カンタス航空でマイルが貯まるカードを徹底解説
更新年月日:2017年04月01日
1920年に設立した歴史あるエアラインで、南半球で最大規模をもつ、オーストラリアのフラッグキャリア。LCCのジェットスターをはじめ多くの航空会社を所有している。ワンワールド発足時からのメンバーで、パイオニア的存在とも言えるだろう。子会社のジェットスター航空の成長にも目が離せない。日本国内では成田-シドニー間で1日1便運航されている。
名称 | カンタス航空 | ||
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公式サイト | http://www.qantas.com.au/ | ||
航空会社コード | QF | ||
国・地域 | オーストラリア連邦 | ||
ハブ空港 | キングスフォード・スミス国際空港、メルボルン空港 | ||
設立年月日 | 1920年11月16日 | ||
就航状況 | 日本国内線 | × | |
日本発着国際線 | ○ | ||
主な就航都市 | 【日本】成田【アジア】上海、香港、マニラ、バンコク、シンガポール、ジャカルタ【ヨーロッパ】フランクフルト、ロンドン、【北中米】ニューヨーク、ロサンゼルス【南米】サンティアゴ【アフリカ】ヨハネスブルグ【オセアニア】シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、オークランド、 | ||
マイレージ プログラム |
名称 | カンタス・フリークエントフライヤー | |
搭乗 マイレージ 積算率 |
ファースト | 100% | |
ビジネス | 50% | ||
エコノミー | 0%〜25% | ||
加盟アライアンス 航空連合 |
ワンワールド 規模で第3位。世界156カ国、800以上の都市へ就航。南米、オセアニアの路線が非常に充実。 |
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JAL/ANAマイレージ との相互利用 |
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マイレージの購入 | 可能 | ||
マイレージの譲渡 | 家族会員間での譲渡が可能 | ||
マイルが貯まる クレジットカード |
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※2013年10月27日時点の情報
- シドニー、オーストラリア国内への渡航が多い人
- カンタスフリークエントフライヤーを貯めている人
- JALマイレージを貯めている人
カンタス航空のフライトマイルを貯める
カンタス航空の名前は、クーインズランド・アンド・ノーザンテリトリー・エアリアサービスの頭文字からきている。1920年の設立当初は、国内の郵便やローカル線の運航がメインだったが、1947年にオーストラリアの国営エアラインとなった。
現在、カンタス航空は南半球最大の規模であり、ワンワールドの中核メンバーを担うのほどのエアラインだ。子会社のジェットスター航空も急成長中だ。
かつてはメルボルン、ブリスベン、ケアンズ、アデレート、パース、ダーウィンへの直行便もあったが、現在は一部がジェットスター航空に移管しており、カンタスとしては運航していない。
日本へは成田国際空港に就航しており、毎日1便、成田〜シドニー間で運航されている。シドニーを含む、オーストラリアの各都市に渡航する場合には、有力なエアラインだろう。アライアンスでJALマイレージが提携しているので、日本人にとっても貯めやすく、利用しやすい。
カンタス航空に搭乗して、カンタス・フリークエントフライヤーを貯める
カンタス航空はマイレージプログラム「カンタス・フリークエントフライヤー」を運用している。日本在住であれば、入会金無料で公式ページのオンライン入会ページ(英語)から入会可能だ。
カンタス航空の予約クラスは、「エコノミークラス」 、「ビジネスクラス」、「プレミアムエコノミークラス」、「ファーストクラス」に別れていて、区間ごとに設定されたマイル数にそれぞれの搭乗クラスでキャビン・ボーナスとして、最大100%のポイントが追加加算される。
カンタス航空のマイレージプログラムには、会員カードにグレードが設けられている。「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「プラチナ・ワン」の5種類がそうだ。会員カードのグレードによって、優先チェックイン、空港VIPラウンジ、座席リクエストなどの特典が利用できる。
