年会費のかかる理由
更新年月日:2012年07月01日
年会費無料はお得なのか
クレジットカードには年会費のかかるものとかからないものがあります。安易に考えれば、年会費のかからないもののほうがお得であるように見えますが、必ずしもそうとは限りません。
年会費のかからないクレジットカードを発行しているクレジットカード会社は、『年会費無料』を武器に多くの利用者を集め、決済時の手数料などで運営されています。それに対して年会費のかかるクレジットカードを発行しているクレジットカード会社は、年会費が重要な収益となっています。
年会費はカードサービスの向上に活かされる
クレジットカードの発行・更新・郵送にはお金がかかります。年会費はこういった経費の支払いに使われます。年会費のかからないクレジットカードでは、こうした経費もすべて利用時の手数料からまかなわれています。
しかし、年会費の意味はそれだけではありません。年会費は付帯サービスへの対価でもあるのです。年会費が有料のクレジットカードには、年会費のかからないクレジットカードにはないサービスがあります。
例えば、ポイント還元率が高かったり、付帯保険が充実していたり、特定の施設(空港など)で優待を受けられたりします。結果的に「こ、これだけの年会費で、こんなにすごいサービスがついてるなんて・・・」と、年会費以上のサービスを受けてものすごくお得になるケースもあります。このような上級なサービスを提供するためにはそれなりの費用がかかります。そこで、資金確保の手段のひとつとして年会費を有料にしているのです。
無料だけが全てじゃない 費用対効果で見極めよう
同じ会社から発行されているクレジットカードでも、ランクによって年会費の異なる場合があります。一般的に、ゴールドカードやプラチナカードと呼ばれるようなカードは年会費も高くなっています。年会費は付帯サービスへの対価という側面があるので、年会費が高くなればうけられるサービスのグレードも上がります。また、年会費の高いクレジットカードを持っていること自体がステータスになることもあります。
年会費のかかるクレジットカードには独自の魅力があり、安いからといって常に年会費のかからないクレジットカードが常にお得であるわけではありません。ただし、付帯サービスの内容はクレジットカード会社によって異なっており、「本当に魅力的なサービスであるか」「自分のライフスタイルを考えたとき、そのサービスを十分に活用できるのか」など、十分に考える必要があります。