マレーシア航空でマイルが貯まるカードを徹底解説
更新年月日:2017年04月01日
1947年設立。クアラルンプール国際空港を拠点とするマレーシアのフラッグキャリアだ。世界中の都市に広く就航しているが、マレーシア国内、東南アジア路線が特に充実している。スカイトラックス社はじめ、さまざまな会社から賞をもらうほどサービスレベルは高い。クアラルンプール国際空港のリニューアルに伴い、ますます利便性が向上した。2013年ワンワールド加盟。
名称 | マレーシア航空 | ||
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公式サイト | http://www.mas-japan.co.jp/ | ||
航空会社コード | MH | ||
国・地域 | マレーシア | ||
ハブ空港 | クアラルンプール国際空港 | ||
設立年月日 | 1947年5月1日 | ||
就航状況 | 日本国内線 | × | |
日本発着国際線 | ○ | ||
主な就航都市 | 【日本】成田、関西【アジア】ソウル、上海、香港、台北、ホーチミン、シンガポール、マニラ、ペナン、ジョホールバール【ヨーロッパ】ロンドン、パリ、フランクフルト【北中米】ロサンゼルス【南米】サンティアゴ【オセアニア】シドニー、メルボルン、オークランド | ||
マイレージ プログラム |
名称 | Enrich | |
搭乗 マイレージ 積算率 |
ファースト | 200% | |
ビジネス | 150% | ||
エコノミー | 50%〜125% | ||
加盟アライアンス 航空連合 |
ワンワールド 規模で第3位。世界156カ国、800以上の都市へ就航。南米、オセアニアの路線が非常に充実。 |
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JAL/ANAマイレージ との相互利用 |
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マイレージの購入 | 可能 | ||
マイレージの譲渡 | 会員間での譲渡が可能 | ||
マイルが貯まる クレジットカード |
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※2013年10月26日時点の情報
- クアラルプールや、マレーシア国内への渡航が多い人
- Enrich(エンリッチ)、JALマイレージを貯めたい人
マレーシア航空のフライトマイルを貯める
マレーシア航空は、1968年にマレーシア・シンガポール航空として初の日本線となる東京に就航した。その後、マレーシアの国策の影響もあって、路線は拡大し名古屋、大阪、福岡にも就航していた。
2013年現在、就航路線はやや減少し、成田国際空港と関西関西空港のみに就航している。また2013年にワンワールドに正式加盟し、日本線もJALとのコードシェア便での運航が始まったことで、日本人にとっての利便性が飛躍的に上がった。
現在、成田-クアラルンプール間は成田で1日1〜2便(11便)、成田-ロサンゼルス間で週4便、関西-クアラルンプール間で毎日1便(週7便)、関西-コタキナバル間で週2便を運航している。
マレーシア航空に搭乗して、Enrich(エンリッチ)にマイルを貯める
マレーシア航空はマイレージプログラム「Erich(エンリッチ)」を運用している。入会することで、マレーシア航空のフライトマイルを貯めることができる。入会金無料で公式ページ、Sign Up(英語)から入会可能だ。
マレーシア航空の予約クラスは、エコノミークラス 、ビジネスクラス、ファーストクラスに別れていて、それぞれのフライトや予約クラスによって違うので、マレーシア航空に搭乗する際は、公式ページのEarn Enrich Miles(英語)で積算率の詳細を確認しておこう。
Enrich(エンリッチ)には、会員カードにグレードが設けられている。「Enrich Blue」「Enrich Silver」「Enrich Gold」「Enrich Platinum」の4種類がそうだ。マレーシア航空やワンワールド加盟航空会社の運航便に搭乗し、Elite Miles(エリートマイルズ)かELite Sectors(エリートセクターズ)を貯めることでグレードが上がる。
