ラグジュアリーカード ブラックカード ～ クレジットカードの達人

ラグジュアリーカード ブラックカードの特徴とおすすめポイント

金属製の高級クレジットカード

「ラグジュアリー」とは「高級品」を表すように、ラグジュアリーカードはクレジットカードの中でも高級品であることにこだわっている。そのこだわりは、カード自体がプラスチックではなく金属でできているところにも見受けられる。

ラグジュアリーカード ブラックカードの場合は、表面にステンレススチールを施し、カード番号はレーザー印字、裏面にカーボン素材を採用している。重さも、一般的なクレジットカードは5gなのに対して、ラグジュアリーカード ブラックカードは約23gだ。もはや見た目、触り心地からして一般的なクレジットカードとは圧倒的に異なり、人前で使った時の優越感は大きいだろう。

ラグジュアリーカードには、ブラックカード以外にもチタンカード、ゴールドカードがある。ブラックカードはこれらの中では中間のランクだ。ただし、ゴールドカードは招待制のカードであるため、自ら申し込めるのはチタンとブラックだけだ。

ラグジュアリーカード ブラックカードの年会費は110,000円（税込）と、その見た目や名前に恥じぬ金額だ。ワンランク上のクレジットカードを求める人にラグジュアリーカード ブラックカードの特徴やベネフィットについて紹介していこう。

ラグジュアリーカードの審査基準

ラグジュアリーカード ブラックカードの申込資格は、「20歳未満の方および学生の方」以外だと記載されている。ラグジュアリーカードに限らず、クレジットカードの審査基準は公表されていない。そのため、以上の条件を満たしている人の中で、どのような人が審査に通るのかはわからない。

審査に関して度々話題になるのが、申込用紙の年収記入例に「2,000万円」と書かれているため、「年収2,000万円以上ないと審査に通らないのでは？」という話だ。これについてラグジュアリーカードに問い合わせてみたところ、「これはあくまで記入例として認識してください」との回答を頂いた。

実際に口コミを見ると、一般的な会社員で年収600万円前後だという人でも審査に通った、との書き込みも見られる。公式情報ではないので信ぴょう性は保証できないが、これらのことを考慮すると、年収2,000万円未満の人でもチャレンジする価値はありそうだ。

リムジン無料送迎サービス

ラグジュアリーカード ブラックカード最大のメリットと言っても良いのが、このリムジン無料送迎サービスだ。指定場所とレストランまでの間を、ラグジュアリーカードが手配したリムジンで移動できる。対応エリアは、当初は東京23区内のみだが、23区以外の地域や、大阪市内、京都市内も対象となっており、今後も拡大が期待できる。

リムジンを利用する場合、対象となるレストランをコンシェルジュ経由で予約する必要がある。なお、ブラックカードで利用できるのは指定場所からレストランへ向かう場合のみだ。帰りに関してはゴールドカードのみの特典となる。

ハワイアン航空の上級会員に資格を得られる

ラグジュアリーカード ブラックカードに入会すると、ハワイアン航空マイレージサービス「ハワイアン・マイルズ」の上級会員ステータス「Pualani Gold」資格を無条件で得られる。

Pualani Goldになると、対象となるフライトごとに通常の1.5倍のマイルが貯まったり、規定内の受託手荷物が2個まで無料になったり、優先搭乗が利用できたり、などの優待特典を受けられる。

通常上の条件でPualani Goldになるためには、「30区間のご旅行、または20,000マイルの獲得」を満たさなければいけない。そのため、手早く上級会員資格を得たい人はブラックカードに入会すると良いだろう。

プライオリティ・パスを無料発行可 全世界1,200箇所以上のラウンジが使える

ラグジュアリーカードに入会すると、世界中1,200箇所のラウンジを利用できるプライオリティ・パスを無料で発行できる。通常、このパスを発行するには399ドル、およそ45,000円の年会費が必要になるが、ラグジュアリーカード会員である間は、年会費無料で持つことができる。

プライオリティ・パスは同伴者のラウンジ利用料が有料で、別途27USドル必要になる。しかし、ラグジュアリーカードは家族カード会員でもプライオリティ・パスを無料発行できる。家族カードの年会費は27,500円（税込）なので、プライオリティ・パスのためだけに発行するのも良いだろう。もちろん家族カードの魅力はそれだけでなく、後述するコンシェルジュデスク特典や、旅行保険も家族カードに付帯している。

TIAT LOUNGE、TIAT LOUNGE ANNEXも利用可能 会員専用ラウンジも拡大予定

さらに、ラグジュアリーカードはプライオリティ・パスを発行しなくても、国内主要空港と韓国仁川、ハワイホノルルのラウンジを同伴者1名を含めて無料利用できる。この特典は他社のゴールドカードでもよくある特典だが、ラグジュアリーカードのメリットは羽田空港のTIAT LOUNGE、TIAT LOUNGE ANNEXも無料利用できることだ。これらのラウンジは国際線、手荷物検査後に利用することができる。

ラグジュアリーカード以外ではTS CUBICやMICARDなど、ごく一部のクレジットカードにしか対応していない。

空港ラウンジ以外にも、ラグジュアリーカード会員専用の「ラグジュアリー・ラウンジ」も利用できる。こちらは「LUXURY LOUNGE NY」と呼ばれ、ニューヨークにあるラウンジだ。今はこの1箇所にしかないが、今後は日本を含めて世界中に展開予定とのことだ。

