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ここだけは押さえる!スカイチームの基本

更新年月日:2013年09月06日

スカイチーム

2000年設立。加盟航空会社は19社で、年間旅客社数ともにアライアンスの中で第2位。日本の航空会社は加盟していない。就航路線は世界178カ国、で1,000都市を超え、フライト数はデイリーで約15,000以上。アジアで6社、ヨーロッパで7社が加盟しており、その路線網はともに厚く強い。

アライアンス(航空連合)とは何か

アライアンスの基本情報

名称 スカイチーム
公式サイト http://www.skyteam.com/ja/
設立年月日 2000年6月22日
加盟
航空会社
航空会社数 19社
日本
アジア
ヨーロッパ
北中米
南米
アフリカ
オセアニア

2013年09月03日時点の情報

スカイチーム・アライアンスの概要

他アライアンスと比較して、圧倒的に充実した路線網をもつ大中華圏には、チャイナエアライン、中国東方航空、中国南方航空、廈門航空の4つの航空会社が拠点を置き、147都市に路線を展開している。2010年移行、アジアを中心に、中東、南米でも路線を拡張している。

スカイチームが乗り入れる多くの空港で提供される一連の優先サービス、「SkyPriority」やイベント主催者に向けた新機能搭載の「グローバルミーティング」サービスの提供等、就航路線の拡大以外も、サービスの開発・改善に積極的で今後の成長が楽しみなアライアンスだ。

スカイチームアライアンスとマイレージプログラム

既に加入しているマイレージの航空会社がスカイチーム所属であれば、同アライアンスに加盟している別の航空会社のフライトマイルも同じマイレージに加算することができる。同様に、貯めたマイルを特典航空券に交換する場合は、スカイチームの就航路線全体が対象になる。

スカイチーム加盟航空会社が運航する、対象となるフライトを利用するとエリート資格獲得対象マイルを獲得できる。既にスカイチーム加盟航空会社のマイレージプログラムに登録済みであれば、会員ステータスにも反映される。スカイチームには「エリート会員」「エリートプラス会員」という2つ会員ステータスがある。

日本で加盟している航空会社はないので、国際線を頻繁に利用する人でなければマイルを貯めにくいかもしれない。ちなみにデルタ航空はスカイマークと提携しているので、デルタ航空のマイレージであれば、スカイマークの特典航空券に交換することができる

スカイチームの上級会員制度

前述の通り、スカイチームのマイレージ会員資格にはエリート、エリートプラスの2種類がある。

会員ステータスに紐づく特典には、ラウンジの利用、満席時の席確保、優先的な受託手荷物取り扱い、座席優先指定、搭乗手続き優遇、などがある。会員ステータスごとにどの特典が付帯するのか、あるいは、これまで貯めたマイレージがどのクラスに該当するか、はスカイチームのマイレージ会員ステータスでチェックしてみるといいだろう。

上級会員やビジネス/ファーストクラス利用者に対してで実施する優待サービスで、アライアンス全体で統一させている。優先サービス「SkyPriority(スカイプライオリティ)」を実施している。19のスカイチーム加盟航空会社すべての空港内で優先サービスを統一し、共通したトップレベルのサービスを手提供している。

SkyPriority スカイプライオリティ

19のスカイチーム加盟航空会社が乗り入れる全ての空港で、ファースト/ビジネスクラス利用者とエリート・プラス会員に対して統一した優先サービスを提供している。SkyPriorityだけの優先サービスには、

  • 優先チェックイン
  • 優先受託手荷物カウンター
  • チケットオフィス/乗り継ぎデスクでの優先サービス
  • 保安検査およびパスポート審査*の優先サービス
  • 優先搭乗
  • 受託手荷物の優先取扱い

がある。2012年3月1日に台北の台湾桃園国際空港に初めて導入された後、アムステルダム、アトランタ、北京、広州、ナイロビ、パリ、ローマ、ソウルなど、スカイチームのハブ空港にも導入された。現在はスカイチーム路線網の約700の空港に展開されており、2013年前半で1,000まで増加する予定だ。

スカイチーム共同ロケーション

ロンドン・ヒースロー空港では、スカイチームの全ての加盟航空会社は、ターミナル4に「共同ロケーション」があり、チェックインデスク、共用セルフサービスキオスク、手荷物受取所などを集約・統合している。同ターミナルには、プレミアムチェックインエリアやスカイチームブランドのラウンジもオープンしている。

バルセロナ空港、北京首都国際空港、パリ・シャルル・ド・ドゴール空港および東京・成田国際空港にも、ロンドンのような共同ロケーションがある。 すべての共同ロケーションでは、チェックイン・キオスク、プレミアムカスタマーチェックイン機、乗り継ぎデスク、共同ラウンジの共同施設を利用できる。これにより利用者の乗り継ぎ手続きの簡略化、コスト削減が可能で、利用者・航空会社の両方にメリットをもたらしている。

