クレジットカードの系統・種類は選択のポイント
更新年月日:2012年08月28日
クレジットカードでは系統選択が大事
世の中には本当に本当にたくさんのクレジットカードがあるので、どの会社で、どんなカードを作るか迷ってしまいますよね?しかし、たくさんカードがあると言っても、整理してみていけば“あること”に気付くことができます。それは、いくつかの系統に分かれているということ。
カードの名称を見ていると、例えば「イオンカード」「セゾンカード」「楽天カード」…といった、同じ業種の会社がクレジットカードを発行していることが分かります。これを“系統”と呼び、その系統によって機能や受けられるサービスなどが異なります。
だからこそ、まずは系統を選ぶことがカード選びの第一歩として非常に重要になってくるのです。
クレジットカードにはどんな系統があるのか
では実際、クレジットカードの系統にはどんなものがあるのでしょうか?
各系統の特徴・メリットを見ていきましょう。
銀行・信販系クレジットカード
日本ではこれまで、NICOSやORICOなど信販系がクレジットカード業界を牽引してきましたが、業界再編によってNICOSが三菱UFJニコスになるなど、銀行系と統合するケースが増えています。
銀行・信販というだけで信頼度を高く感じる人も多いでしょう。それだけでなく、例えばその銀行で口座を開設すると年会費が割引になったりするメリットがあります。また信販系では、古くからリボ払いや分割払いを率先しておこなってきたため、そうした分割払い時にメリットがあるようなカードが多数あります。
流通系クレジットカード
イオンカードなど、百貨店やスーパー、コンビニエンスストアが発行するクレジットカードです。会員カードを兼ね備えているため、ショッピング時のカード利用で付いてくるポイントや、そもそも優待価格が設定されているなど、他の系統と比較しても最も日常生活に即したクレジットカードとなっています。
航空系クレジットカード
JALカード、ANAカードなどの航空会社が発行するクレジットカードです。
「マイルを貯める」という言葉の浸透によって一躍、世間での認知度が高まりました。マイルを貯めると航空チケットがもらえるのはもちろんのこと、マイルをショッピング時に利用することもできます。
また最近では、例えば交通系クレジットカードと提携することによってマイルを貯められる生活シーンが増え、1枚のカードで効率良くマイルを貯めたり使ったりすることが出来るようになっています。
交通系クレジットカード
JRや私鉄各社が発行するクレジットカード。こうした交通系の会社は、系列として駅ビルや百貨店などを持っていることが多く、そうした施設でのカード利用でポイント還元率が高かったり、優待価格が設定されているなど、流通系クレジットカードとしての機能も併せ持っています。
また、定期券や乗車券、特急券、新幹線のチケット、高速バスのチケットなどを購入する際のプリペイドカード機能を持っていることがほとんどです。
ガソリン系クレジットカード
ガソリンスタンドが発行するクレジットカードですから当然、ガソリンの給油時のメリットは非常に大きくなっています。「リッターあたり◯円引き」というのは、ガソリン系クレジットカードの基本仕様です。また、ロードサービスやETC機能など、快適なカーライフをサポートするための特典が満載です。
消費者金融系クレジットカード
かつては武富士やプロミスなど大手消費者金融も発行していましたが、現在はアコムがACマスターカードを発行しているのみとなりました。メインとなるのはキャッシング機能。キャッシングの利用限度額や金利面において、他の系統とは比較にならないほど機能が充実しています。
こんな人には、こんなカードを
クレジットカードを作る際には、実際に使うときのことを想定するのがベストです。どんなシーンで使いたいのか、どんな特典があると嬉しいのか…と、ひとつひとつ確認していけば、カード選びは意外と簡単にできるものです。
では、それぞれの系統のクレジットカードがどんな人に向いているのか、おおまかに見ていきましょう。