会員カードのグレードを上げるためには、カンタス航空、およびワンワールド加盟航空会社、その他提携航空会社の運航便に搭乗し、ステータスクレジットを一定の基準を貯める必要がある。このステータスクレジットは、特典航空券等を獲得するためのポイントとは別なので注意しておこう。各グレードの取得・維持に必要なステータスクレジットと、スタークレジットの積算表を公式ページで確認しておこう。
上級会員になれば、シルバー会員は+50%、ゴールド会員は+75%、プラチナ会員は+100%のステータス・ボーナスが加算されるのでお得だ。
カンタス航空以外のワンワールド加盟航空会社を利用する場合、カンタス・フリークエントフライヤーのシルバー会員はワンワールド・ルビー会員の特典が、シルバー会員はワンワールド・サファイヤ会員の特典が、プラチナ会員はワンワールド・エメラルド会員の特典がそれぞれ利用できる。
もちろんワンワールド加盟エアラインを利用した場合も、ステータス・クレジットが貯まる。
カンタス航空に搭乗して、提携航空会社のマイレージにマイルを貯める
カンタス航空に搭乗することで獲得できるフライトマイルは、ワンワールド加盟航空会社のマイレージプログラムに貯めることもできる。
JAL(日本航空)をはじめ、アメリカン航空、ブリティッシュエアウェイズ、キャセイパシフィック航空、ラン航空、フィンランド航空、ロイヤル・ヨルダン航空、S7航空など、ワンワールドには世界各地の有力なエアラインが勢揃いしている。
ワンワールド加盟エアラインの中に、よく利用する、あるいはマイレージを貯めている航空会社があれば、そちらのプログラムにフライトマイルを貯めるのが良い。恐らく、日本人にとって一番貯めやすい、利用しやすいマイレージと言えば、JAL(日本航空)のJALマイレージバンクだろう。
オーストラリアに渡航する機会がそれほどない、という人がカンタス航空を利用する場合は、フライトマイルをJALマイレージに貯めておくのが無難だ。その場合の積算率は、JAL公式ページのカンタス航空で確認しておこう。
提携航空会社のフライトマイルを貯める
提携航空会社に搭乗して、フリークエント・フライヤーをマイルを貯める
カンタス・フリークエントフライヤーに貯めることができるフライトマイルは、カンタス航空だけではない。ワンワールドに加盟しているエアラインや、その他のカンタス航空が提携しているエアラインであれば、フライトマイルを貯めることができる。
ワンワールド加盟エアライン以外の提携航空会社には、エミレーツ航空(アラブ首長国連邦)、アリタリア-イタリア航空(イタリア)、エル・アル航空(イスラエル)、南アフリカ航空(南アフリカ)、ジェットエアウェイズ(インド)、中国東方航空(中国)、アラスカ航空(アメリカ)などがある。
各航空会社を利用した場合の積算率は、航空会社、飛行距離、予約クラスによってさまざまだ。公式サイトで、提携航空会社のフライトでマイルを獲得する(英語)から、それぞれ利用するエアラインの詳細情報を確認しておくのがよいだろう。
カンタス・フリークエントフライヤーは、JALに搭乗してもマイルが貯まる。オーストラリアに渡航する機会が多くて、フリークエントフライヤーを貯めている人は、国内ではANAではなく、JALを利用した方がよいだろう。その場合は、提携航空会社 > JAL(日本航空)で積算率を確認しておくとよいだろう。
航空会社以外の提携会社でフリークエント・フライヤーを貯める
カンタス・フリークエントフライヤーが貯まるのは、フライトだけではない。カンタス航空と提携しているホテルやレンタカーを利用することでもマイルが貯まる。
一部のオーストラリアの提携ホテルでは、ホテル予約/検索(英語)から予約すると1ドルごとに3ポイント付与され、また国際ホテルであれば、宿泊ごとに1,000ポイントが加算される。
レンタカーはエイビスレンタカー、バジェットレンタカーと提携しており、オーストラリア国内での利用で3ポイント、オーストラリア国外の利用で利用ごとに700ポイントが貯まる。詳細は、Earning Points with Hotel Partners(英語)や、Car Rentals(英語)で確認しておこう。
貯めた「フリークエントフライヤー」のマイルを利用する
カンタス・フリークエントフライヤーの特典
カンタス・フリークエントプライヤーで貯めたマイルは、カンタス航空およびワンワールド加盟航空会社、その他提携会社の特典航空券や予約クラスのアップグレードに利用することができる。
