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ここだけは押さえる!スターアライアンスの基本

更新年月日:2013年09月07日

スターアライアンス

世界最初のグローバルアライアンスとして、1997年に設立。加盟航空会社数、年間搭乗数で最大を誇るアライアンス。日本ではANAが加盟。就航路線は195カ国で、都市は1,300を超える。1日あたりのフライト数は約21,000以上。世界中に幅広く就航路線ともつが、北中米、ヨーロッパ、アフリカが厚く強い。

アライアンス(航空連合)とは何か

アライアンスの基本情報

名称 スターアライアンス
公式サイト http://www.staralliance.com/ja/
設立年月日 1997年5月14日
加盟
航空会社
航空会社数 28社
日本
アジア
ヨーロッパ
北中米
南米
アフリカ
オセアニア

2013年09月03日時点の情報

スターアライアンスの概要

スターアライアンスは、世界の主要航空会社5社が結束し、各社の運航ネットワークやラウンジ、搭乗手続き、航空券発券、その他様々なサービスを各社で協力して提供するぺく、誕生した世界初のアライアンス(航空連合)で、ドイツ、フランクフルトを拠点としている。

スターアライアンス加盟航空会社は、航空連合の中で最も多くの地域に就航しているため、渡航者にとっても利便性は高く、快適に世界中の都市へとこうすることができる。スターアライアンスのインタラクティブマップでは、全ネットワークおよび世界各地のルートやフライト、目的地を検索することができる。

また「Star Alliance Navigator for iPad」を使えば、各加盟航空会社やスターアライアンスネットワークの情報を視覚的にも楽しい画面で確認できる。 全加盟航空会社のフライト情報やスケジュール、世界各地のラウンジのロケーションや詳細情報、空港情報など満載だ。

スターアライアンスとマイレージプログラム

既に加入しているマイレージの航空会社がスターアライアンス所属であれば、同アライアンスに加盟している別の航空会社フライトマイルも同じマイレージに加算することができる。同様に、貯めたマイルを特典航空券に交換する場合は、ワールドワイドの就航ネットワーク全体、つまり世界の約1,300以上の都市への航空券と交換できる。

日本ではANAが加盟しており、また同社のマイレージは、国際線・国内線のフライト利用でも、日常のショッピングでも貯めやすい。クレ達ではANAを含むスターアライアンス所属の各航空会社のマイレージと、マイルをもっとも貯めやすいカードを紹介しているので是非参考にしてほしい。世界中に広がるスターアライアンスのネットワークをお得に楽しめるはずだ。

また既存のマイレージプログラムの会員ステータスは、スターアライアンスの会員ステータスにも反映される。スターアライアンスには、シルバーステータスゴールドステータス、の2つのステータスがあり、個別に特典・サービスが用意されている。

スターアライアンスの上級会員制度

前述の通り、スターアライアンスのマイレージ会員資格には、シルバーステータスとゴールドステータスの2種類があり、それぞれ特典の内容が違う。スターアライアンスの会員ステータスは、加盟する航空会社のマイレージプログラムのステータスが自動的に反映される。

当然、加盟航空会社28社のいずれかを利用して獲得したマイルは、スターアライアンスのマイレージにも加算され、貯まればゴールドステータスに昇格する。加盟航空会社が多いと、他アライアンスと比べてマイル数やポイントの獲得チャンスが増えるのでうれしい。

ゴールドステータスの特典は次の通りだ。シルバーステータスはこれらの1部が利用できる。

  • 空港での優先チェックイン
  • 空港ラウンジのアクセス
  • 優先搭乗
  • 手荷物許容量の追加
  • 手荷物取り扱いの優先
  • 優先空席待ち予約
  • 空港での空席待ちの優先

スターアライアンス・ラウンジ

スターアライアンス、あるいはスターアライアンス加盟航空会社のラウンジは世界各地に1,000 ヶ所以上に存在する。国際線のビジネスクラス、ファーストクラス利用者、またはゴールドステータス会員であれば自由に利用することができる。

航空ラウンジを検索のページから、世界各国のラウンジを、空港別、利用者対象別で検索できる。渡航の前に利用してみるといいだろう。

世界のエリアごとに見るスターアライアンスの特徴

日本・アジア:アジアでは計7社が加盟しており、ワンワールド、スカイチームに比べ、東アジア、東南アジアの路線網が充実している。

北アジアでは、ANA、アシアナ航空、中国国際航空を利用して、日本、韓国、中国の主要都市をカバーできる。東京発着はもちろん、地方空港からもアクセス可能だ。南アジアを見ると、シンガポール航空、タイ国際空港が加盟しており、東南アジアの就航路線やバンコク・シンガポールを拠点とした世界各都市への路線も魅力だ。