スカイチーム・ラウンジ

ロンドン・ヒースロー空港のスタイリッシュなスカイチーム専用ラウンジから、ソウル・モスクワ・メキシコシティの落ち着いた高級感が漂うラウンジまで、世界530カ所にラウンジを有する。アメニティーが充実しており、軽食、ドリンクはもちろん、ビジネススペース、新聞・雑誌まで用意されている。ラウンジの検索ページから探すことが可能だ。

世界のエリアごとに見るスカイチームの特徴

日本・アジア:アジアでは、厦門航空、大韓航空、チャイナエアライン、中国南方航空、中国東方航空、ベトナム航空の6社が加盟しており、中国を拠点とした就航ネットワークは他アライアンスと比べても群を抜いている

アライアンス創設メンバーの1社、デルタ航空は、成田国際空港をハブ空港としているので、国内からこの路線網を利用することも可能だ。ガルーダ・インドネシア航空も新たに参加し、ジャカルタを中心とした路線がさらに拡張された。 中東では、サウディアとミドル・イースト航空が加盟している。

北中米:北米では、世界最大規模の航空会社であるデルタ航空が加盟している。メキシコを拠点とするアエロメヒコ航空が加盟している。

南米:アライアンス加盟国18社目として、2012年にアルゼンチン航空が加盟。ブレスアイレスのハブ空港を拠点に14カ国、53都市への路線が追加された。ブエノスアイレスには、スカイチームに加盟するアエロメヒコ航空、エア・ヨーロッパ、エールフランス航空、アリタリア-イタリア航空、デルタ航空、KLMオランダ航空の6社がすでに乗り入ている。

設立メンバーであるデルタ航空とアエロメヒコ航空は、南アメリカでの影響力が大きく、今後も南米での路線開拓を有利に進めていく可能性がある。

ヨーロッパ:KLMオランダ航空、アエロフロート・ロシア航空、アリタリア-イタリア航空、エア・ヨーロッパ、エールフランス、タロム航空、チェコ航空の計7社が加盟しており、有償旅客キロで最大のシェアを獲得。ヨーロッパ(CIS諸国)の路線網も、アジア同様に強力だ。

アフリカ:ケニアのフラッグキャリアであるケニア航空が加盟。国内およびアフリカ大陸内を中心に50都市以上就航しているが、エジプト航空、南アフリカ航空、エリオピア航空を擁するスターアライアンスと比較するとまだ脆弱だ

オセアニアアライアンス設立以来加盟会社がなく、路線開拓が急務だ。

スカイチームアライアンスに加盟する航空会社

アエロフロート航空:1923年創立。ロシアを代表する航空会社であり、世界で最も歴史のある航空会社の1つ。安全性、信頼性、顧客サービスが高く評価されている。50カ国、120都市以上に就航。

アルゼンチン航空:1950年設立、南米の大手航空会社の1つ。ブエノスアイレスを拠点とし、南北アメリカ、ヨーロッパ、南太平洋の18都市向けてフライトを運航。アルゼンチン国内では最多の35都市に就航。

アエロメヒコ航空:スカイチーム創設メンバーの1つ。メキシコ国内の都市をはじめ、米国、カナダ、中南米、ヨーロッパの70都市以上に路線を展開。唯一、南米でアジアとの定期直行便を運航する貴重な航空会社でもある。

エア・ヨーロッパ:1986年に設立。スペイン・マドリードを拠点として、ヨーロッパ、西アフリカ、南北アメリカ大陸の各都市に就航。カナリア諸島やバレアレス諸島内の行楽地間のツアーサービスを含めたフライトも運行。

エールフランス:フランス、ヨーロッパ、世界全土で毎日1,500便を運航するヨーロッパNo.1の航空会社。2004年より、エールフランスとKLMと経営統合。パリのシャルル・ド・ゴール空港とアムステルダムのスキポール空港をハブとし100カ国、230都市以上の就航ネットワークを有する。世界初の超音速旅客機、コンコルドを運航していたことは有名。

アリタリア航空:1947年設立。イタリアトップの航空会社。国内22都市、海外はヨーロッパ、アジア、アフリカ、北アメリカ、南アメリカの57都市、合計79都市に路線を展開している。スカイチームには2001年加盟。

チャイナ エアライン:1959年の設立。台湾のフラッグキャリアであり、アジアトップクラスの航空会社。ハブ空港は台湾の桃園国際空港を拠点に、アジア、ヨーロッパ、北米、オセアニアの100都市以上に就航。大中華圏の主力エアライン。

中国東方航空:中国三大航空会社の1つ。日本、韓国、東南アジア、ヨーロッパ、アメリカ、オセアニアに就航している。機齢の若い最新の航空機を多く保有。2011年、スカイチーム加盟。

中国南方航空:2007年スカイチーム加盟。アジア最大、世界第3位の航空会社として君臨。広州に本社を置き、広州空港と北京空港を中核ハブ空港として世界190都市に就航。中国国内および世界で安全運航に意欲的。SKYTRAXより4つ星を授与している。

