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公開年月日:2016年10月20日

日本がクレジットカードのIC化を急ぐ2つの理由

散らばったクレジットカード

クレジットカードには磁気ストライプ式とICカード式があります。ICカード式は安全性が高いといわれており、日本も導入を急いでいます。

日本が早くICカード式を普及させたい背景にはインバウンド需要を取り込みたいという思惑もありそうです。

クレジットカード決済の本人確認の際、日本国内では「端末に暗証番号を入力」「伝票にサイン」、あるいは「どちらも不要」のパターンがある。確認方法に違いがあるのはなぜだろう。「現在流通しているクレジットカードには2種類あり、その差が確認方法の違いを生んでいます。暗証番号の入力で本人確認を行うのは『ICカード』。日本とアメリカを除く多くの国は、ほとんどがICカードです。

引用元:今後日本ではどう変わる? クレジットカードの本人確認 | R25

クレジットカードには磁気ストライプ式とICカード式がある

古くから普及している磁気ストライプ式のクレジットカードですが、簡単に複製できてしまうなど安全性の低さが問題となっています。日本では2016年5月に偽造クレジットカードを使ってコンビニや銀行のATMから18億円を超える現金が不正に引き出されるという事件が発生しました。この事件で使われたのも偽造された磁気ストライプ式のカードです。

ICカード式のクレジットカードは磁気ストライプ式とは違って簡単に偽造ができないといわれています。ヨーロッパではすでに広く普及しており、アメリカや日本でもクレジットカードのIC化が急がれています。

磁気ストライプ式のようなリスクの高いものはすぐに使えなくして、IC式のクレジットカードのみにしてしまいたいところですが、そう簡単にはいきません。まず店舗側がIC式クレジットカードに対応する端末を用意しなくてはいけませんし、利用者側もIC式クレジットカードに変更しなくてはいけないので、変更にはある程度の時間がかかります。

日本では東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年までの対応を目標に、クレジットカードのIC化が進められています。

日本がクレジットカードのIC化を急ぐ理由

すでにほとんど答えを書いてしまいましたが(笑)、日本がクレジットカードのIC化を急ぐ理由は、インバウンド需要の更なる取り込みとセキュリティ強化のためです。

ご存知の通り、昨今の日本は中国経済の伸びや円安の影響などもあり、訪日外国人が増えています。安全性の高さ、清潔さ、名所旧跡の多さなど、見どころも多いので、一度日本を訪れてその魅力を知ったら、また行きたいと思う人も多いんじゃないでしょうかね。

外国人の立場で考えれば、支払いはクレジットカードや電子マネーによるキャッシュレス決済が便利。先日もラコステジャパンが中国で普及しているWeChat Paymentでの決済を東京の店舗で取り入れたところ、売上が伸びたという記事を取り上げました。

IC式クレジットカードが普及し、訪日外国人により安心して買い物をしてもらえる環境が整えば、世界中から人が集まるオリンピック・パラリンピックの年にはこれまで以上の需要が見込めそうですし、国内外の利用者も安心感が増します。

店舗側は設備投資が必要になる場合もあると思われ、大変だと思いますが、このような事情からやむなしというところでしょうかね。

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