北中米世界最大級のユナイテッド航空、東海岸・中米に強いUSエアウェイズ、カナダが拠点のエア・カナダの3社のネットワークは強力。2009年コンチネンタル航空が移籍(後にユナイテッド航空と合併)で、さらに利便性が増した。中米及びカリブ海地域では、コパ航空が加盟している。

南米:本拠地を置く航空会社がない脆弱な状態が続いたが、2010年、ブラジル最大の航空会社であるTAM航空の加盟し、南米のネットワークが一気に拡張された。さらにアビアンカ航空が加盟したことにより、南米の就航路線も安泰かと思われた。しかし、TAM航空はワンワールド所属のラン航空に経営統合されたため、アライアンスを脱退。南米路線が再び弱点となった。

ヨーロッパ: スターアライアンス設立当初から、ヨーロッパ全域に強いネットワークを持つルフトハンザドイツ航空と、北欧路線が強みのスカンジナビア航空が参加。東欧にはオーストリア航空、LOTポーランド航空、クロアチア航空、エーゲ航空が加盟しており、ヨーロッパ全土を縦横無尽に渡航できる路線が整備されている。

アフリカ北部はエジプト航空のカイロ、東部はエチオピア航空のアディスアベバ、南部は南アフリカ航空のヨハネスブルグが拠点となって、幅広いネットワークが構築されつつある。アフリカで加盟航空会社を3社も擁するのはスターアライアンスだけだ。

オセアニア:アンセット・オーストラリア航空の経営破綻後、ニュージーランド航空1社で支えているが、カンタス航空を擁するワンワールドと比べると脆弱だ。

スターアライアンスアライアンスに加盟する航空会社

エア・カナダ: 1937年設立。カナダのフラッグキャリア。トロント、モントリオール、バンクーバーを拠点とし、北米をはじめアジア、ヨーロッパ、中南米などに就航。1987年に民営化、2000年にカナディアン航空を買収。

アビアンカ航空: 1919年設立。コロンビアのフラッグキャリア。首都ボゴタを中心にコロンビア国内、中南米諸国、カリブ海周辺諸国など、アメリカ大陸内に幅広いネットワークを持つ。KLMオランダ航空に次いで世界で2番目に歴史あるエアライン。2009年TACA航空と経営統合。

コパ航空: 1944年設立。パナマシティを中心にカリブ諸島、北米、南米各都市へ就航。スカイチームのアソシエートメンバーであったが、2012年スターアライアンス加盟。

TAM航空: ラン航空が買収した、ブラジル最大の航空会社 。ラテンアメリカ、米国、ヨーロッパの16カ国、60 都市へ就航。南米の主力エアラインとして、スターアライアンスにとっても貴重な存在であったが、2014年以降ワンワールドへ移行予定。

ユナイテッド航空: スターアライアンスの設立・中心的メンバー。世界最大級の航空会社の1つ。アメリカをハブとした中南米路線、成田をハブとしたアジア路線が充実しており、6大陸374都市に就航。アメリカ拠点の路線のほか、成田をハブとしたアジア路線も充実している。

USエアウェイズ: アメリカで4番目の規模を誇るエアライン。北中米、ヨーロッパ200都市以上に就航。アメリカン航空との合併が実現可否で、ワンワールドに加盟する可能性がある。2004年スターアライアンス加盟。

アドリア航空: 1961年設立。スロベニアの国営エアラインで同国のフラッグキャリア。ヨーロッパ全域40都市以上に就航。

エーゲ航空: 1987年設立。地中海の一部、エーゲ海が名前の由来。アテネ国際空港をハブとして20都市以上に就航。スターアライアンスには2010年加盟。

オーストリア航空: 1958年設立。オーストリアのフラッグキャリア。ウィーン国際空港をハブ空港として130都市以上に就航。2000年スターアライアンス加盟。ルフトハンザドイツ航空が2009年に買収。

ブリュッセル航空: 2006年設立。ベルギーブリュッセルを本拠地とする航空会社。ヨーロッパを中心に60都市以上に就航。北米、アフリカ路線も擁する。

クロアチア航空: 1989年設立。クロアチア国営の航空会社で、同国のフラッグキャリアでもある。クロアチア国内とヨーロッパの主要都市に就航。2004年にリージョナルメンバーとしてスターアライアンスに加盟、2007年より正会員として加盟。

LOTポーランド航空: 1929年設立。ポーランドのフラッグキャリア。30カ国以上、50都市以上に就航。2003年スターアライアンス加盟。

ルフトハンザドイツ航空: 1926年設立。、世界最大規模の大手航空会社の1つ。400以上の子会社を抱える。フランクフルト国際空港、ミュンヘン国際空港をハブ空港とし、グループで4大陸105カ国、280都市以上に就航。ドイツのフラッグキャリアでもある。スターアライアンスの創立メンバー。

スカンジナビア航空: 1946年設立。コペンハーゲン、ストックホルム、オスロを拠点にスウェーデン、デンマーク、ノルウェーの3国が共同で運行する航空会社。北欧の80都市以上に就航している。

