレストランやホテルも積極的に紹介してくれることだ。会員の目的は「カードを使うこと」ではなく「レストランやホテルで楽しいひと時を過ごすこと」だと理解しているからだ。クレ達スタッフもこのような彼らの配慮にイチイチ感動したことがあるのだ。
空港ラウンジ&旅行保険も充実
世の中のほとんどのゴールドカードの空港ラウンジサービスは、国内主要空港の利用に限られますが、ほとんどのプラチナカードの場合「プライオリティ・パス」というサービスに無料で登録できるので世界中の1,200カ所以上の空港ラウンジが無料で利用できるのだ。
ラウンジだけじゃない充実の空港サービス
プラチナカードには、空港ラウンジサービス以外にも旅行や出張時に役立つサービスが盛りだくさん。ここからはハイステータスカードの本家、アメックス・プラチナカードの空港・トラベル関連のサービスをいくつか紹介しよう。一般カードでは考えられない仰天サービスが目白押しだ。
エアポート送迎サービス:海外旅行の出発・帰国時のいずれかに、空港と自宅の片道を提携タクシー会社のタクシーに割引料金で利用できる。利用料金は場所や時間帯によって変わるが、関東地方なら通常のメーター料金よりも6割~3割くらい安くなる計算だ。(成田・関空・中部国際空港限定サービス)
手荷物無料宅配サービス:出発、もしくは帰国時に、自宅→空港、もしくは空港→自宅まで、カードを提示するだけでスーツケース2個を無料で配送してくれる。スーツケースの代わりにゴルフバッグなどもOKだ。通常スーツケース1個を配送するのに3,000円はかかるため、1回の渡航に6,000円分も配送料がタダになる。頻繁に渡航する人にはこれだけで年会費のモトが取れてしまうだろう。(成田・関空・中部国際空港限定サービス)
無料ポーターサービス:出発時に空港到着→チェックインまで、到着時にロビー→駅改札口まで、スタッフが荷物を運んでくれる。もちろん無料なので、荷物が多い時は助かるサービスだ。(成田・関空限定サービス)
空港クロークサービス:空港内で手荷物を2個まで無料で預かってくれる。(中部国際空港限定サービス)
付帯保険の補償内容がすごい
プラチナカードでは海外旅行保険の補償額も死亡・後遺障害補償で最高1億円、治療費で1,000万円が補償されるケースがほとんどだ。クレ達的には治療費が1,000万円補償されれば、短期の海外旅行では追加で旅行保険に加入する必要もないだろう考えている。わざわざ渡航の度に旅行保険に加入する手間とコストが省けられるわけだ。
この他にも、一般カードでは考えられない保険が付帯されているので本家アメックスプラチナを例にいくつか紹介しよう。
キャンセルプロテクション:急用や病気や怪我で、予定していた旅行やイベントに行けなくなった場合、キャンセルに係る費用を損害をカードが補償してくれる。航空券やチケットをカード購入することが条件になるケースがほとんどだ。
リターンプロテクション:プラチナカードで購入した商品の返品を、購入したお店が受けつけなかった場合、購入日から90日以内ならアメックスが補償してくれる。
ホームウェアプロテクション:会員が保有する電化製品やパソコンが破損した際に、カード利用の有無に関わらず利用期間に応じて50~100%を補償してくれる。
ワランティープラス:メーカーの保証期間が終了した後に、故障や破損があった場合の修理費用をメーカー保証と同等の保証をしてくれる。期間はメーカー保証期間終了後2年間となり、カードで購入した商品が対象となる。
ゴルフ・テニス・スキー保険:運動中に事故に遭った場合、第3者に怪我を負わせた場合やゴルフプレー時にホールインワンを達成した時のご祝儀など幅広くカードが補償してくれるユニークな保険である。
個人賠償責任保険:会員や家族が法律上の賠償責任が発生した場合に補償してくれる。アメックス・プラチナなら最高1億円まで補償可能だ。
プラチナカードをGETする方法
プラチナカードの入会方法は三井住友カードやセゾン・プラチナカードのように自分で直接カード会社に申込できるものから、カード会社からの招待を受けた人のみが申し込める招待制度を導入しているカードもある。カードによって入会方法が違うため確認が必要だ。
このように選ばれた人だけがカードを持てる点から、プラチナカードは希少性が高く、ステータスのあるカードとして位置づけられてるのだろう。
主なプラチナカードの紹介
このページでは、主要カード会社のプラチナカードをまとめてみた。実はゴールドカードでの下積みがなくても直接申し込めるプラチナカードもたくさんあるのだ。手っとり早く、コンシェルジュやプライオリティ・パスが利用したい人にとってはそれが最良の選択だろう。ブラックカードを目指す人、ステータスを重視する人はアメックスとダイナースにチャレンジしてみよう。
