公開年月日:2016年10月04日
ウェアラブル決済普及の鍵を握るのはApple Watch?
リオデジャネイロオリンピックの会場で、参加選手が着用していたVisaの指輪型決済端末が一般向けにも提供されるそうです。ウェアラブル決済端末は便利に思えますが、必須とまでは言えず、広まっていません。業界を牽引する鍵となるのは、Apple Watchではないでしょうかね。
2016年夏、世界中を沸かせた「リオデジャネイロオリンピック2016」会場で、参加選手が着用していることで話題となったVisaの「指輪型ウェアラブル端末」が、一般消費者でも購入可能になる。こうしたウェアラブル人気を受けて、英バークレイズが発表した「理想のウェアラブルランキング」では、Apple Watchに代表される腕時計型が最も人気だが、第4位が「犬の首輪」というユニークな結果がでている。
指輪型の決済端末は有り?無し?
腕時計型の通話端末と言えば、40代前後の人にとってはウルトラ警備隊のイメージがあるんじゃないでしょうか。(ない?笑)隊員が腕時計型の通信端末を通じて連絡を取り合う場面に未来を感じたものですが、いまや技術的に実現しています。
腕時計並みの大きさでスマホのような機能を搭載するには、現状では電池容量が足りないという課題がありますが、いずれ解決するんじゃないでしょうかね。ただ腕時計型の端末で通話したいかというと、私はノーです。
スマホと連動させて、ハンズフリーで通話できるワイヤレスイヤホンもありますし、腕時計に顔を近づけて通話するという方法がスマートさに欠けると思うのです。長電話になれば腕も疲れますし(笑)
指輪型決済端末も同様で、すでにスマホ決済があり、不便さも感じないことから、わざわざ指輪型にする必然性が感じられません。身に着けていることでスマホより忘れにくくなるという利点はあるかもしれませんが、指輪のサイズに決済端末としての機能を搭載するためには、現在の技術ではどうしてもサイズが大きくなってしまい、ファッション性が乏しくなります。
指輪はファッションアイテムそのものなので、そこを犠牲にしてまで決済機能を望む人は少ないのではないでしょうか。
ウェアラブル決済の大本命はApple Watch
ではウェアラブル決済は流行しないかというと、そうとも言い切れません。鍵を握るのはAppleではないかと考えています。創業者のスティーブ・ジョブズ亡き後、魅力が衰えたと言われることもあるAppleですが、依然としてIT業界の巨人として君臨しており、強いブランド力を持っています。
そのAppleのウェアラブル端末であるApple Watchの新型が、先日発表されました。私はApple好きですがApple Watchは持っていません。iPhoneは公私において欠かせませんが、Apple Watchは無くても済むからです。
これまでのApple製品には実用性は別として、強烈に物欲を刺激する、合理性とは無関係な魅力を持った製品も多くありましたが(Apple信者に限った心情かもしれません 笑)、Apple Watchにはそれがありません。ただApple Watchで決済できるようになると、考え方が少し変わりそうです。
Appleは次期iPhoneやApple WatchにFelicaを搭載し、おサイフケータイとして使えるようにしました。鉄道でもコンビニでもiPhoneやApple Watchだけで決済端末として使えるようになれば、今以上に身軽に出掛けられそうなので、物欲が刺激されそうです。