Elite Milesはマレーシア航空およびワンワールド加盟エアラインの(一部を除く)エコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスに搭乗することで貯まる。
またElite Sectorsはマイルとは違って搭乗回数がカウントされる。エコノミークラスでは搭乗ごとに1、ビジネスクラスでは2、ファーストクラスでは3貯まる。詳細は公式ページのAbout Enrich(英語)で確認してほしい。
会員カードのグレードによって、チェックイン、空港VIPラウンジ、優先搭乗、超過手荷物無料サービスなどの特典が利用できる。
ちなみに、最上位のEnrich Platinumは、マレーシア航空かワンワールド加盟エアラインの所定の予約クラスを利用して1年間で100,000マイルを貯めるか、130エリートセクターを貯める必要がある。
Enrich Platinumの特典には、基本マイルに30%ボーナスマイル、ファーストラウンジ利用(同伴者1名まで)、超過手荷物無料、優先チェックイン、ヘルプラインの利用、プラチナアシスタンスプログラム、などがある。
マレーシア航空に搭乗して、提携航空会社のマイレージにマイルを貯める
マレーシア航空のフライトマイルは、ワンワールド加盟航空会社のマイレージプログラムで貯めることが可能だ。
ワンワールドには、JAL(日本航空)をはじめ、アメリカン航空、ブリティッシュエアウェイズ、キャセイパシフィック航空、カンタス航空、フィンランド航空など世界各地のメジャーなフラグシップが加盟している。
加盟エアラインの中で、既にマイレージを貯めているエアラインや、よく利用するエアラインがあるなら、マレーシア航空に搭乗して獲得したマイルは、そちらのプログラムにフライトマイルを貯めるのが良いだろう。
そんなときに日本人にとって有力な選択肢が、JALマイレージだ。国内旅行でもマイルが貯まるので、他の海外の航空会社と比較しても敷居は低いはずだ。積算率は距離や予約クラスによって異なるので、JALマイルとして貯めるなら、詳細をJAL公式ページのマレーシア航空で確認しておこう。
提携航空会社のフライトマイルを貯める
提携航空会社に搭乗して、Enrich(エンリッチ)にマイルを貯める
ワンワールド加盟航空会社およびその他の提携航空会社のフライトマイルをEnrich(エンリッチ)に貯めることも可能だ。
ワンワールド以外の提携航空会社には、エールフランス(フランス)、アリタリア-イタリア航空(イタリア)、デルタ航空(アメリカ)、ジェットエアウェイズ(インド)、KLMオランダ航空(オランダ)、MASウィングス(マレーシア)、スリランカ航空(スリランカ)、ヴァージンアトランティック航空、エティハド航空(アラブ)、ファイアフライ航空(マレーシア)がある。
ワンワールド加盟国以外のパートナーも多く、世界のどの都市に渡航しようと、Enrichのマイルは貯めやすい、ということがわかる。各航空会社を利用した場合の積算率は、積算されるマイルの種類、マイル数、など当然バラバラだ。マレーシア航空の公式サイトのPartner Miles(英語)およびoneworld Member Airlines(英語)で搭乗するエアラインの詳細情報を確認しておこう。
ワンワールドの中で、日本人にとって最も利用しやすいエアラインは、前述の通り、JALで間違いないだろう。マレーシア航空を良く利用する人で、Enrichを貯めている場合は、日本国内ではJALを利用した方がよいだろう。その場合は、マレーシア航空公式ページのJALの積算率を確認しておくのがよいだろう。
航空会社以外の提携会社でEnrich(エンリッチ)のマイルを貯める
マレーシア航空は多くのホテルと提携しており、ホテルに宿泊することでもマイルが貯まる。
ヒルトン、コンラッド、インターコンチネンタル、JALホテル、パンパシフィク、リッツカールトンなど有力ホテルとも多く提携しており、宿泊ごとに300〜600マイル貯まる。全ての提携ホテルを確認したい場合は公式ページのEarn Enrich Miles > Hotels (英語)のページを見てみるとよいだろう。
ホテルの他、エイビス、ハーツレンタカーの利用でもマイルが貯まる。
貯めた「Enrich(エンリッチ)」のマイルを利用する
Enrich(エンリッチ)の特典
Enrichで貯めたマイルは、マレーシア航空、ワンワールド加盟エアラインおよびその他提携航空会社(MASウィングス、ファイアフライ航空)の特典航空券、予約クラスのアップグレードに利用することができる。