チェコ航空:チェコ共和国のフラッグキャリア。プラハを拠点に、ヨーロッパ、中央アジア、コーカサス地域、中東の44カ国104都市に就航。1923年設立で歴史は長い。

デルタ航空:アメリカ・アトランタに本拠を置く航空会社で旅客運送数および旅客キロ数で、世界第2位。世界65カ国・約300都市へ就航。マイレージプログラム「スカイマイル」も世界最大級の会員数を誇る。スカイチームの創立メンバー。 成田も同社ハブ空港1つ。スカイマイルの特典はスカイマークで利用できる。

ケニア航空:ケニアのフラッグキャリア。ケニア国内およびアフリカ大陸内の国際線を中心に、世界50都市以上(アフリカはこのうち40都市以上)へ運航している。2007年にアソシエート・メンバーとして、2010年フルメンバーとして加盟。

KLMオランダ航空:1919年創設、世界で最も長い歴史をもつ航空会社の1つで、オランダのフラッグキャリアでもある。2004年には、エールフランス航空との合併によりエールフランスKLMを設立し、両社の拠点であるアムステルダムとパリを中心にヨーロッパ有数の航空会社となった。

大韓航空:韓国のフラッグキャリアであり、スカイチームの創立メンバーでもある。世界40カ国以上、121都市以上に就航。特に北アメリカ、南アメリカとアジアを結ぶ路線網が強い。1946年設立の大韓国民航空社を前身、国営会社として1962年に設立。

ミドル・イースト航空:レバノンの国営航空会社で1945年設立。ベイルートを拠点とし、ヨーロッパ、中東、西アフリカの30都市に就航。アラベスク航空アライアンスにも所属する。スカイチームには2012年加盟。

サウジアラビア航空:1945年の設立。ジェッタを本拠地とする国営航空会社。就航都市は国内外で70都市以上に及ぶ。アラベスク航空アライアンスにも所属する。2012年スカイチームに加盟。

タロム航空:1954年に創立。ルーマニアのフラッグキャリア。ブカレストを本拠地とし、ヨーロッパの他、、北アフリカ、中東の40都市以上に就航している。2010年にスカイチームに加盟。

ベトナム航空:1989年設立のベトナムの国営航空会社。ベトナム国内の幅広いネットワークに加えて、インドネシア半島横断ネットワークを有する。国際線、国内線で40都市以上に就航している。2010年にスカイチームに加盟。

廈門航空:中国の航空会社で、中国南方航空の傘下にある。本拠地はアモイ。2012年にスカイチームのアフィリエイトメンバーとして加盟。中国、日本、韓国、東南アジアに路線網が充実している。

スカイチームの今後について

2010年移行、アジアでは中国東方航空、チャイナエアライン、ガルーダ・インドネシア航空、廈門航空、サウディア、ミドル・イースト航空、南米ではアルゼンチン航空が加盟し、既に強力であった中国を中心としたアジア路線網をより拡充させながら、中東、南米でも路線を開拓してきた。

今後、カルーダ・インドネシア航空が新たに加盟予定で、ジャカルタ、デンパサールを中心とした路線が更に整うだろう。

ガルーダ・インドネシア航空:1949年設立。インドネシアの国営航空会社。 国内・国外で50都市以上に就航。ハブ空港は、ジャカルタのスカルノハッタ国際空港とデンパサール国際空港。世界的標準であるスカイトラックス社による評価で4つ星を獲得。

路線拡充だけに終わらない、アライアンスの次の目標

ただ、スカイチームは今後路線を拡大していくだけでなく、アライアンスだからこそできる提供できる価値の重要性を認識し、顧客サービスの開発・改善を行っているようだ。

スカイチームの常務取締役の1人、マイケル・ウィズブラン氏も、「次の目標は、お客様の旅をさらにスムーズにするプロダクトやサービスを開発することです」とプレスリリースで公言している。「SkyPriority(スカイプライオリティ)」「グローバルミーティングサービス』などは、それがカタチになったもとして、評価できる。今後のスカイチーム自体の成長やプロダクトが楽しみだ。

他のアライアンスをチェック

スターアライアンス

スターアライアンス

1997年に設立。世界で初めて設立されたアライアンスで、加盟航空会社数、年間搭乗数は最大を誇る。日本ではANAが加盟。就航路線は195カ国で、都市は1,300を超える。1日あたりのフライト数は約21,000以上。世界中に幅広く就航路線をもつが、特に「北中米」、「ヨーロッパ」、「アフリカ」のネットワークが厚く強い。

ワンワールド

ワンワールド

1999年設立。加盟航空会社数、年間旅客数ともにアライアンス(航空連動)の中で第3位。日本ではJALが加盟。日本に就航している8社が、日本と世界33都市を直行便で結び、さらに加盟12社が連携して世界156ヶ国、842都市へ就航。「南米」、「オセアニア」の路線網が厚く、他アライアンスを圧倒。

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