公開年月日:2016年06月22日
「キャッシュアウト」はデビットカード普及の切り札になるのか?
日本においてクレジットカードよりも普及率の低いデビットカード。クレジットカード会社はデビットカードを根付かせるため、テレビCMなども使って宣伝しています。
キャッシュアウトが利用できるようになると、デビットカードの普及率は一気に上がるかもしれません。
デビットカードとは、クレジットカードと同様に決済利用できるが決済と同時に即座に口座から引き落とされる。そのため、利用可能額は預金口座残高による。デビットカードに加盟しているお店で利用することができる。2016年2月、金融審査会総会でデビットカードのキャッシュアウトについて提言がされた。
デビットカードのキャッシュアウトとは?
クレジットカードのような後払い方式とは違い、決済したその場で銀行口座から引き落とされるのがデビットカードの特徴です。
決済日と支払日が異なるクレジットカードは、ついつい使い過ぎてしまいがちですが、デビットカードは決済と支払いの日が同じなので、お金の管理がしやすいといわれており、クレジットカード会社もその点をセールスポイントの一つとしています。
デビットカードはクレジットカードのように会計時の決済に利用できるほか、ATMなどを使って出金もできます。銀行口座と結びついているカードなので当然の機能といえますが。
ATMはコンビニに1台~2台程度が設置されていますが、利用するために並ばなくてはいけないこともしばしばあります。
そんなときに役立つのがデビットカードのキャッシュアウトというサービスです。
キャッシュアウトとは、デビットカードを使ってレジから出金してもらえるようになるサービス。
ATMが空いていなくても、デビットカードさえあればレジからお金が引き出せるというわけです。
ただこのサービスを提供するための手数料をどこが負担するのかという課題があります。海外でも加盟店側に手数料が支払われる国もあれば、逆に加盟店側が負担をしなくてはいけない国もあるなど、対応は様々なようです。
キャッシュアウトが広がればクレジットカードとの併用されるようになるかも
とりあえずキャッシュアウトの手数料問題は置いといて、仮にこのサービスが利用可能になったらデビットカードは普及するのでしょうか。私は微妙じゃないかなと思います。
確かに急いでいるときに、レジは空いているのにATMに人が並んでいたとしたら、キャッシュアウトは便利です。
でも急いでいてもATMが空いていればよいし、ATMもレジも空いていなかったらキャッシュアウトの利点は活かせません。
そもそもATMの順番を待てないほど急ぐことって個人的にはそんなにないんですよね。
どうしてもすぐにお金を引き出したいというようなときのために、とりあえずデビットカードを持っておいてもよいかなという感じにはなるかもしれませんね。