公開年月日:2016年08月31日
高齢者単独での契約はトラブルの元!特にカード払いには要注意
PCデポが高齢者と結んだサービスの契約の解除に、高額な解約料を支払わなければいけないことがわかり、SNSで拡散されて問題となっています。この件をきっかけにPCデポの従業員と思われる人物が、2年前にSNSでクレジットカード不正利用の実態について内部告発していたとの情報も出てきました。
本件が事実かどうかについては今後の状況を見守りたいと思いますが、特に高齢者のクレジットカード利用に関しては、犯罪のターゲットにもなりやすいため、周りの人達が注意深く見守る必要があります。
高齢者に高額の解約金を支払わせていたとして問題になっているパソコン量販チェーン「PCデポ」で、今度は神奈川県内の店舗の店員らが客のクレジットカードを不正利用して買い物をしていたと、アルバイトを名乗る人物が2年前に暴露したツイッター投稿が発掘されている。
PCデポのビジネスモデルと告発の内容
PCデポは東証一部に上場している社会的信頼性の高い企業です。ウェブサイトを見たところ、インターネット回線やWIFIルーター、スマホなどのサービス提供、パソコンの販売やサポートサービスなどを行っています。このようなビジネスモデルは一般家庭にパソコンが普及していく過程では盛況でした。
しかしパソコンの普及率が上がり、性能も良くなったことから買い替え需要も減っていることに加え、この10年間はスマートフォンやタブレット端末の台頭もあり、パソコンの使用率そのものが下がっており、パソコンの販売やサポート主体の店はあまり見かけなくなりました。PCデポはこのような時代の移り変わりにうまく対応して生き残っている?のなら良いのですが…
騒ぎの発端になっているのは、毎月1.5万円のサポート契約を80歳の一人暮らしの老人に結ばせ、解約しようと思ったら10万円もの契約解除料を請求されたというSNSでの投稿です。
事態を重く受け止めたPCデポ側も謝罪とともに声明を出しています。その発表によると、SNSで指摘があったのは「プレミアムサービス」で、こちらに加入するとサポート付きの限定商品の提供やデジタル雑誌の定期購読、パソコン定期診断などのサービスが受けられます。
サービスには様々な組み合わせがあり、料金はその内容によって変わるようです。80歳の老人が毎月1.5万円の契約を結んだ経緯は明らかでないので言及しませんが、プレミアムサービスの内容を見る限り、解除料金10万円は高額すぎると感じます。
高齢者のクレジットカード利用は周りの人達が見守るべき
今回の問題に追い打ちをかけているのが、元従業員と思われる人物が漏らしているクレジットカードの不正利用の実態。事実であれば犯罪です。
またPCデポにおける高齢者の契約率も気になるところです。それほど多くの人が必要とするサービスとは思えませんからね。クレジットカードは非常に便利ですが、簡単に高額決済ができてしまったり、知らないうちに課金されてしまったりするなど、犯罪者に利用されてしまうという側面もあります。
最近では親類に高齢者がいても、離れた場所で一人暮らしということも珍しくはありません。このような状況において、判断能力が鈍くなってくる高齢者は注意が必要です。静かに余生を過ごしている高齢者達が悪徳業者達の食い物にされてしまわぬよう、遠く離れて暮らす高齢の親や親類がいる人は、犯罪に巻き込まれないように気にかけてあげないといけませんね。