公開年月日:2016年03月13日
訪日外国人の経済効果を期待するなら、クレジットカード対応は必須
国内の景気回復に関しては、いまいち実感が沸かないという声も多い中、昨年は訪日外国人が増えていることが度々話題になり、日本の経済を潤してくれています。ありがたいことですね。
私個人の感覚として、2014年の中頃から東京出張のときにいつも利用しているホテルが予約しにくくなったことを記憶しています。
最初は何かのイベントと重なって、たまたまホテルが空いていないのだろうと考えていましたが、その後、訪日外国人増加のことを知り、その影響だったことがわかりました。
訪日外国人は、日本での買い物にクレジットカードを利用することが多いそうです。私も海外に出張や旅行で出掛けたときは、カードの利用が増えます。
現地の通貨に換金すると手数料を取られるし、余って持ち帰っても日本では使えません。カードなら面倒な現金のやりとりもなくて便利ですよね。
だが、日本クレジットカード協会(略称JCCA)が14年末に行った調査によると、訪日外国人の3人に1人が「決済意向がある場面で利用できないことが あった」と回答している。また、最大の不満が「店舗入口等にカードの利用可能表示がないこと」であったことも分かっている。
海外では強い味方となってくれるクレジットカードですが、引用元の記事によると、訪日外国人の3人に1人が、カード決済したい場面で使えないことがあると回答しているそうです。
実際にどのような場面で利用できなかったのか、もう少し詳しく知らないと意見するのは難しいのですが、訪日外国人増加による経済効果を期待しているのであれば、できるだけ多くの場面で対応することが望ましいですね。
国ごとに違いがあるのも旅の楽しさ
でも例えば、日本人が中々行かないような外国の片田舎に旅行したときに、現地の人達が流暢な日本語を話して、決済手段もあらゆるものに対応していたらどう感じますか?
便利であることは確かですが、旅の情緒は薄れてしまいませんかね。私が20代前半だったときは、まだインターネットが普及し始めた頃で、海外に行くときはガイドブックで色々調べたものですが、不自由さよりも楽しさがありました。
経済効果という側面だけで考えれば、クレジットカード対応は必須ということになるのでしょうが、世界中どこにいっても同じ環境というのは、ちょっとおもしろみに欠けてしまうかななんて感じますね。