24時間365日対応のコンシェルジュデスクは、メールにも対応

ラグジュアリーカードはどの種類のカードでも、同じコンシェルジュデスクサービスを利用できる。クレジットカードのコンシェルジュサービスとしては珍しくメールでの問い合わせにも対応しているため、電話が苦手な方はもちろん、何かの情報をコピペして相談したいときに役立つだろう。

電話で連絡した場合、自動音声による対応がなく、一発で有人デスクに繋いでくれる。また、カード番号を伝える必要がなく、名前と生年月日だけで本人確認が済むため、いちいちカード番号を確認する手間が省けるのがありがたい。

このような細かい点でアメックスなどのコンシェルジュサービスとは一線を画しており、質の高さを感じるだろう。

部屋のアップグレードや優待価格適応など、世界中の有名ホテルで特典あり

ラグジュアリーカードでは、以下のホテルグループで部屋のアップグレードを受けられる。

• マンダリンオリエンタルホテルグルーブ
• ザ・ペニンシュラホテルズ
• ウォルドーフ・アストリア・ホテル＆リゾート(ヒルトン・ワールドワイド)
• コンラッド・ホテルズ＆リゾーツ(ヒルトン・ワールドワイド)
• 「ブルガリ」「エディション・ホテル」「ラグジュアリーコレクション」「ザ・リッツ・カールトン」「リッツ・カールトン・リザーブ」「セントレジス」「W ホテル」（マリオット・インターナショナル・ラグジュアリーブランド）
• シックスセンシズ
• 熱海ふふ
• 箱根翠松園

さらに会員制の貸別荘を提供するヴィラ・オブ・ディスティンクション、Exclusive Resortsを優待価格で利用可能だ。

国際線手荷物無料宅配

国際線の出発・帰国時に、それぞれ荷物最大3個までを無料で宅配できる。アメックスプラチナでさえ最大2個までなので、ブラックカードはアメックスプラチナをも上回る特典を提供していることになる。

ただし、対象空港は成田空港・羽田空港国際線ターミナル・関⻄国際空港・中部国際空港の4空港に限られる。

ダイニング優待

ラグジュアリーカード ブラックカード会員なら、全国約200店舗で2名以上所定のコースをコンシェルジュ経由で予約した場合、1名分が無料になる。また、世界約18カ国、400件以上の人気レストランと提携しており、会員限定の優待を受けられる。

さらにブラックカードならば、予約困難な有名店も優先して予約できる。これはあらかじめラグジュアリーカードが会員専用の席を抑えておき、ラグジュアリーカード経由で予約が入れば、その枠に入れることで予約が可能になるサービスだ。

つい最近までは日本一予約が困難とも言割れている「鮨さいとう」もラグジュアリーカード経由で予約できたが、現在では提携が終了しているため予約できないので注意しよう。

TOHOシネマズ優待

全国のTOHOシネマズで毎月1回無料で映画を見ることが可能。また、席の予約はコンシェルジュが代行してくれる。

ポイント還元率は最大1%

ラグジュアリーカード ブラックカードで決済すると、1,000円の支払いにつき1ポイントが貯まる。1ポイントは5円分として、Amazonギフト券やJCBギフトカードなどと交換できる。この時の還元率は0.5%であり、アメックスやダイナースと比較すると低い部類に入る。毎年、4月〜翌年3月の1年間で、国内でのカード利用額が150万円以上になると、その年の利用額に対して1,000円につき1ポイント分のボーナスポイントももらえる。この場合の還元率は1%にアップする。

もちろんラグジュアリーカードはここまで挙げてきたような豊富でラグジュアリーな特典が使えるのが売りであり、還元率で勝負するようなクレジットカードではない。とは言え、少し物足りなさを感じる人も多いだろう。

ラグジュアリーカードで貯まったポイントは1ポイント→3マイルとしてANA、JALのマイルとも交換できる。移行手数料は無料で、JALマイルの場合は年間15,000マイルの移行上限があるが、ANAマイルに関しては上限がない。

なお、海外で利用した場合は1,000円で2ポイントが貯まり還元率は1%となる。また、ポイントの有効期限は5年間と長い。

新生銀行の「新生プラチナ」が適用され、他行宛の振込手数料が月10回無料

ラグジュアリーカードの引き落とし先口座を、「新生総合口座パワーフレックス」に登録し、引き落とし金額が1円以上だった場合に、「新生プラチナ」が適用される。

「新生プラチナ」になると、インターネット上での他行宛振込手数料が月10回まで無料で、11回目からも103円/件で利用できる。さらに円定期預金の金利が年0.02%に優遇される。

「新生プラチナ」になるには、ラグジュアリーカードを使う以外だと以下の条件を満たすことが必要だ。どれも難易度が高いが、ラグジュアリーカードなら労せずクリアできるだろう。

• お預け入れ総資産の月間平均残高が2,000万円以上
• 外貨預金などの所定の投資商品の月間平均残高が300万円以上
• 新生パワートラスト（金銭信託）の20日時点の残高合計が1,000万円以上

法人カードとして申し込むことも可能

ラグジュアリーカードは、引き落とし口座に法人口座、または屋号付口座を設定することも可能だ。つまり、事業決済用の法人カードとしても利用できる。

法人用と個人用で2枚持ちすることもできる。ただし、従業員カードの発行はできない。また、法人用として発行した場合でも、個人用と特典上の違いはない。

ラグジュアリーカード ブラックカードの限度額

ラグジュアリーカード ブラックカードの限度額は、残念ながら公表されていない。クチコミを見てみると、200〜300万円だと言われている。しかしながらあくまでもクチコミであり、公式に明言されているわけではないので、参考までに留めて欲しい。