公開年月日:2016年12月12日
EC事業者向けカード不正利用検知サービス「FraudFinder」とは役立つのか?
EC事業者は、決済に利用されたクレジットカードが偽造や盗難など不正なものだった場合、物品だけを盗られて支払いが行われないという被害を受けるリスクがあります。そんなリスクを軽減するためのサービスが登場しました。果たして、どの程度の実力があるのでしょうか。
かっこは10月27日、不正検知サービス「FraudFinder(フロードファインダー)」を発表した。11月1日から提供開始する。FraudFinderは、盗難などで不正入手したクレジットカード情報を使用した注文を検知し、EC事業者が商品代金を回収できないケースを未然に防ぐためのサービス。検知の結果は、(出荷)OK・(出荷)保留・(出荷)NG の3パターンで理由と共に表示されるので、事業者側でスムーズに判断できるという。また、システム改修なく利用開始できる点を特徴としている。価格は、初期費用・月額基本使用料ともに3240円。
EC事業者がクレジットカードを不正利用されるリスク
店舗を構えて商品を販売していると、万引き被害を受ける可能性があります。いや、残念ながら、ほぼ避けられません。かといって、一部の犯罪者のために商品を全て鍵付きのケースに入れて触れられなくするわけにもいきません。
オンライン取引では実店舗のような万引きはありませんが、クレジットカードの不正利用などによって、商品を騙し取られる恐れがあります。高額商品だったりすると、当然被害も大きくなります。本当に腹立たしい限りですよね。
このような被害が増えると、小規模事業者はビジネスが立ち行かなくなってしまうこともあり得ます。そんな不正を防止するサービスが「フロードファインダー」です。
リスク回避のためなら月額3,000円は安いが実力は試して判断したい
フロードファインダーは不正なクレジットカードかどうかを見極めて、EC事業者に伝えるサービス。月額使用料は3,300円なので、保険のように考えれば安いものと言えるでしょう。
ただサービスの仕組みとしては、不正なクレジットカードの情報をデータベースに蓄積しておき、実際に利用される情報を照合して、不正かどうかを見極めるものと思われます。情報は常に最新のものが蓄積されていると思いますが、網羅しきれない場合もありえます。
また警告は商品の出荷をOK、保留、NGの三段階で知らせるものとなっており、「保留」というグレーな判断が下されると、EC事業者側はどう判断すれば良いか迷いそうです。正規のクレジットカードを利用しているのに、誤判定されて怒る人も出てくるかもしれません。
ただ少しでもクレジットカードの不正利用が防げるのなら、ありがたいものです。実際にどの程度の実力を持つサービスなのか、一定期間、試してみたいところですね