カード名 | 年会費 (税込) |
プライオリティ・ パス |
コンシェルジュ サービス |
入会方法 |
---|---|---|---|---|
アメリカンエキスプレス・ プラチナカード |
143,000円 | ○ | ○ | 招待 |
ダイナースクラブ・ プレミアムカード |
143,000円 | ○ | ○ | 招待 |
TRUST CLUB プラチナ Visaカード | 38,300円 | ○ | ○ | 申込 |
三井住友カード プラチナ |
55,000円 | ○ | ○ | 申込 |
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード | 22,000円 | ○ | ○ | 申込 |
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード | 22,000円 | ○ | ○ | 申込 |
※上記はクレ達がプラチナホルダーにインタビューしたり、独自に調査した内容のため、古い情報が含まれている場合もあります。
おすすめのプラチナ・カード
クレ達のおすすめはアメックス まずはゴールドカードからはじめよう
ステータスやハイクオリティサービスを追求するならアメックス・プラチナカードを強くおすすめしたい。実際にクレ達スタッフもアメックス・プラチナを持っているが、海外旅行をする時や飲み会幹事、デートの時のお店選びなどはコンシェルジュサービスは本当に有用だ。要望を全て伝えたら何もかも手配してくれます。もちろん無理なリクエストは「この条件だと厳しいです..」と丁寧に断ってくれるが・・・
このような実体験からも、本家アメックス・プラチナは自信を持っておすすめできます。しかしながら、招待制なのでプラチナを直接申し込むことができません。まずはアメックス・ゴールドカードに入会してみよう。
アメックス・プラチナの最大の魅力は、プラチナの上位カード、ブラックカードの入会資格を得られることだ。さらにプラチナカード会員はその上のブラックカードの会員になれる権利も獲得できる。ブラックカードに入会する唯一の方法と言われているのでブラック会員を目指す人はプラチナカードに入会する以外手はないのだ。
今すぐプラチナがほしい人には三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードをおすすめ
アメックス・プラチナは招待制なのでいつ入会できるかもわかりません。入会できないかもしれません。「今すぐプラチナカードがほしい!」そんな方におすすめなのがMUFGのプラチナカードです。年会費が22,000円(税込)なのにサービス内容は本家アメックス・プラチナとほぼ同等。保険の補償額は見劣りしますがコンシェルジュサービスや空港ラウンジサービスもバッチリ付いてます。
実際、MUFGのプラチナカードを使用している人に聞いたところ、コンシェルジュのサービスも非常にクオリティが高く、対応も良いとのことです。たしかにいわゆる「アメックス系」のコンシェルジュは評判が良いです。「たまに、対応の悪いスタッフもいる」とのことでしたが、これは本家アメックスのコンシェルジュも同じことなので仕方のないことです。年会費も22,000円(税込)と格安!今すぐほしいを叶えてくれる夢のようなプラチナカードと言えます。スタッフも最近「アメックスのプラチナは高い」「ブラックカードを目指しているわけでもないのに10万円以上払うのが馬鹿馬鹿しい」「MUFGプラチナに変更したい」と嘆いています(笑)
クレ達の結論は、
- ステータス目的なら本家アメックスのプラチナカード
- 今すぐプラチナがほしいならMUFGプラチナ
こんな感じだ。
プラチナカードは持ってるだけで本当に楽しい。ただ、使う機会がないと年会費がもったいない!と思うこともあるのも事実。プラチナホルダーになった暁には是非是非有効活用してほしいものだ。
世界最高峰のステータスカード、アメリカン・エキスプレスのプラチナカードのサービスの一部を年会費たったの22,000円(税込)で味わうことができる、コストパフォーマンスの高いカードです。手厚い補償の保険、質の高いコンシェルジュサービスや世界600ヶ所の空港ラウンジがリーズナブルに利用できる数少ないカードです。手軽にプラチナカードを持ちたい人に強くおすすめしたい一枚です。