フリークエントフライヤープログラムには、「カンタス・クラッシック・アワード」「ジェットスター・クラシック・アワード」「提携航空会社・クラシックアワード」「ワンワールド・クラシックアワード」「カンタス・ジェットスター・エニーシート・アワード」の6つが用意されており、対象となる航空会社、および特典に必要なマイル数がそれぞれのクラシックアワードに振り分けて設定されている。航空券を交換する前に、フリークエントフライヤーポイントで詳細を確認しておこう。
国際線のアップグレードはフライト出発の24時間前まで申込ができるが、残念ながら事前予約はできず、アップグレードの結果は空港チェックインしてはじめて知らさせる。ステータスの高い上級会員から、プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズの順に優先される。その他アプグレードに関する詳細は、ポイントを使ってアップグレードを参照してほしい。
フリークエントフライヤーが少しだけ足りない。そんなときは。
「あと500ポイントで、オーストラリア旅行にいけるのに」。そんなときには、ポイント購入が便利だ。
カンタス・フリークエントフライヤーでは、500ポイント単位でポイントを購入できる。購入できるポイントの制限は20,000ポイント、あるいは特典航空券に必要なポイント数の15%までと決められている。1年に1回しか購入できないなど、制限は多いので注意しておこう。
貯めた「提携航空会社のマイレージ」のマイルを利用する
提携航空会社のマイレージて貯めたマイルを、カンタス航空の特典航空券と交換することもできる。
ワンワールド加盟航空の中で贔屓にしているマイレージプログラムがあれば、シドニーや、その他オーストラリア周遊にでかけるときには、カンタス航空の特典航空券に交換するのがよいだろう。
日本ではJAL(日本航空)が加盟しているので、JALマイレージクラブで貯めたマイルを利用できるのは、前述の通りだ。必要マイル数などの詳細は、JAL公式ページの特典航空券 マイル早見表を確認しよう
カンタス航空でマイレージを有効に活用する!まとめ
クレ達の一押しは王道「JALカード」
これまでカンタス航空や航空やマイレージ、カンタス・フリークエントフライヤーの特徴や、貯め方・使い方を見てきたが、いかがだっただろうか。総合的に判断すると、やはり日本在住の日本人に取ってはJALカードでマイルを貯めたり利用する方法が、もっとも有用だ。
その理由は、1)カンタス航空もJALもともにワンワールドに加盟しており、JALカードでカンタスのフライトマイルが加算される、2)電子マネーの利用でもお得にマイルがたまる、3)日常の買い物でもカード利用することで、効率よくマイルが貯まるの3つだ。
大きな買い物をすればまとまったマイルが貯まるが、効率的にマイルを貯めるには、「日常の出費をどれだけ無駄なく、マイルとして貯められるか」がポイントになる。JALカードであれば、それができる。
そんなおすすめJALカードの中でもクレ達が特におすすめしたいカードがある。「JALカード TOKYU POINT ClubQ(VISA/Master)」だ。東急で利用するとマイルとTOKYUポイントが貯まる。TOKYUポイントは更にマイルに交換できる点が、陸マイラーにとっては魅力的だ。
このカードはWAONとPASMOに対応していて、WAONはチャージと利用で直接JALマイルが貯まる。PASMOはチャージでTOKYUポイントが貯まるので、間接的にJALマイルを貯められる。
もし、もしあなたがSuicaユーザーだったら、是非ともおすすめしたいカードが「JALカード Suica(JCB)」だ。今まで以上にSuicaを活用して、ざくざくマイルを貯めよう。
もし学生なら、おすすめのカードは「JALカード navi(JCB)」だ。在学中は年会費無料なので、敷居が低い。たとえカードを利用しなくとも、入会・継続、卒業後の一般カードへの切り替えで、がっぽりボーナスマイルがもらえるのがうれしい。スカイメイトの割引運賃でも、ちゃんとマイルが積算されたり、語学検定ボーナス等、大人になってからでは味わえない学生ならではの特典が満載だ。
おすすめ JALカード TOKYU POINT ClubQ(VISA/Master)
東急グループや電子マネーのWAON、PASMOをよく利用する人は必見だ。とにかくマイルが貯まりやすい。カンタス航空のフライトマイルが貯まるし、JALマイレージをカンタス航空の特典航空券に交換できる。JAL、ワンワールドが好きな人はこれで決まり!
JALカード Suica(JCB)
Suicaチャージで100円ごとに1マイルが貯まる唯一のJALカード。みどりの窓口、びゅうプラザ、カード発売機、えきねっとなどでJR東日本を利用した場合にもポイントが貯まる。新幹線での出張が多いビジネスマンにはおすすめ。マイルを貯めてオーストラリア周遊の旅にでよう。