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公開年月日:2016年04月21日

ファミマと日本郵政が提携して訪日観光客の需要取り込みを狙う

日本郵政の配送車

コンビニエンスストア大手のファミリーマートと日本郵政グループが業務提携に基本合意しました。

これによって国内のファミリーマートで預けた荷物を海外の店舗で受け取れるようになるそうです。

[東京 5日 ロイター] – ファミリーマート (8028.T)と日本郵政グループは5日、業務提携で基本合意したと発表した。ファミマの国内店舗で預かった荷物を海外の店舗で受け取ることができるようになる。国内から海外への物流は、日本郵便が担う。こうしたサービスで、年間約2000万人に達する訪日観光客の需要を取り込む。また、ゆうちょ銀行 (7182.T)とは、全国のファミマ店舗で「ゆうちょATM(現金自動預け払い機)」の導入を拡大させる。

引用元:ファミマと日本郵政が提携、国内外店舗基点に海外配送事業

コンビニを使った海外発送は利便性が高そう

ファミリーマートと郵政グループという巨人同士の提携ということで、展開する事業規模が大きいですね。両社が狙うのは訪日観光客の需要とのこと。最初は台湾向けにサービスを展開し、状況を見てタイ、中国へと拡大を検討するそうです。

欧米などアジア以外の国から日本を訪れる人も少なくありませんが、ファミリーマートの店舗がなければサービスは提供できないわけで、圧倒的に多いのはアジアということなんでしょうね。台湾には3,000店舗を展開しているそうですよ。お隣ということもあり、台湾・中国の訪日観光客の方が数としては圧倒的に多く、買い物の金額も大きいのでしょう。

旅先での買い物は楽しいものですが、持ち帰るのは大変です。行く先々でコンビニに荷物を預けられるようになれば、身軽になって旅がより快適で楽しくなりそうです。コンビニは24時間営業なので、昼間は活発に動いて、夜間に荷物を預けに行けばよく利便性も高いです。

夜間でも比較的安心して出歩けるのは、治安のよい日本ならではかもしれません。さらにファミリーマートには、ゆうちょATMの導入が増えていくとのこと。ゆうちょATMは16言語に対応し、海外発行のカードでも利用できるそうです。すごいな。

物流とコンビニの力の大きさを改めて実感

最近はネットショッピングでほとんどのものが購入できます。飲料水や食料、家具、衣服など、スマートフォンやパソコンで注文したら、自宅まで届けてもらえます。このような便利な生活を支えてくれているのが物流サービスです。サービスを支える現場の人達には本当に頭が下がります。

物流と同じく、いまや日本人の生活に不可欠といえるのがコンビニ。個人的にはそれほど利用頻度が高くないものの、いつでも食料が購入でき、お金が下ろせるという安心感は大きいです。

今回の提携で改めて感じるのが、物流とコンビニの強大な力です。これらのサービスが無くなったら経済が麻痺してしまいますよ。強い力を持った企業同士が手を組むと、計り知れないほど大きな相乗効果がありそうですね。

郵政グループは元々が公営だったので多方面において力が強すぎて、民業圧迫などといわれることも、しばしばあります。しかし今回のファミリーマートとの提携は排他的なものではないそうで、郵政グループはすでにローソンとも提携しているそうです。

アジアの旅を楽しくしてくれることに期待

今回は訪日観光客の取り込みを主眼に置いているようですが、ネットワークが構築されれば、日本人が台湾や中国などに旅行したときに現地のコンビニに荷物を預けることもできるようになるはずです。そうなるとアジア各国の旅が、いまよりもさらに快適になるんじゃないですかね。そんな展開にも期待したいところです。

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