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公開年月日:2016年09月23日

ATMに生体認証導入の流れ!ただしデメリットもある

親指を向ける人

米国のBank of Americaが一部のiPhoneなどに搭載されている指紋認証システムを使って、同行のATMから現金の引き出しを可能にすることを発表しました。指紋認証システムの導入によって、利便性や安全性は向上しそうですがデメリットもあります。

 

Following Bank of America’s announcement that customers could withdraw cash from ATMs using Apple Pay, FIS and Payment Alliance International have today announced a new partnership that will allow users to perform cardless withdrawals using Touch ID, proving that the end of plastic cards is fast approaching.

 

引用元:The end of plastic cards nears: Over 70,000 ATMs will soon support Touch ID withdrawals | 9to5Mac  

安全性を重視する現場で利用される生体認証システム

指紋認証の他にも、網膜認証、静脈認証など「生体認証」といわれる認証方式があります。

パスワードは簡単なものであれば推測されてしまうし、難しくしても情報そのものが漏洩したらおしまいです。一方で生体認証は、指紋、網膜、静脈など、個人が持つ固有の身体的特徴を利用するもので、盗まれたり、忘れたりすることがありません。(指紋認証の場合、型取りで通ってしまうこともあるようですが…)

究極の個人情報であり、安全性も高まるため、高度な情報保護を求められる現場などでは積極的に利用されています。

私も前職でIT系の企業に勤めていたときは、ウェブサイトなどの機密情報が大量に管理・運用されている「データセンタ」といわれる施設に頻繁に出入りしていました。データセンタそのものはテロなどの標的になることを避けるために、詳細な住所が明らかにされていません。(まあ業界関係者にはわかっちゃいますけど)

多くのデータセンタは外観に特徴的な表示がないため、普通のオフィスビルのようであったり、何を行っているのかわからない建物のようであったりします。

入館時はIDカードなどが必須となり、例え出入りの回数が多く、データセンタの職員と顔見知りになっていたとしても、忘れてしまったら基本的に入館させてもらえません。

建物に入ってから実際にデータが保存・運用されているサーバルームにたどり着くまでには複数のセキュリティゲートを通ることもあります。私はこれまで指紋認証、または静脈認証を採用しているデータセンタを経験しました。

生体認証ではありませんが、サーバルームの入退館時に本人と携行品の重量をはかるシステムを用意している施設もありました。機器を不正に持ち込んだり、持ち出したりすることを防止するためのものでしたが、制限体重が100kgだったので、体格のいい人やメタボな人には辛いシステムでした(笑)

生体認証の安全性は高いがデメリットもある

さて安全性の高い生体認証ですが、デメリットもあります。例えば指紋認証の場合、先天的・後天的な理由で指紋がない場合、この認証方式が使えません。

また最初はこの認証方式が使えたとしても、機械の故障や後天的な理由で指紋が薄くなったり、なくなったりした場合は、使えなくなってしまいます。

iPhoneの一部の機種では指紋認証が使えますが、同時にパスワード認証ができます。指紋認証だけにしてしまうと使えない人が出てきますし、何らかの理由で使えなくなったときの逃げ道としてもパスワード認証方式を残す必要があります。

そのパスワードに生年月日などすぐにわかるようなものを使ってしまったら、指紋認証を無視して簡単にロックが解除される恐れがあります。便利さは歓迎ですが、安全性に関しては常に注意が必要です。

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