利用できるのはカード加盟店
更新年月日:2012年07月01日
クレジットカードの加盟店とは?
よく店の入口やレジの周辺に、クレジットカードのロゴを見かけませんか?JCBやVISA、MasterCardなど国際ブランドのロゴが多くみられますが、SAISON CARDや楽天など、国内ブランドのロゴまでたくさん掲示している店もあります。
これが、いわゆるクレジットカードの加盟店である証です。ロゴのステッカーやプレートは、このカードの加盟店=「このカードがうちで使えますよ」ということを客に伝えるためのツールです。
これは実際に足を運ぶリアル店舗に限らず、インターネット上に店を構えているECショップも同じです。ECショップの場合、大抵はトップページに「お支払い・送料」という料金関係のタブがあります。クレジットカードが利用できるECショップなら、加盟しているクレジットカードのロゴマークがそのページに並んでいるはずなので、確認してみてください。
ロゴの表示で勘違いしやすいのが、JCBの加盟店ならAMERICAN EXPRESS(AMEX)のロゴがなくても、AMEXの加盟店であるという点です。これは、カードブランドがお互いの加盟店を共有する「相互開放」という連携をしているからです。JCBはAMEXと加盟店の相互開放をしているので、両方の加盟店になります。しかし、カード決済機器の仕様や店員の不認知のため、アメックスが使えない店舗も一部あるのが現状です。
表示されているロゴは加盟店の証ですが、それだけで使えるカードを判断するのは早計だということを、頭の片隅に入れておいてくださいね。
加盟店手数料の仕組み
クレジットカード会社は、ただ加盟店にカードの利用を許可しているだけではありません。加盟店から手数料を徴収しており、それを重要な収入源としているのです。
加盟店手数料は固定ではなく、客がカード決済をした金額に応じて課金されます。その手数料率は決済額の約2%~6%と、カード会社や加盟店の業種によって差があります。この手数料がネックになって、小規模な店舗ではカードを導入していないところがあるのです。
一方、加盟店でも「カードの利用は3,000円以上からとさせていただきます」などの注意書きがレジの横に貼られているのは、よくあることです。
このように手数料を捻出してまで、なぜクレジットカードの加盟店になる必要があるのでしょうか?それは、加盟店になるメリットがたくさんあるからです。
まず、決済手段が多いほど集客につながります。そして、現金よりも客単価がアップする傾向があります。また、カード会社によってはPRなどのサポートをおこなっているところもあります。こうした集客・売上・PR強化の対価として、加盟店はカード会社に手数料を支払っているのです。
カード会社にとっても、加盟店は大事な顧客です。多額の決済が見込める大型店舗では手数料率を下げたり、扱えるカードの種類を増やすべく前述した「加盟店の相互開放」に力を入れて、加盟店の確保に努めています。
このように、カード会社と加盟店は持ちつ持たれつの関係を築きあって、今日の消費を活性化させているのですね。