公開年月日:2016年10月21日
なぜアメリカン・エキスプレスはFacebookメッセンジャーを選んだのか
アメリカン・エキスプレスがFacebookメッセンジャーを利用したサービスを開始しました。これによりアメリカン・エキスプレスの利用者は、カードの購入履歴、金額などの情報をメッセンジャー経由で受け取るなど、様々な情報を取得できます。
なぜアメリカン・エキスプレスはこのようなサービスをFacebookメッセンジャーを通して提供することにしたのでしょうか。
クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(アメックス)は、顧客が自身の口座にアクセスできるようにする Facebook Messenger ボットをローンチしたと、今日(アメリカ太平洋標準時で9日)の投稿で発表した。当初、6月のカンヌ・ライオンズ映画祭で発表されたこのボットはいつでも、顧客がアメックスのカードで購入した内容について、業種別の購入履歴、金額、詳細を教えてくれる。
引用元:アメックス、ユーザが自分のクレジットカード情報にアクセスできるFacebook Messengerボットをローンチ – THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)
アメリカン・エキスプレスがFacebookメッセンジャーを利用したサービスを提供開始
アメリカン・エキスプレスはFacebookメッセンジャーを利用して、顧客に様々な情報提供を行うサービスを開始しました。このようなサービスは他のクレジットカード会社も導入しており、必須のものとなりつつあるようです。
クレジットカードを利用する度にメッセンジャー経由でお知らせをもらえれば、不正利用にいち早く気付くことができ、安全性が高まります。アメリカン・エキスプレス側としても、不正利用の報告が素早く顧客から入れば、早期に決済を取り消せて、犯罪の成立を防ぎやすくなりそうです。
さらにFacebookメッセンジャーを通して、利用者が様々な便利な情報を受け取れるようになれば、顧客満足度も向上するでしょうし、アメリカン・エキスプレスとしてはメリットの多いサービスといえそうです。
なぜアメリカン・エキスプレスはFacebookメッセンジャーを選んだのか
アメリカン・エキスプレスがこのようなサービスの配信にFacebookメッセンジャーを選んだのはなぜでしょうか。このようなシステムを自社で立ち上げるとなると開発には時間がかかり、膨大な開発費が必要になりますし、サービス開始後も常にメンテナンスしなくてはいけません。初期コストもランニングコストもかなり大きなものとなりそうです。
同様のメッセージ交換サービスは他にもありますが、Facebookならば利用者が多く、会社規模が大きいため導入も素早くできそうで、アメリカン・エキスプレスとしても安心して任せられるのでしょう。つまり、無理に自社で抱えてしまわず、餅は餅屋に任せたということではないでしょうか。
IT業界の巨人Facebookは、そのプラットフォームを活かして、まだまだ規模を拡大していきそうですね。