クレジットカードの券面に書かれている情報
更新年月日:2012年06月30日
カードの券面には大切なデータが満載
クレジットカードには、たくさんの数字やアルファベット、ロゴなどが、裏にも表にも書かれています。なかには一度も使ったことのない、用途不明の数字もあります。これらが一体何を意味していて、どういう時に必要なのか、一つひとつみていきましょう。
カードの表面に書かれている情報
表面はカードの顔。独自のデザインを基盤として、刻印やロゴが大半を占めています。
カード番号
カードの中央付近に刻印された、14~16桁の数字です。ブランドによって桁数は異なりますが、日本で一番多いのは16桁で、4桁毎にスペースで区切られています。ダイナースは14桁で4-6-4桁表記、AMEXは15桁で4-6-5桁表記になっています。
これは固有の番号で、ネットショッピングの際は必ず入力します。また、オンラインでキャッシングの申込をする時にも必要です。
有効期限
カード番号の下か最下部に刻印された4つの数字です。上部に「MONTH/YEAR」や「終了月/年」と書かれており、「/」や「-」で区切られています。年月は、日本では年から書くのが一般的ですが、カード発祥の欧米文化にちなんで月から書かれています。
この有効期限もカード番号と同様、ネットショッピングなどオンラインでの決済には必須の情報です。
氏名
ローマ字で刻印された、カード所有者の名前です。最近はアジア人の名前を “姓→名”の順番でローマ字表記する機会が増えてきましたが、クレジットカードでは“名→姓”の順番が一般的です。
これにはヘボン式でないといけないという決まりはありません。自分で申告したローマ字表記でOKです。例えばサトウさんならヘボン式で“SATO”でも、非ヘボン式で“SATOH”もしくは“SATOU”でも、好きな表記で構いません。
国際ブランド
カードの右下か左上にあるロゴマークです。VISA、MasterCard、AMERICAN EXPRESS(AMEX)、JCBは右下に、Diners Clubだけ左上に描かれています。そのカードを使える加盟店やATMが一目で見分けられるようにプリントされています。
ただし、AMEXのプロパーカードだけはロゴがありません。AMEXのプロパーカードは、騎士の横顔が描かれた有名なデザインなので、確かにロゴは必要ないともいえます。こうしたところにAMEXのプライドが垣間見えますね。
ICチップ
カードの左中央にある、金色の1cm角のチップです。どのカードにもあるわけではなく、ICクレジットカードにだけ搭載されています。これが付いているカードなら、暗証番号を入力するだけでサインレスのショッピングを楽しむことができます。
お客様番号
提携カードの場合、提携企業の顧客番号が印字されています。当然、桁数や英数字などはまちまちですが、カード番号とは区別できるように配慮されています。
このお客様番号は、その提携企業のサービスを利用する時に必要です。例えば航空会社のカードなら、搭乗手続きなどのデータ処理をおこなうのに欠かせません。
カードの裏面に書かれている情報
一見デコボコで見にくい裏面にも、実は重大な情報が含まれています。
磁気ストライプ
上の方にある、黒い帯状の部分です。レジ横の端末にカードをスライドさせたり、差し込むのは、この部分で情報を読み取るためです。磁気ストライプは繊細なので、マグネットやTVなど磁気を帯びた物に近付けるのは避けてください。
署名
プラスチックとは質感の異なる、模様の入ったラインが署名欄です。新しくカードが届いたら、まずここに自分でサインしておきましょう。店頭で買い物をする際は、原則ここに書いてある署名と同じ様式でサインします。まったく同じ形状でなくても構いませんが、異なる書体で書くのはやめましょう。
セキュリティコード
署名欄の中か右横に、3桁か7桁の数字が印字されています。7桁の場合は、4桁と3桁に分かれていて、右3桁の方がセキュリティコードです。3桁の場合はそのままでOKです。
ただし、AMEXの場合は、署名欄に書かれている数字はカード番号で、セキュリティコードは表面にあります。カード番号の右上か左上に印字された、デコボコしていない4桁の数字がセキュリティコードです。
また、カード会社を問わず、一部のカードにはセキュリティコード自体が備わっていないケースもあります。
セキュリティコードはカード固有の番号で、文字通り不正利用防止のための番号です。見えにくい場所に書かれているので盗み見ることが難しく、手元にないと確認できないので、特に通販などでの不正利用に効果があります。
このセキュリティコードは、一部の大手ショッピングモールを除くネットショッピングや、オンラインでのキャッシングで利用します。AMEXの場合、このセキュリティコードが分からないという問い合わせが非常に多いようです。間違えてカード番号の下3桁を入力しないよう、コードの場所を覚えておいてくださいね。