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公開年月日:2016年09月08日

ICチップ付きクレジットカードにも欠陥が?カード利用時は常に安全性を考慮しましょう

クレジットカードのICチップ

アメリカの大手情報システム会社が、偽造はほぼ不可能と言われているIC式カードに安全上の欠陥があると指摘しました。

クレジットカードのIC化は日本でも進められていますが、もし本当に欠陥があるとなれば大問題です。早急に事実確認を行い、修正すべき点があるなら対応して欲しいですね。

ラスベガス(CNNMoney) 安全性が高いとして導入が進んでいるICチップ付きのクレジットカードについて、米情報システム大手、NCR社の専門家チームは5日までに、新たなセキュリティー上の欠陥が発見されたと明らかにした。セキュリティー分野の国際会議「ブラックハット」で発表した。

引用元:CNN.co.jp : ICチップ付きクレジットカードに安全上の欠陥? 米社指摘

IC式カードに安全上の欠陥?米ペイメンツ・フォーラムは否定

安全性が高いはずのIC式クレジットカードの安全上の問題を指摘したのは、アメリカの情報システム大手。その道の専門家の指摘と言われると耳を傾けないわけにはいきません。

指摘に対してEMV仕様(ICチップ付きクレジットカードはこのように呼ばれている)のシステムを監視している金融・小売業界の団体「米ペイメンツ・フォーラム」は、端末を騙せたとしても、システム側で決済を拒否すると説明。

「安全上の欠陥はない」とすっぱり否定できていないところが、なんとも歯切れが悪いですね。

EMV仕様の決済端末への更新は金融業界が小売業界に求める形で進み、費用は総額で250億ドルにも達すると推計されており、小売業界にしてみれば、お金をかけて端末を更新しているのに、安全上の欠陥がありますよと言われたら、じゃあなんのためにってなりますよね。しかしこれはまったくもって日本も他人事ではありません。

日本でも導入が進むIC式クレジットカード

日本では2016年に偽造クレジットカードを使った約18億円もの不正引き出し事件が発覚しました。諸外国に比べて日本のATMなどの安全性が低いことが、これだけの巨額を不正引き出しさせてしまった一因と言われています。

この問題への対応がクレジットカードのIC化です。日本では政府が推進しています。

本日、「クレジット取引セキュリティ対策協議会」(事務局:(一社)日本クレジット協会)において、国際水準のクレジットカード取引のセキュリティ環境を整備するため、2020年に向けた具体的な目標・各主体の役割等を取りまとめた「実行計画」を取りまとめました。

引用元:クレジットカード取引におけるセキュリティ対策の強化に向けた実行計画を取りまとめました~国際水準のクレジットカード決済環境の整備を進めます~(METI/経済産業省)

一般のクレジットカード利用者にはIC式クレジットカードを発行し、コンビニや銀行に設置されているATMなどはそれらに対応する必要があります。アメリカの小売業界が250億ドルかけた端末更新と同様のことが、日本でも進められていると考えられます。

IC式クレジットカードは、従来の磁気式クレジットカードと比べれば、安全性は確実に高いので導入自体は悪いことではありません。ただ安全上の欠陥があると言われると、正直なところ不安です。

今回指摘されている部分が修正可能であるなら、早く対応して欲しいですね。

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