公開年月日:2016年06月20日
ネットショッピング向けにカード番号を毎回発行できるサービス「Privacy」が海外で登場
クレジットカードを持っていなくても、ネットショップの決済ごとに新しいクレジットカード番号を発行してくれるのがPrivacyという無料サービスです。
物理的にカードを落としたり、盗まれたりということがなくなるうえ、利用上限額も1ヶ月あたり2000ドルとなっており、安全面に配慮されたサービスとなっています。
クレジットカードを持っていなくても、銀行口座に直結してクレジットカード番号を発行でき、ネットショッピングの決済1回ごとに新しい番号を作成したり番号を変更したりして個人情報の保護に役立てることができる無料サービスが「Privacy」です。
ワンタイムパスワードなど様々なセキュリティ対策
ネットショッピングといえばクレジットカードはほぼ不可欠。もちろん銀行振込や代金引換などという決済手段はいまでもありますが、購入したその場で決済できるクレジットカードの利便性は非常に高いです。
しかしネットを使った詐欺や情報流出などの事件は増える一方で、利用者には不安がつきまといます。
サービスを提供する側の金融機関やクレジットカード会社なども安全性を高めるための策を色々と講じています。
近年はネットバンクなどを中心に「ワンタイムパスワード」が広がりつつあります。ワンタイムパスワードは、一定時間だけ有効なパスワードです。
誕生日や単純な数字の羅列など、第三者が予想しやすい簡単なパスワードを使っていて、被害が発生するケースは少なくありません。
ワンタイムパスワードは固定ではないので、第三者が予測することはほぼ不可能となっており、セキュリティを高めています。
認証方式は色々あるけど、人為的な犯罪はどうしようもない
最新のiPhoneには登録した指紋でロックを解除できる指紋認証機能があります。指紋は偽ることはできないので、安全性の高い認証方式といえます。
ただし指紋認証を設定していても、数字4桁のパスワード入力方式は有効になっています。
なぜ指紋認証だけにできないかといえば、なんらかの原因で不具合が発生し、その機能が使えなくなったときの代替手段が必要になるからです。
他にも静脈認証や網膜認証など、様々な対策がありますが、どこかに抜け道が用意されています。
最近もFBIがAppleに対して、犯罪者のiPhoneをロック解除するよう要求したことがニュースになりました。
利用者に対しては、設定したパスワードを忘れてしまったらどうしようもないと伝えていても、実際はシステムを作った側がロック解除を行う方法を知っているのです。
もっとも厄介なのが人為的な犯罪です。会計責任者が横領した大金をギャンブルや夜の店で湯水のように使っていたとか、借金の返済にあてていたとかいう事件がありますよね。
ロック解除方法を知っているiPhoneの開発者が、それを不正利用してしまう可能性はゼロではありません。
ちなみに私の知人が勤めていた会社では、社員が不正を行わないようにと会社のいたるところにカメラが設置されていて、行動が監視されていたそうです。
セキュリティコンサルは絶賛、社員からは大ブーイングだったとのこと。そりゃそうだろ(笑)
いや~セキュリティって難しいですね。