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支払見込可能額の算出方法
更新年月日:2012年09月30日
支払可能見込額とは何か?
多重債務者が増加したことなどをきっかけに、2010年、貸金業法が改正されて年収の1/3以上のキャッシングができなくなりました。同時に、割賦販売法も改正されてショッピング枠内で利用できるリボ・分割・ボーナス払いの限度額が制限されるよう見直されました。
見直された限度額を「包括支払可能見込額」と呼び、この額以上のショッピングについてはリボ・分割・ボーナス払いができません(一括払いは対象外)。この額は、クレジットカードの入会時と更新時、ショッピング枠の増枠申請時に調査がおこなわれます。
支払可能見込額の計算方法
支払可能見込額はどのように算出されるのでしょうか?
計算式は以下の通り。
支払可能見込額= 年収等 − 生活維持費 − クレジット債務
ここで算出された額に0.9をかけた額が「包括支払可能見込額」と呼ばれ、クレジットカード会社の基準も考慮に入れた上で、ショッピング枠の限度枠が設定されます。
生活維持費の計算方法
「生活維持費はどうやって計算するの?」という疑問には、経済産業省令からご説明します。
‐ | 生計を同一にする人数 | ||||
---|---|---|---|---|---|
1人 | 2人 | 3人 | 4人以上 | ||
住宅費用 (住宅ローン・家賃) |
なし | 90万円 | 136万円 | 169万円 | 200万円 |
あり | 116万円 | 177万円 | 209万円 | 240万円 |
支払可能見込額の算出例
では、具体的な数字を当てはめて、ショッピング限度枠を見てみましょう。ちなみに住宅ローンはクレジット債務には含みません。
- 年収300万円、賃貸1人暮らし、50万円のクレジット債務がある場合
- (300万円−116万円−50万円)×0.9=約120万円
- 年収400万円、賃貸2人暮らし、クレジット債務がない場合
- (400万円−177万円)×0.9=約200万円
- 年収500万円、持ち家4人暮らし、クレジット債務がない場合
- (500万円−240万円)×0.9=約230万円
是非、自分の数字を当てはめてみて、どれくらいのショッピング枠が設定できそうか計算してみてください。
キャッシング枠の限度は?
キャッシング枠は前述の通り、貸金業法によって年収の1/3以内になるよう制限されます。年収300万円の人なら100万円、400万円の人なら約130万円、500万円の人なら約160万円。これは総借入額なので、例えば年収300万円の人がA社から50万円の借り入れがあった場合、B社でキャッシング枠は50万円が限度額になります。
もちろんこれは、あくまで計算上で算出される数字です。その他、利用状況や実績などによって、限度額よりも下回る額が設定されることもあるので、その点も頭に入れておいてくださいね。