スカンジナビア航空のマイレージ「ユーロボーナス」に関する基礎知識 ～ クレジットカードの達人

ユーロボーナスとは、スカンジナビア航空が運営しているポイント制度のようなものだ。

入会するとフライトや提携店の利用に応じてマイル（＝ポイント）が貯まっていく。貯めたマイルでスカンジナビア航空の特典航空券との交換や、座席のアップグレード、提携店での利用等ができる。

マイルの有効期限は獲得した年度から4年後までとなる。例えば10月にユーロボーナスに入会した場合、2015年10月～2016年9月に獲得したマイルは2020年9月まで利用できる。

ユーロボーナスにはクラスがあり、獲得マイル数などに応じて会員クラスが変化する。上級会員になれば様々な特典を利用でき、空の旅がいっそう快適になる。

この記事ではユーロボーナスにまつわる基礎知識や、公式サイトでは英語で書かれている特典の利用方法などを日本語に翻訳して紹介していく。スカンジナビア航空利用者ならひと通り覚えておけば必ず役立つだろう。

• ユーロボーナス公式サイト

マイルを貯めるには、まずスカンジナビア航空のマイレージプログラム、ユーロボーナスに入会する必要がある。入会手続きはユーロボーナス入会（英語）から行う。料金は無料だ。

入力フォームは英語だが、生年月日、名前、連絡先、住所のみ記入するだけで入会できる。

なお、フォームの最後に足し算の答えを書く欄がある。これは恐らく、コンピューターではなく人間が手動で入力しているかどうかを判別するものだろう。素直に答えを記入しておこう。

ユーロボーナスを貯めるための主な方法を4つ紹介しよう。これらの方法を駆使すれば特典航空券との交換も早いだろう。

ユーロボーナスはスカンジナビア航空を利用することでマイルが貯まっていく。例えば成田-コペンハーゲンの場合は、エコノミークラスでの搭乗で最低4,500マイル、ビジネスクラスでの搭乗で最低9,000マイルが貯まる。

また、他にもスターアライアンス加盟航空会社や、以下の4つの航空会社の搭乗でもマイルが貯まるので覚えておこう。

• ヴィデロー航空（ノルウェー）
• エア・バルティック（ラトビア）
• アトランティックエアウェイズ（デンマーク）
• エストニアン・エア（エストニア）

• ユーロボーナスの貯め方（英語）

フライト以外でマイルを貯めるなら、まず最初に考えたいのがクレジットカードへの入会だ。例えばアメリカンエキスプレスカードなら、一部のカードを除き100円の利用で1ポイントが貯まり、1ポイントを1マイルと交換できる。

アメックスの中でもおすすめなカードは、スカンジナビア航空を始め26の航空会社の航空券を公式サイトから購入するとポイントが3倍になるアメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードか、同じ条件で5倍になるアメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードだ。

どちらのカードを選ぶかは、対象航空の利用頻度を基準に考えると良いだろう。

詳しくはスカンジナビア航空のマイレージが貯まるおすすめカードを徹底調査＆解説にまとめているので、こちらを参考にしてほしい。

• アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード公式サイト
• アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード公式サイト

続いて紹介する方法は、ユーロボーナスを購入する方法だ。公式サイトにログインし、「Buy points」から購入手続きをする。

購入単位は25ユーロで1,000マイルだ。日本円に直すと約3,000円で1,000マイルとなる。レートはそれほど高くないが購入後は24時間以内に反映されるので、失効直前に買い足して特典と交換する緊急手段として覚えておこう。

なお、払い戻しはできないので注意しよう。

• マイルの購入方法（英語）

ユーロボーナスは航空会社以外にも、世界中のホテルや、レンタカー会社、タクシー会社、ネットショップとも提携している。どの店舗も利用ごとにマイルが貯まるので、滞在中も提携店を狙って利用していけばマイルを量産できる。

利用方法を説明していこう。まずはマイルが貯まる提携店一覧（英語）ページにアクセスしよう。

続いて「Category」か「Partner」から提携店を絞り込める。詳細を知りたいお店を見つけたら、「Find out more」をクリックする。

すると、マイルの貯まり方の詳細と共に、「Make your resevations here…」などの申込みリンクが表示される。ここから予約や購入を行うことでマイルが貯まる仕組みだ。

• マイルが貯まる提携店一覧（英語）

ユーロボーナスのマイルは特典航空券との交換や座席のアップグレードに使える。

例えば成田-コペンハーゲンの往復特典航空券と交換する場合は最低8万マイルが必要となる。なお、片道の特典航空券と交換するのに必要になるマイルは、往復で必要なマイルの60%なので、成田-コペンハーゲンの場合は最低48,000マイルとなる。

ちなみに特典航空券での搭乗でも別途税金と手数料が必要となる。成田-コペンハーゲンの場合は38ユーロか48ドルとなる。

座席のアップグレードは、スカンジナビア航空とアメリカ、中国、日本のいずれかを結ぶ便でのみ利用できる特典だ。必要となるマイル数はどの路線でも以下の通りだ。

Go（エコノミー）からPlus（上級エコノミー）にアップグレード

15,000マイル

Plus（上級エコノミー）からビジネスクラスにアップグレード

25,000マイル

Go（エコノミー）からビジネスクラスにアップグレード

40,000マイル

• スカンジナビア航空の特典航空券との交換に必要なマイル数（英語）
• スカンジナビア航空でアップグレードするのに必要なマイル数（英語）

スカンジナビア航空はスターアライアンスに属しているので、同じアライアンスに所属している航空会社のマイレージを相互利用できる。

例えばANAもスターアライアンス所属なので、ユーロボーナスを使ってANAの特典航空券と交換できる。逆にANAマイレージを使ってスカンジナビア航空の特典航空券とも交換できる。

特にANAなら搭乗機会も多いだろうし、ANAマイルが多く貯まるクレジットカードも豊富だ。スカンジナビア航空の特典航空券を目当てにANAマイルを貯めるのも有効な手段だろう。

ANA以外のスターアライアンス所属航空会社については、下記のリンク先にまとめたので確認しておこう。

• スターアライアンス加盟の航空会社一覧

最後にユーロボーナスの会員ランクについて紹介しよう。

ユーロボーナスには4種類の会員ランクがあり、低い方からメンバー、シルバー、ゴールド、ダイヤモンドと呼ばれている。

最初はメンバー会員から始まり、入会月を起点として、1年間でフライトマイルを一定数貯めるか、フライト回数が一定数を超えると会員クラスがアップする。詳細は以下の通りだ。

メンバー

初期ランク

シルバー

2万フライトマイル、または片道10フライトでシルバー会員に

ゴールド

5万フライトマイル、または片道50フライトでゴールド会員に

ダイヤモンド

10万フライトマイル、または片道100フライトでダイヤモンド会員に

• 会員ランクと特典一覧（英語）

会員ランクは高いほど様々な特典を受けられる。特に優先搭乗や特典航空券の割引は魅力だ。会員ランクと特典をまとめた、「ユーロボーナス会員ランク別特典」を以下に掲載しているので参考にしてほしい。