公開年月日:2016年05月12日
日本でも団体発足!仮想通貨ビットコイン発祥の注目技術「ブロックチェーン」とは
「ブロックチェーン」を知っている人は少ないと思いますが、「ビットコイン」なら聞いたことがあるという人は多いのではないでしょうか。
ブロックチェーンは、ビットコインのような仮想通貨の仕組みを実現するために利用されている技術で、改ざんが極めて困難かつダウンタイム(システムが停止する時間)が実質的にゼロになるシステムを安価に構築できるといわれています。
ビットコイン等の価値記録の取引に使用されているブロックチェーン技術は、その構造上、従来の集中管理型のシステムに比べ、『改ざんが極めて困難』であり、『実質ゼロ・ダウンタイム』なシステムを『安価』に構築可能という特性を持つともいわれ、IoT を含む非常に幅広い分野への応用が期待されています。
国内初のブロックチェーン業界団体が発足
2016年4月、国内初となるブロックチェーン業界団体「ブロックチェーン推進協会」が発足しました。
インターネットデータセンター事業を運営するさくらインターネット株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:田中 邦裕)は、本日2016年4月25日に、国内初のブロックチェーン業界団体「ブロックチェーン推進協会」に発起メンバーとして参画しました。
引用元:さくらインターネット、国内初のブロックチェーン業界団体 「ブロックチェーン推進協会」に発起メンバーとして参画 ~インフラサービスを提供しブロックチェーンの普及を促進~
ブロックチェーンは、経済産業省のページでも取り上げられるなど注目されている技術で、ブロックチェーン推進協会のウェブサイトには、その目的のとして「国力の増強」「国外とのハブ」などが掲げらており、国家戦略にも関わってくる重要な技術といっても過言ではないでしょう。
ブロックチェーンのなにがすごいのか
ブロックチェーンは「分散型台帳技術」などと呼ばれています。従来型のシステムは中央集権的になっており、基幹部分が止まるとシステムそのものが機能しなくなったり、攻撃などによって改ざんされてしまう危険性があります。
これに対してブロックチェーンは複数のノードに対して同一の記録を同期させる分散型の仕組みであるため、どこか一箇所がダウンしたり、改ざんされたりしても、残りのノードが一定のルールに従って正常な状態に戻します。
このようなシステムが安価に構築できるとあって、特に金融業界では世界的に急速に広まっています。
ブロックチェーンはR3 コンソーシアム、リナックス財団などが研究チームを立ち上げています。日本で発足したブロックチェーン推進協会は、ブロックチェーン技術の普及啓発、研究開発推進、海外のブロックチェーン団体との連携などを目的にしています。
2015年12月から2016年1月にかけて、ブロックチェーン関連の業務提携を発表した上場企業の株式が軒並みストップ高となったことからも注目度の高さが伺えます。
インターネットにおいては、企業の運営するサービスが攻撃によって停止したり、個人情報が大量に流出したりという事件が後を絶ちませんが、ブロックチェーン技術が有効利用されて、商取引などが安心して行えるようになるとよいですね。