スイスエアーインターナショナル: 2001年設立。ルフトハンザドイツ航空の子会社。スイス野チューリッヒを拠点にヨーロッパ各国、世界各国に路線網を持つ。スターアライアンスには2006年加盟。

TAPポルトガル航空: 1945年設立。ポルトガルのリスボンを本拠地とし、ヨーロッパ、アフリカ、北米、南米に就航。同国のフラッグキャリアでもある。2005年にスターアライアンス加盟。

トルコ航空: 1933年設立。トルコの国営航空会社で、同国のフラッグキャリア。2008年にスターアライアンス加盟。トルコ国内、ヨーロッパ、アジアに充実したネットワークをもつ。90カ国以上、220都市以上に就航。

中国国際航空: 1988年設立。中国唯一のナショナルフラッグ・キャリア。北京を拠点に、北米、ヨーロッパ、中東、オセアニアと幅広く就航している。中国国内の路線が非常に充実している。

全日本空輸(ANA): 1952年設立。登場者数が日本最大。日本国内およびアジア、アメリカ、ヨーロッパの70以上の都市に就航。スターアライアンスには1999年加盟、中心的なメンバーでもある。マイレージの会員は2,000万人を超える。

アシアナ航空: 1988年設立。韓国のインチョン国際空港、キンポ国際空港をハブとして、20カ国以上、70都市以上に就航。2007年にスターアライアンス加盟。サービスの質の高さに定評がある。

エバー航空: 1989年設立。台湾の航空会社。台湾桃園国際空港を拠点として、アジア、アメリカ、ヨーロッパの各都市に60以上就航。2013年スターアライアンスに加盟。

深圳航空: 1992年設立。中国の航空会社。深圳を拠点に主に中国国内に多く、60以上の路線に就航。2012年、スターアライアンス加盟。

シンガポール航空: チャンギ国際をハブとし、アジア、ヨーロッパ、北米、アフリカへ運航。路線網は35ヵ国、60都市以上にのぼる。機材保有年数は大手航空会社の中で最も若く 機内サービスに高い評価を受けている。

タイ国際航空: 1960年設立。タイ王国を代表する大企業の1つでフラッグキャリア。スワンナブーム国際空港をハブとして、オーストラリア、ヨーロッパ、中東、北米へ30カ国以上、70都市以上へ路線を展開。

南アフリカ航空: 1934年設立。アフリカ最大の航空会社で、南アフリカ共和国のフラッグキャリアでもある。ヨハネスブルグ国際空港を拠点として、アフリカを中心に、北米、南米、アジア、オセアニアの40都市以上に就航。

エジプト航空: 1932年設立。エジプトの国営航空会社で同国のフラッグキャリアでもある。アフリカで2番目の規模。カイロ国際空港を拠点とし、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカにの80都市に就航。

エチオピア航空: 1945年設立。エチオピアのディスアペバを本拠地としている。同国のフラッグキャリアでもある。エチオピア国内および、アフリカの各都市への路線が厚い。その他、アジア、ヨーロッパ、アメリカ路線を含めて、80以上の都市に就航。

ニュージーランド航空: 1940年設立。オークランドを拠点とするニュージーランドの航空会社。同国のフラッグキャリアでもある。ニュージーランド国内、オセアニアへの路線が充実している。他、日本を含むアジア、アメリカにも就航しており、路線数は50以上。

スターアライアンスの今後について

スターアライアンスは、アライアンスの中で最も多くの加盟航空会社を擁し、もっとも多くの地域に就航している。このことは、これまで見てきた多くの点から、加盟航空会社にメリットをもたらすと同時に、利用者にも多くのメリットをもたらしている。

スターアライアンス社自身が、スムーズで快適な渡航の体験を利用者に提供することを重要視しているため、加盟航空会社の拡張や就航都市の拡充、空港施設の共有化や乗り継ぎに関する作業全般の簡略化、など引き続き進められていくことだろう。

他のアライアンスをチェック

ワンワールド

ワンワールド

1999年設立。加盟航空会社数、年間旅客数ともにアライアンス(航空連動)の中で第3位。日本ではJALが加盟。日本に就航している8社が、日本と世界33都市を直行便で結び、さらに加盟12社が連携して世界156ヶ国、842都市へ就航。「南米」、「オセアニア」の路線網が厚く、他アライアンスを圧倒。

スカイチーム

スカイチーム

2000年設立。加盟航空会社は19社で、年間旅客社数ともにアライアンスの中で第2位。日本の航空会社は加盟していない。就航路線は世界178カ国、で1,000都市を超える。アジアで6社加盟しており、「アジア」中華圏での路線占有率は、他アライアンスと比べて群を抜いている。ヨーロッパも7社が加盟しており、その路線網は厚く強い。

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