トップページ >> ブログ >> AWSの社員がユーザーのクレジットカード限度額を気にする理由

公開年月日:2016年12月06日

AWSの社員がユーザーのクレジットカード限度額を気にする理由

ハイテクなイメージ画像

AWS(Amazon Web Service)は、Amazonが提供するクラウド型のホスティングサービスです。一般の人には馴染みが薄いかもしれませんが、従来のサービスの常識を覆す画期的なもので、日本でも利用者が増えています。そのAWSの社員は、利用者のクレジットカード限度額を気にせずにはいられないそうです。一体なぜなんでしょうか。

「カードの限度額に引っ掛かって支払いができず、サービスがストップしそうな会社があるんです……! 何とかなりませんか?」クレディセゾン ネット事業部 データマーケティング部の磯部泰之さんの元には、AWS(Amazon Web Services)の社員やベンチャーキャピタルの投資家からこんな相談が、頻繁に寄せられる時期があった。

引用元:エンプラ週末こぼれ話:「AWSの支払いはこれで」――クラウドの普及でクレカ業界に新たなチャンス? (1/3) – ITmedia エンタープライズ

AWS(Amazon Web Service)とは?

従来のホスティングサービスには、専用サーバ、VPS(仮想専用サーバ)、共用サーバなどがあります。専用サーバはサーバを1台まるごと、VPSや共用サーバは1台のサーバスペースを分割して、利用者に提供するというものです。

ホスティングサービスは様々な利用方法がありますが、利用者の多くはウェブサイトのデータを設置して使っています。従来のサーバサービスでは、いずれも性能に上限があります。成長の早い企業やサービスの場合は、最初に借りたサーバの性能ではメモリやディスク容量が不足してしまうということがあり、限界に達すると乗り換えなくてはいけませんでした。

そこに登場したのがAWSです。AWSはいわゆるサーバサービスの一種ですが、大きな違いは、サーバの性能をどこまでも上げられるというところ。これまでのサービスのように物理的に1台(複数のサーバを接続した複数台運用もありますが、性能は基本的に台数分が上限)のサーバを提供するのではなく、あらかじめ物理サーバを接続して大きなシステムを構築し、利用者にその一部を提供しています。いわゆるクラウドです。利用者は上限を気にせずにどんどんシステムを拡張できます。

AWSの社員がクレジットカードの限度額を気にするのはなぜか

AWSが従来のサーバサービスと異なるのは、システム的な部分だけではありません。これまでのサーバサービスは、少なくとも日本では固定課金が常識でした。月額1万円のサービスなら、それ以上の費用はかかりません。

ところがAWSは従量課金になっており、使った分だけ費用がかかります。ウェブサービスなどはアクセスが多いほど通信量が増えますが、その分だけ費用が発生するのです。でもクレジットカードの限度額が気になるほどかかるの?と思う人もいるかもしれません。はい、余裕でかかります。

例えばパズドラ、モンスト、ポケモンGOなど、モンスター級のヒット作がありますが、このようなゲームは何百万という人達が同時にアクセスします。必要となるサーバの台数も膨大なら、通信量も途方もないレベルになります。

ソーシャルゲームがヒットすれば、AWSに支払う費用は月額で数百万円にもなります。そりゃあ個人のクレジットカードで支払いなんかしていたら持ちません。AWSにしてみれば、支払いがとまってサービスを停止しなくてはいけないことになったら、優良顧客に迷惑をかけることになり、自社にとっても大きな痛手です。なんとかしなくてはと考えますよね。

このように大量のインフラを必要とするテック系企業が集まるイベントに、クレジットカード会社がブースを出すことも増えているそうです。何がどこに影響するか、本当にわからんものです。

クレジットカードの達人 クレジットカードブログ

ブログ関連記事

この記事を見た人はこちらも見ています

クレ達おすすめランキング
クレジットカードの達人 最新ニュースはこちらでチェック
クレジットカードの使い方
特集・ピックアップ
クレ達特別インタビュー

470

当サイトはプロモーションを含みます