流通系クレジットカードの特徴とラインナップ
更新年月日:2012年10月14日
流通系クレジットカードの特徴と動向
イオンやセゾン、楽天など、小売業者やその子会社が発行するクレジットカードを流通系クレジットカードと呼びます。
系列各社のポイントカードとしても利用できたり、値引きや優待価格が設定されているなど、日頃の生活に即したカードとなっています。よく利用する百貨店やスーパーなどでカードを利用すればどんどんポイントが貯まっていくのがありがたく、また楽しくもありますよね。
流通系クレジットカードには、国際ブランド(VISAやMasterCardなど)と提携せず、自社のグループ店舗のみで使えるようにしているものもあります。カード利用者にリピーターとして何度も足を運んでもらうため、年会費無料はもちろんカード利用による割引率を高めるなど、独自路線のサービスをつけているのが特徴です。
主な流通系クレジットカードの紹介
以前はスーパーや百貨店が主流だった流通系クレジットカードですが、昨今ではコンビニエンスストア系列のクレジットカードも増えてきています。ここでは、主な流通系のクレジットカードの特徴について見ていきましょう。
イオンカード
イオンクレジットカードサービス(株)が発行するクレジットカード。イオンカードを中心に様々な提携カードを開発しており、国内の流通系クレジットカードではセゾンカードと並ぶメジャーなカードです。
イオン、マックスバリュ、ビブレ、メガマート、イオンスーパーセンターetc…。イオングループ各店でのショッピングにおいて、毎月2日間が5%オフに!また、ワーナー・マイカル・シネマズ、イオンシネマで映画鑑賞券が300円オフになるなど、生活密着型のカードとして利用価値も高くなっています。
セゾンカード
セゾンカードを発行する(株)クレディセゾンは、みずほフィナンシャルグループと資本提携を、西武・西友グループと業務提携、(株)セブン&アイホールディングスと業務提携をおこなうなど、他業種のトップ企業と提携を図ることによって業界最大手の地位を不動のものにしています。
セゾンカードの一番の魅力は、何と言っても“永久不滅ポイント”。文字通り、永遠に不滅なポイントなため無期限有効。使用期限を気にすることなくポイントを貯めることができます。
また、事前に情報登録を済ませておけば、全国のイトーヨーカドー、セブンイレブンで利用すると永久不滅ポイント(0.5%還元)に加え、nanacoカードにも100円につき1ポイント(1.0%還元)が貯まるというお得さも搭載されています。
セブンカード
(株)セブン&アイホールディングスの金融事業、(株)セブン・カードサービスが発行するクレジットカード。以前はアイワイカードと称していましたが、2011年から新たなポイント優遇サービスが加わって、「セブンカード」と名称が変更になりました。
セブンイレブンやイトーヨーカドー、エスパ、ヨークマートなど、セブン&アイホールディングスの各店舗を利用すると高還元率のキャッシュバックが受けられる他、各種の優待特典があります。
セブンイレブンやデニーズでは還元率1.5%、そごう、西武百貨店、セブンネットショッピングでは還元率1.0%と、ポイントサービスが非常に充実しているのが特徴です。
楽天カード
楽天グループの楽天カード(株)が発行するクレジットカード。とにかくインターネットショッピングを多用する人にとっては必携とも言えるカードです。
楽天市場でのショッピングでは還元率2.0%、それ以外でも1.0%が還元されます。貯まった楽天スーパーポイントの有効期限は利用するたびに更新されるので、実質は無期限のようなものになっています。
ポケットカード
ポケットカード(株)が発行するクレジットカード。カード業界としては初めて、公共料金の支払い時に1%割引が適用されるサービスを開始たことで有名です。
最大の特徴は、ショッピング1%オフ特典。また、オプションとしてレッカー現場急行サービスや事故・故障時のサポートサービスが受けられる「カーライフホッとライン」(月額735円)が付けられるなど、“かゆいところに手が届く”サービスも魅力のひとつです。
エポスカード
(株)丸井グループの(株)エポスカードが発行するクレジットカード。利用客層に女性が多いということもあり、101種類の中からカードデザインを選べます(手数料500円)。
丸井でのショッピングでは、入会から1カ月の間は10%オフ、春夏秋冬4回の優待期間も10%オフになるので、丸井でのショッピングが多い人には非常にお得。また、レストラン優待が1,000店以上、施設優待も100カ所以上と、提携先も充実しています。
ファミマTカード
(株)ファミリーマートが、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)と提携して発行するクレジットカード。ファミリーマートやVポイント提携店で利用すればポイント1.5%還元という基本仕様が魅力です。
ファミリーマートで棚を見るとわかりますが、「Tカード会員特別価格」」と書かれている商品が多数あります。これこそ、「ファミマTカード」の最大の魅力。5〜10%もお得な値段設定がされているので、毎日コンビニを利用するような人にとっては非常にお得な内容になっています。
ローソンPontaカード
(株)ローソンと提携して、(株)クレディセゾンが発行しているクレジットカード。ローソン他40社が参加する共通のポイントサービス・Pontaのポイントが貯まる他、クレジット機能とJALのマイルが貯まるシステムになっています。
全国に1万店以上あるローソン(ローソン100は除く)でのショッピングでは、ポイント還元1%以外に来店ポイントが1Pつきます。貯まったポイントは1P=1円で利用できますが、それよりもおトクなのは、「お試し引換券」への交換。毎週のように入れ替わるお試し引換券の対象商品は、定価の20〜40%で交換することができます。
タカシマヤカード
高島屋クレジット(株)が発行するクレジットカード。かつてはハウスカードもありましたが、現在はVISA、MasterCard、JCB、AMEXのいずれかの国際ブランド付きのカードになっています。
高島屋でショッピングをすると、100円につき8ポイントのポイントがつきます。つまり8%(!)という高いポイント還元率を実現しています。また、各店舗の周辺にある有名レストランなどで優待サービスが受けられるなど、百貨店ならではのサービスが充実しているのも見逃せません。