公開年月日:2016年06月29日
複数のクレジットカードをまとめて使えるデバイスSpendwalletは安全性と実現できるかが疑問
複数のクレジットカードをまとめて使えるようにして、スマホとも連携できる便利なデバイスがクラウドファンディングに登場しています。
安全性を考慮しているとのことですが、はっきりいって超不安ですね。
ショッピングセンターなどに行くと、自社クレジットカードでの支払いによる優待をよく見かける。ユーザーとしては、同じ商品が少しでも安く買えるのであれば、ぜひ利用したいという思いを持つのは当然だが、クレジットカードを作り続けていると、財布の中がカードだらけになってしまう。もはや使いたいクレジットカードが財布のどこにあるのか分からない、そんな悩みを持つユーザーにぴったりなアイテム「Spendwallet」が、クラウドファンディングIndiegogoにおいて出資募集中だ。
クレジットカードをまとめて使えるSpendwallet
クレジットカードをまとめて利用できるというSpendwalletですが、クラウドファンディングで目標額を達成して、製品化が決まっています。
Spendwalletは名刺入れぐらいの大きさで、LEDで簡単な文字が表示されます。利用時にはスマートフォンアプリが必要。
スマートフォンにカードリーダーを取り付け、読み取ったカード情報をSpendwalletに転送します。最高で20枚までのカード情報を蓄積できます。
当然安全性が気になるわけですが、Spendwalletは自動でロックして中の情報を消去する機能があります。パスワードや指紋による認証機能も搭載。記録された情報も暗号化されています。
非常に画期的なデバイスですが、クラウドファンディングならではの心配があります。
理想は高くても技術的に実現できないケースが多いクラウドファンディング
Spendwalletは見た目もかっこいいし超便利!と思うわけですが、そもそもクラウドファンディング案件はどうも信用できない部分があるんですよね。
これまでになかった驚くようなアイデアを製品化するよ!とうたって、ものすごい金額の出資に成功しながらも、技術的に実現できず頓挫したり、コンセプトほど素晴らしいものになっていなかったりということが少なくないからです。
私もindiegogoでちょっとしたデバイスに出資したことがあり、忘れた頃に製品が届きました。1つあたり1,000円程度と比較的安価だったため、10個注文したのですが、うち3個はいきなり動作せず、動いたものも性能がいまいちで使いものになりませんでした。
クラウドファンディングの研究のために何百ものプロジェクトに出資した人の話を聞いたことがありますが、やはりきちんとしたものは半分あるかどうかということでした。
そんなわけでSpendwalletのアイデアは素晴らしいものですが、製品としての完成度は未知数です。クラウドファンディングで製品を購入する場合はご注意を。