公開年月日:2016年04月20日
金融を劇的に変えていく「フィンテック(FinTech)」
最近急速に広まりつつある「フィンテック(FinTech)」とはなにか知ってますか?
フィンテックは「金融(Finance)」と「技術(Technology)」を組み合わせた造語です。その技術を指す場合と、分野を意味する場合などがあります。
フィンテック革命が世界で進んでいる。スマートフォンやビッグデータなどの技術を使った便利な金融サービスが次々と生まれ、個人の生活や会社の取引慣行などを大きく変えようとしている。
引用元:フィンテック革命、金融が変わる
金融業界は規制が多い業種でしたが、IT業界と結びつくことによってその状況が劇的に変わりつつあります。すでに様々なサービスが提供されていて、私の生活や仕事に欠かせないものもあります。
フィンテックの登場で便利になった家計簿管理
「自動家計簿作成サービス」も、そんなフィンテック系サービスのひとつです。日本では、Money Forward、Moneytree、Zaimなどが有名で、すでに多くの人達が利用しています。 利用している銀行口座やクレジットカードの情報をこれらのサービスに登録しておけば、自動で情報を取得して家計簿が作成されます。
光熱費や通信費など毎月発生する支払いは、一度登録すれば次からは自動で振り分けられます。現金でやり取りした場合は、原則として手動で入力しなくてはいけませんが、レシートをスマートフォンのカメラで撮影するだけで、情報を読み取って自動入力できる機能もあります。
日常の支払いをできるだけクレジットカードや電子マネーに集約することで、ほぼ全自動で家計簿が完成します。 家計簿はパソコンやスマートフォンで閲覧可能。予算設定もできるので、使いすぎがないかをいつでもどこでも確認できます。
サービスは基本的に無料で利用できますが、月額数百円程度の有料サービスを利用すればファイナンシャルアドバイザーから家計についての助言が受けられるなど、至れり尽くせりの内容になっています。
さらにこのような自動家計簿のサービスをMFクラウド会計、Freeeなどの会計サービスと連動させれば、確定申告に必要な帳簿までもが半自動で作成されていきます。
銀行口座の残高やクレジットカードの利用状況を確認するためには、これまではオンラインサービスにアクセスしたり、通帳記帳を行ったりする必要がありましたが、スマホだけですべてが確認できるようになっています。
最近急速な発展により存在が危険視され始めているAI(人工知能)の技術もフィンテックと融合してきており、AIが資産運用の助言を行うのも遠い未来の話ではなさそうです。私自身も自動家計簿サービスや会計サービス、請求書作成サービスなどを利用していますが、非常に便利で手放せません。
フィンテック、その安全性は?
パソコンやスマートフォンがあれば、どこででもサービスが利用できる利便性はこれまでにはなかったものです。 心配なのがこれらサービスの安全性。フィンテック系サービスを提供する企業は、当然ながら安全面が最重要なので、万全の体制を築いているでしょう。
もちろんサービス提供側の状況も気になりますが、利用者側も細心の注意を払う必要があります。 どれだけ安全性の高いサービスを使っていても、自分自身がスマートフォンを紛失してしまったらおしまいです。また安易なパスワードを利用していたら、簡単に不正侵入されてしまう恐れもあります。
インターネットやスマートフォンなどの普及にともなって、様々な便利なサービスが生まれていますが、サービスの提供者・利用者双方が安全性に関して注意する必要があります。 これはフィンテック系のサービスに限ったことではありませんね。