公開年月日：2016年10月07日
印刷通販グラフィックのカード情報流出事件で人生初のカード再発行を経験した
印刷通販のグラフィックが、不正アクセスによってカード情報を流出してしまいました。流出した個人情報は395件ですが、対象が特定できないため一定期間に利用した人全員に情報流出の恐れがあります。
私もグラフィックの利用者だったのでカードの停止と再発行を行いましたが、とても手間のかかる作業でした。
印刷通販を行っているグラフィックが「中国籍サーバー」からの不正アクセスを受けて個人情報を流出していたことを発表した（グラフィックの発表）。流出した個人情報は395件で、流出の疑いがある情報はクレジットカード番号とセキュリティコード、有効期限、同社の会員ID。7月11日に法人向け決済サービスの決済代行会社より指摘を受けて調査を行ったところ、不正アクセスがあったことが判明したという。また、流出した個人情報は特定できていないとのこと。
サーバから削除したつもりのカード情報が消えていなかった
2016年7月に印刷通販のグラフィックから不正アクセスを受けたとの発表がありました。私はグラフィックの利用者でしたが、最初はそれほど心配していませんでした。グラフィックではクレジットカードを使った支払いができますが、都度カード番号を入力するという方式で、グラフィック側のサーバにカード情報を保存されることはなかったからです。
当のグラフィックもこのような認識だったため、最初の発表ではクレジットカード情報の流出はないと言い切っていました。ところが外部の調査が入った結果、実際にはクレジットカード情報が残ってしまうシステムだったことがわかり、9月になって続報があったという流れ。
漏れた情報は395件とのことでしたが、登録されていた192,594件の顧客のうち、どの情報が対象であるかが不明。私のクレジットカード情報が漏れている可能性も拭いきれません。しかもクレジットカードの裏に記載されたセキュリティコードまで漏洩していたとのこと。もはやクレジットカードの停止・再発行は待ったなしの状況であることがわかりました。
クレジットカードでの支払いが多くて涙目
私はクレジットカードを2枚に集約しており、個人用と個人事業用とで用途を分けて利用しています。会社員時代はクレジットカードを1枚しか持っておらず、公私を分けずに利用していましたが、独立したときに事業用に新たにカードを作りました。
グラフィックのサービスは会社員のときから利用しており、そのときは元から所有していたカードを使用。独立後は事業用のカードを使っていました。つまり所有している2枚のカードをどちらもグラフィックで利用していたのです。
1枚のカードが対象外であれば、もう1枚を再発行している間はそちらを代わりに使えましたが、それもできないので、しばらくはクレジットカードなしの生活。メインで使っている個人用のカードでは、電気、固定電話、携帯電話、インターネットプロバイダ、ウェブサービス、保険など、10以上のサービスの定期支払いに利用しています。
クレジットカードを再発行している間に引き落としがかかってしまい、サービスを止められたりしては困るので、明細を見て全てのサービスの引き落とし日を確認。カードの再発行が完了するまでに支払期日を迎えそうなサービスに関しては、連絡先を調べて電話で事情説明し、対処方法を教えてもらいました。
特に厄介だったのが海外系のウェブサービス。クレジットカード番号を入れればすぐにサービスを利用できますが、今回のような場合に事情説明をするための電話窓口がありません。メールでやり取りをしていたら、長い時間がかかりそう。運良く決済日が近かったので、こちらの引き落としがかかるのを数日だけ待って、クレジットカードを停止しました。
グラフィックに落ち度はあるが頑張って欲しい
今回の件はグラフィックに落ち度はあるものの、同社も不正アクセスを受けた被害者です。恐らく対応のために数千万円の費用がかかるものと思われます。
金銭的な被害も大きく、信用に傷も付き、対応している人達は疲弊していることでしょう。こちらとしては大変な目に遭ったわけではありますが、悪いのはやはり不正アクセスを行った者です。当然、再発防止には努めて頂くとして、これからも頑張って欲しいです。
