公開年月日:2016年12月05日
楽天スマートペイでクレジットカードだけでなく楽天Edyも利用可能に
楽天スマートペイは、スマホやタブレットと専用のカードリーダーを使って決済を行えるようにするサービス。これまではクレジットカード決済のみ対応していましたが、新たに楽天Edyにも対応するそうです。この種のサービス、本当に多くてついていくのが大変ですね。
楽天の穂坂雅之副会長は28日、クレジットカードと電子マネー「楽天Edy(エディ)」による決済業務ができる事業者向け新端末を来年から加盟店に配布することを明らかにした。加盟店の増加による手数料収入確保や利用者利便の向上を図ると共に、消費志向などのビッグデータを解析し、新たな保険商品などの開発につなげる考えだ。
スマホやタブレットと専用のカードリーダーで決済が可能に
これまでもコイニーやAirペイなどのサービスについて書きましたが、楽天も同種のサービスを提供しています。楽天が提供する「楽天スマートペイ」は、初期費用や月額費用は無料。本記事執筆時点では、専用のカードリーダーも全額キャッシュバック中。必要となるのは、カード決済手数料のみです。
入金サイクルが365日翌日自動入金(楽天銀行を利用している場合)というのは、かなり早いですね。事業者にとって資金繰りは重要なことなので、早々に入金されるのはありがたい限り。
初期・月額費用無料、決済端末も実質無料というのは、どの会社のサービスも横並びという印象です。決済手数料の料率も私が記憶にあるものはほぼ同じ。となると違いが出てくるのは、対応するクレジットカードや電子マネーの種類、入金サイクル、アプリの使い勝手などでしょうか。
先日はAirペイが主要なクレジットカードブランドに加え、交通系電子マネーにも対応したことを発表していました。楽天の場合は、決済端末が自社が提供する楽天Edyにも対応するようになったことをセールスポイントとして取り上げています。
楽天は以前から「楽天カードマン」というキャラクターが登場するテレビCMで、楽天カードの宣伝をしています。露出もかなり多い印象で、楽天カードは持っていなくても楽天カードマンは知っているという人も多いのではないでしょうか。
最近では楽天ポイントのテレビCMも増えており、楽天がクレジットカードや電子マネーなどの分野に力を入れていることがよくわかります。街に出るとガソリンスタンドに楽天ポイントののぼりが掲げられていたりと、様々なメディアを使って利用者に訴えようとしています。印象付けという意味では効果が出ていると思います。
サービスが多すぎてどれを選んだらよいのかわからない決済サービス
それにしても決済サービスが増えましたね。コイニー、Anyペイ、Airペイ、Square、そして楽天スマートペイなど、こんなにサービスが増えてくると、この種のサービスを使ってみたい事業者としては、どれを選べばよいかわかりません。
これだけサービスが増えてくると、全てのサービスが生き残れるとは考えにくく、外資系の場合は日本から撤退したり、サービスを終了したりということも考えられます。
決済サービスの利点の1つとして、ネットとリアル双方での決済を1つの管理画面でまとめられる点が挙げられます。サービスが終了してしまったら、長年蓄積してきた情報が使えなくなる恐れもあります。そう考えると情報のインポートやエクスポートができるどうかという点も重要かもしれませんね。