次世代のICクレジットカード
更新年月日:2012年07月01日
ICクレジットカードとは?
銀行のキャッシュコーナーに、「ICカード対応」と表示されたATMがあるのをご存知でしょうか?このように、至るところで耳にするようになった“ICカード”。クレジットカードにも、そのICカードが存在します。
そもそもICとはなにかというと、膨大なデータを記録したり演算できる集積回路(Integrated Circuit)のことです。そのICチップを搭載したのが、ICカードです。ICチップは金色で1cm角の大きさをしており、カードの表面に付いているので、すぐにICクレジットカードかどうかを見分けられます。
クレジットカードにICチップを搭載することで、偽造やデータの盗み取りが難しくなり、セキュリティが強化されました。また、膨大なデータを扱えるため、様々な機能を付けられるようになりました。ETCや銀行のキャッシュカードの機能を加えられるのも、ICカードならではの利点です。
現在では、新しく発行されるクレジットカードの約半数以上がICクレジットカードです。もし使用中のカードにICチップが搭載されていなくても、更新時に順次ICカードへ切り替える会社が増えているようです。
カード会社のホームページには、各種カードの写真が掲載されています。加入したいカードがICカードかどうか確認してみるのも、比較検討する際の参考にしてくださいね。
ICクレジットカードはこんなに便利
ICクレジットカード最大のメリットは、サインレスで買い物ができるという点でしょう。通常のクレジットカードだと売上伝票にサインしなければいけませんが、ICカードならPINパッドと呼ばれる専用端末に、4ケタの暗証番号を入力するだけです。しかし、一部の店舗ではまだIC対応の端末を導入できていないため、サインが必要な場合もあります。
サインの場合、売上伝票がクルンと丸まった状態で渡されると、片手で伝票を伸ばしながら書かなければならないため、両手を使わなければいけません。荷物の多い時は非常に不便です。また、店員さんがカード裏面の署名と見比べる手間もかかります。
サインレスなら片手でサッと入力できるし、店員さんの手間が省ける上に本人確認の精度はグンと増します。サインするのも暗証番号を入力するのも、大して変わらないように思えるかもしれません。しかし、一度サインレスで買い物をすると、そのスピーディさを実感できるでしょう。
ICクレジットカードの注意点
ICクレジットカードで買い物する時には暗証番号が必要です。この暗証番号はセキュリティ性が高い反面、扱いに注意が必要です。
加盟店の中には、客が端末に入力するというルールを知らなかったり、その手間を省こうとして、口頭で暗証番号を聞いてくるところがあります。これには絶対に答えないようにしましょう。また、PINパッドを覗きみられることにも注意を払わなければいけません。できるだけ手元に引き寄せてから入力してください。
なお、海外でICクレジットカードを利用する時は、暗証番号を間違えて入力すると、すぐにカードを拒否されるケースがあります。特にヨーロッパではこの傾向が強いので、暗証番号は事前にしっかりと確認しておきましょう。
ちなみに、国によっては、PINパッドに5ケタ入力するよう求められる地域があります。この場合、つい4ケタの暗証番号の頭か後ろに0を付けてしまいがちですが、これでは利用できません。ただ4ケタの暗証番号を入力した後にENTERキーを押せばいいだけなので、覚えておくと便利ですよ。