特典航空券に必要なマイル数は公式サイトのoneworld and Enrich Partner Airlines(英語)で詳細を確認できる。
Enrich(エンリッチ)が少しだけ足りない。そんなときは。
「あとちょっとで特典航空券と交換できるのに」。そんなときには、Enrich Expressを利用しよう。
Enrich Expressでは、特典に必要なマイル数の最大30%までマイルを購入することができる。500マイルごとの価格が50RM(およそ1,500円程度)で、手数料として40RMが必要だ。
貯めた「提携航空会社のマイレージ」のマイルを利用する
提携航空会社のマイレージで貯めたマイルを、マレーシア航空の特典航空券と交換することもできる。
ワンワールド加盟航空の中で贔屓にしているマイレージプログラムがあれば、マレーシア国内や、東南アジアに出かける際は、マレーシア航空のの特典航空券に交換してみるのもよいだろう。
もちろんJALマイレージバンクで貯めたマイルも特典航空券に利用できるので、必要マイル数などの詳細を、JAL公式ページのJMB提携航空会社特典航空券 マイル早見表で確認しておこう。
マレーシア航空でマイレージを有効に活用する!まとめ
クレ達の一押しは王道「JALカード」
ここまでマレーシア航空やマイレージ、Enrichの特徴や、貯め方・使い方を見てきたが、結局のマレーシア航空を利用する場合に、どのカードが一番お得だろうか。
マレーシア航空が提携しているクレジットカードは、国内では残念ながら発行されていないので、フライトマイルを貯めるなら、ワンワールド加盟エアラインの提携カードが選択肢として残る。その中でも最もマイルを貯めやすいのはJALカードだろう。
その理由は、1)マレーシア航空、JAL、その他ワンワールド加盟エアラインのフライトマイルが貯まる、2)日本国内でのカード利用で、取りこぼしなくマイルを貯めることができる、3)ショッピングマイル・プレミアム入会で100円で1マイル、JALカード特約店で2マイルも貯まる、4)チャージや利用でマイルが貯まる電子マネーを搭載しているカードもある、の4つだ。
数あるJALカードの中でも、クレ達の一押しカードが「JALカード TOKYU POINT ClubQ(VISA/Master)」だ。
通常のショッピングでもマイルが貯まりやすいが、東急グループで使用すれば、マイルとTOKYUポイントが当時に貯まる。このTOKYUポイントは、TOKYUポイント加盟店で1ポイント1円として利用もできるが、さらにJALマイルに交換することもできるのでおすすめだ。
その他、WAONとPASMOを活用することでもマイルが貯まる。WAONはチャージと利用で直接マイルが貯まり、PASMOはチャージでTOKYUポイントが貯まるため、間接的にマイルが貯まる。
もし、加盟店舗数が非常に多いSuicaを頻繁に利用している人であれば「JALカード Suica(JCB)」がいいだろう。Suicaチャージで唯一マイルが貯まるカードだからだ。
学生にもおすすめしたいカードがある。それが、JALカード navi(JCB)だ。在学中は年会費無料、ショッピングマイルプレミアムも無料で100円ごとに1マイル貯まり、有効期限もない。財布に優しくてマイルが貯まる魅力的なカードだ。
JALカード naviは、カードを利用しなくとも、入会・継続、卒業後の一般カードへの切り替えで、まとまったボーナスマイルがもらえることも覚えておこう。また、チャージと利用の両方でマイルが貯まるWAONも搭載されているので、電子マネーとしても便利に利用できる。
おすすめ JALカード TOKYU POINT ClubQ(VISA/Master)
マイルを貯めたい人で、東急グループや電子マネーのWAON、PASMOをよく利用する人に特におすすめ。TOKYUポイントとマイルの2重取りができて、かつTOKYUポイントはマイルに交換できる。WAONはチャージと利用でマイルが貯まる。クレジットとしても電子マネーとしても「使える&貯まる」カードだ。
JALカード Suica(JCB)
Suicaチャージで100円ごとに1マイルが貯まる唯一のJALカード。入会後にJALに初搭乗+毎年初回搭乗でボーナスが1,000マイル付与。JALに搭乗する度に基本マイレージに10%上乗せされる。効率的にJALマイルを貯めて、マレーシアや東南アジアの旅にでよう。