有効期限が来ているのにカードが届かない
更新年月日:2012年07月07日
クレジットカードには「必ず」有効期限がある
クレジットカードの券面には、「MONTH/YEAR」や「終了月/年」と書かれています。これがそのカードを使える有効期限で、例えば「08/16」なら、2016年の8月いっぱいまでは使えることになります。
この期限、実は人によって長さに差があります。年齢が若いほど短く、年齢が高くてクレジットヒストリーを積み上げてきた人は長く設定される場合があるのです。カード会社によって規定が異なるので一概には言えませんが、有効期限の長いカードを持ちたいという人は、ひとつのカードを継続して使うと良いでしょう。
とはいっても、有効期限のないクレジットカードは存在しません。クレジットとは信用を意味する言葉なので、未来永劫信用が続くことに根拠がない以上、設定された有効期限が来た段階で再度、審査があり、次の信用を得てカードが更新される、という仕組みになっているのです。
クレジットカードは自動更新
さて、更新時期が来たからといって、クレジットカードの所有者がすることは何もありません。新しいカードは自動的に送られてくるので、裏面にサインして、古いカードはハサミを入れて廃棄するだけ。本当に何もすることはないので、ドンと構えていればOKです。
ちなみに、カードが更新されて新しいカードが届くのは、有効期限の1~2ヵ月ほど前。1カ月前を切っても手元に新しいカードが届かない場合は、何かしらのトラブルが起きている可能性があるので、カード会社に問い合わせてみても良いでしょう。
更新時にカード発行ができない場合もある
ただし、有効期限が来て、新しいカードが来るはずなのに、届かない場合があります。これは、カード会社のミスや事故などではなく、カードの利用にあたって問題が発生していることを意味しているのです。その問題とは、主に3つの理由が考えられます。
カード所有者が信用を失った
支払いの遅延が繰り返されたり、ましてやブラックリストに載っている場合などは更新されません。それどころか、他のクレジットカード会社でもカードを作ることはできなくなっています。詳しくは下の章で解説しますのでご覧ください。信用を失ったことについて心当たりがない場合は、信用情報機関で自分の信用情報を照会しましょう。
カード所有者と連絡がつかなくなった
引越しなどで住所が変わり、住所変更手続きをしていないと手元に新しいクレジットカードが届きません。郵便局に転送手続きを取っていたとしても、カードは転送不要郵便で送られてきます。手元に届かないまま有効期限が過ぎ、放っておくと解約扱いになってしまう場合もあるので、住所や連絡先に変更があった場合は、速やかにカード会社に変更の手続きをとりましょう。
カード会社がカードの発行をしなくなった
クレジットカードの発行元が、以前と同じカードの発行を取りやめるケースもあります。その場合、同じカード会社が発行している他のクレジットカードを送ってもらうことになります。
クレジットカードの更新拒否について
クレジットカード会社からすれば、適度にカードを利用してくれ、確実に返済してくれる利用者に信用を与えてカードを発行したいもの。逆に言えば、そうでない利用者は客として望ましくないとして更新を拒否する場合があります。
クレジットカード会社から更新を拒否されると、当然ですが新しいカードは手元に届きません。では、どういう場合に更新を拒否されるのでしょうか?言うまでもなくそれは、支払いの遅延が度重なっている場合。
クレジットカード会社とカードの利用者は、「利用代金の立替」と「立替代金の支払い」という信頼関係で成り立っています。支払いがおこなわれなかったり、何度も遅延を繰り返す利用者とは信頼関係を築けないとして、更新を拒否することがあります。また当然、有効期限内にブラックリスト入りした利用者のカードを更新することはありません。
休眠会員とは?
クレジットカード会社では、カード利用者の会員データを管理しており、当然、そこにはコストが発生します。年会費無料の会員も同様ですが、コストをかけているのにカードを使ってくれなかったら、カード会社からすれば“骨折り損のくたびれ儲け”。
会員でいてくれてもメリットがないと判断された利用者は、更新を拒否されることになります。ゴールド会員以上など、年会費が発生する会員に関してはこの限りではありませんが、「年会費がかさむ」「管理しきれない」といったデメリットを考えると、解約を考えても良いかもしれませんね。