電子マネー選択のポイント ～ クレジットカードの達人

電子マネーとは、現金と同等の価値を持った電子的なデータのこと。1990年代に始まったこの機能は現在、様々な会社から様々な形態で発行されています。しかし、そのすべてには非接触ICチップというものが埋め込まれているというのが共通点。専用の読み取り機にカードや携帯電話をかざすだけで支払いが可能になるという、非常に便利なツールとなっています。

この電子マネーは、支払いの方式によって2つに分類することができます。前払い方式の「プリペイド型」と、後払い方式の「ポストペイ方式」です。

「プリペイド型」は、利用する前に入金（チャージ）しておく必要があるため、勢いでお金を使ってしまいがちな人におすすめです。

対して「ポストペイ型」は、電子マネーを利用した後に、指定したクレジットカード会社に引き落とされることになります。クレジットカード会社からの与信のため審査手続きが必要になりますが、計画的に支払いができる人にはこちらがおすすめです。

基本的に電子マネーとクレジットカードは別物です。本来なら2枚のカードがあって然るべきですが、それではなぜ、世の中には多くの電子マネー機能付きクレジットカードがあるのでしょうか?それは何より、おトクで便利だからです。

例えばプリペイド型の電子マネーにチャージするとき、現金でチャージするぶんには何の特典もありませんが、クレジットカード経由でチャージすればポイントやマイルが発生する場合があります。また、ポストペイ型の電子マネーを利用するときにクレジットカードから支払いをおこなう場合も同様にポイントやマイルが発生。現金を使わないというだけでこんなにおトクなのですから、使わない手はないですよね。

クレジットカードからチャージする場合には、電子マネーの残高が少なくなったら自動的にチャージしてくれる「オートチャージ」という便利な機能があります。「今、必要なのに残高がない!」と慌てることもなくなりますし、「いちいち手動でチャージするのが面倒だ」という人にも最適です。

財布の中がすっきりするというメリットも。別々のカードを持っていたら、何より財布がかさばってしまいますし、会計時にカードを探す手間も省けます。財布は毎日持ち歩くものなので、些細なことのようで、実はけっこう便利に思えるものなんですよ。