海外空港のラウンジが無料で使えるカードを徹底比較
更新年月日:2013年12月26日
ゴールドカードと提携したプライオリティ・パスやダイナースクラブカードを利用すれば世界数百のラウンジを無料利用できる。1人または同伴者と利用するなら楽天プレミアムカード/セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード、家族と利用するなら三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードがおすすめだ。優待サービスで渡航の価値を上げたいならダイナースクラブカードがよい。
海外空港のラウンジを無料で利用できるおすすめカードをピックアップ
ゴールドクラスのカードで世界中のラウンジを無料利用できる
空港ラウンジでは、飛行機の搭乗時間待ちはもちろん、フライトのキャンセルや遅れによる混雑時でも、喧騒から離れ、安らぎの時間を過ごすことができる。
特に海外空港では、早朝の出発便・深夜の到着便に搭乗する場合や、長時間フライトの後などに、体をゆっくり休めながら静かに休息できる場所として、ラウンジの重要度は高い。海外への渡航が多いなら、世界中のラウンジが無料利用できるゴールドクラスのカードを活用して、空港での待ち時間をより有意義なものにしよう。
ラウンジの利用が無料になるプライオリティ・パス提携カードとダイナースカード
ラウンジを無料で利用できるゴールドクラスのカードは大きく2つに分けられる。1つがプラオリティプラス提携カード、もう1つがダイナースカードだ。
プライオリティ・パスは世界100カ国、300以上の空港、1,200カ所のラウンジを利用できるカードだ。各カード会社から提携カードが発行されており、目的に応じてカードを選べるメリットがある。
ダイナースカードは、ラウンジ数こそ450カ所でプライオリティ・パスは及ばないが、空港数が300以上で健闘している上に、レストランやホテルでダイナースクラブならではの充実した優待サービスが付帯している点が魅力だ。
プラオリティパス公式ページやダイナースクラブ公式ページにて、頻繁に利用する空港やこれから渡航予定の空港が利用対象内であることを確認した上で、下記を参考にして目的に合ったカードを選ぼう。
世界1,200以上のラウンジを利用できるプライオリティ・パスと提携したカード
プライオリティ・パスは通常、年会費は有料(ラウンジの利用料が一切かからないプレステージ会員は4万円程度)だが、一部のゴールドクラス以上のカードには登録料無料の特典が付帯している。
日本国内では、成田空港・関西空港・中部空港・福岡空港で保安検査後にラウンジを利用できる。ラウンジを利用する場合は、プライオリティ・パスや当日の搭乗券などを受付にて提示すればよい。
プラオリティパス提携カード選びのすすめ
プライオリティ・パス提携カードが欲しいけど、どう選べばいいかわからない。そんな人は、次の基準で選んでみることをおすすめする。
プライオリティ・パス提携カードを選ぶ場合、そのカードから登録できるプライオリティ・パスの会員ランクが最上位のプレステージかどうかという点を確認しよう。プレステージ以下のクラスは、ラウンジ利用が有料、もしくは無料でも回数制限があるので、おすすめできない。
次に誰がラウンジを利用するかを考えよう。提携カードには本人会員のみだけでなく、家族会員でもプライオリティ・パスを無料で発行できるカードがある。家族で利用するなら、当然そちらを検討すべきだ。
同伴者がいる場合は、同伴者の利用が無料になるカードが選択肢として上がるが、この条件を満たすカードは最も年会費が安いカードでも3万円以上するため、トータルコストは割高だ。そのため本記事では同伴者と利用する場合にトータルコストが最も低いカードは紹介するが、同伴者が無料になるカードには触れない。
その次に、年会費の安い提携カードを選ぼう。次項からは、プレステージ会員に登録できる年会費格安のおすすめカードを利用対象者別に紹介していく。
会員本人のみ、または同伴者と利用するなら楽天プレミアまたはセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
「楽天プレミアムカード」(11,000円(税込))は、プライオリティ・パス提携カードとしては、年会費が最安でおすすめできるカードだ。登録できる会員ステータスもプレステージで、会員本人はラウンジ利用で一切お金がかからない。
また、同伴者の利用は3,300円(税込)かかるが年会費が安いため、7人までならどのカードよりも安い(ただし、同伴者の人数制限はラウンジによって違うので要確認)。国内では、カード本体の特典として、羽田・関西・中部・福岡・新千歳などを含む25空港のラウンジが無料で利用できる。
「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」(22,000円(税込))の年会費は、楽天プレミアムカードの2倍だが年間の利用額が200万円を超えた場合、11,000円(税込)と年会費の額が並ぶ。
