公開年月日:2016年09月01日
近い将来、IoTでクレジットカードがなくなるかも
Visaが指輪型の決済端末を発表しました。この指輪を使えばクレジットカードが無くても決済ができ、携帯性もよくて便利そうです。リオデジャネイロオリンピック用に開発され、実際に五輪出場選手が使用していたそうです。
IoTが進んでいくとクレジットカードそのものがなくなってしまうかもしれませんね。
Visa Inc.は6月2日、2016年リオデジャネイロオリンピックに向けて、Visaアカウントでの決済を可能にする初の指輪型ウェアラブル端末を発表した。Visaはオリンピック大会およびパラリンピック大会唯一の決済プロバイダー。今回、スポンサー契約をした世界各国の「Team Visa」アスリート45名に指輪型決済端末を配布したという。この指輪型決済端末には、NFC(近距離無線通信)を搭載しており、NFC対応型決済ターミナルの近くで指輪をかざすだけで支払いを行うことができる。
IoTとは?
IoT(Internet of Things)は、日本語では「物のインターネット」などと呼ばれています。従来のインターネットはパソコンやスマートフォンなど情報機器を通して使うものでしたが、最近ではインターネットに直接接続されて様々な機能を提供する製品が増えてきました。
このように製品(モノ)が直接インターネットにつながって情報を相互にやりとり・制御する仕組みがIoTです。
最新のエアコンの中には、インターネットに接続して、スマートフォンでアプリを使って操作できるものがあります。インターネットにつなげる環境さえあれば、外出先からでも自宅のエアコンを操作できます。これにより帰宅前に外出先からエアコンのスイッチを入れて、あらかじめ部屋を冷やしたり、暖めたりできます。
その他に玄関などのドアにインターネット接続する機器を取り付けて、スマートフォンアプリでドアの開閉ができる製品などもあります。Visaが発表した指輪型決済端末もIoTの事例です。このようにIoTは知らない間にどんどん生活に入り込んできていて、私達の生活は増々便利になっていきます。
クレジットカードがなくなる日は近い
現在主流となっている物理的なクレジットカードは、紛失・盗難・偽造などのリスクがあります。またクレジットカードを財布から出して、決済端末に接続して暗証番号を入力したり、紙にサインをしたりと、処理に手間がかかります。
Visaが発表した指輪型の決済端末であれば、違和感なく身に付けておけますし、クレジットカードよりも紛失や盗難のリスクは減るでしょう。
そもそも現在でもネットショッピングでカードを利用するときは、物理的なカードは不要で、カード番号や氏名など契約者の個人情報がわかればよいわけで、カードという形で物理的に存在する必要はありません。
これからは増々クレジットカードという形態が減り、新たな決済の仕組みが導入されていくでしょう。クレジットカードが今までとは姿を変えて、より使いやすく、安全なものになっていくとよいですね。