同伴者の利用は2,000円で楽天のそれよりも1,000円程安いので、年会費を半額にできれば同伴者と利用する場合は最安だ。国内では主要28空港のラウンジが無料利用可。
ビジネスカードなので、事業者にとって便利な特典が多い。また、一般の個人会員でも入会できる。年間利用額が最低200万円以上あるならこちらのカードがおすすめだ。
会員本人+家族会員で利用するなら三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」(22,000円)は、家族(18歳以上)と一緒に世界中のラウンジを利用したい、という人におすすめ。他のカードと違って、家族会員も無料でプライオリティ・パス(プレステージ)を発行できるからだ。
MUFGカード自体の家族年会費は1人3,300円(税込)だが、1人目は無料だ。例えば夫婦で海外への渡航が多い人なら圧倒的なコストパフォーマンスを発揮できる。
もちろん、2人以上の家族で利用する場合も、家族が同伴者扱いになるほかカードと比べて圧倒的にお得だ。ちなみに、同伴者は2,100円でラウンジを利用できる。国内では主要28空港のラウンジを無料で利用できる。
世界450以上のラウンジを無料利用&優待サービス充実したダイナースクラブカード
「ダイナースクラブカード」(24,200円(税込))は世界300空港以上、450カ所以上のラウンジが無料利用できるカードだ。家族会員の年会費は5,500円(税込)で、本人会員同様ラウンジを無料利用できる。
年会費は楽天プレミアムカードと、三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードの中間だが、ステータス性の高さは最高峰で、世界中のホテルやレストランの優待サービスも非常に充実している。
世界のラウンジ利用し、さらに渡航の付加価値を上げたいなら絶対におすすめできるカードだ。プライオリティ・パスのように2枚携行する必要がないのもメリットだ。
日本国内では、羽田・成田・中部・関西・福岡空港などを含む28空港(40カ所以上)のラウンジを無料で利用できるので、地方空港から海外へ渡航する場合も便利だ。
ニーズ別 | 年会費が最も安い | 本人&家族 利用OK |
高ステータス 特典充実 |
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カード | 楽天 プレミアム |
セゾンプラチナ ビジネスAMEX |
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード |
ダイナース クラブ |
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国際ブランド | |||||
年会費(税込) | 本人会員 | 11,000円 | 22,000円 (11,000円) |
22,000円 | 24,200円 |
家族会員 | 550円 | 3,300円 | 3,300円 (1人目無料) |
5,500円 | |
対象 | 空港数 | 300以上 | 300以上 | 300以上 | 300以上 |
ラウンジ数 | 1,000以上 | 1,000以上 | 1,000以上 | 600以上 | |
プライオリティ・パス 発行対象 |
本人会員 | 無料 | 無料 | 無料 | - |
家族会員 | 不可 | 不可 | 無料 | - | |
ラウンジ 利用料 |
会員本人 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
家族会員 | 3,150円 | 2,100円 | 無料 | 無料 | |
同伴者 | 3,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 有料 (各ラウンジによる) |
定番楽天プレミアムカード
プライオリティ・パス提携カードとしては、年会費が最安!登録できる会員ステータスもプレステージなので、ラウンジを何回利用しても一切お金がかからない。国内では、カード本体の特典として、羽田・関西・中部・福岡・新千歳含む25空港のラウンジが無料。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
年間のカード利用額が200万円以上で、11,000円(税込)になり、最安の楽天プレミアムカードと肩を並べる。同伴者の利用は2,100円なので、楽天よりも1,050円安くお得だ。ビジネスカードだが、一般の個人でも入会可能で、家族カードも発行できる。
人気三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
家族(18歳以上)と一緒に世界中のラウンジを利用したい人に最もおすすめしたいカード。3,300円(税込)の年会費を払っても家族会員になれば、無料でプライオリティ・パスを発行できる。プレステージなので、何回利用しても無料だ。しかも家族会員の年会費は1人目まで無料!