公開年月日:2016年07月22日
旅の恥はかき捨てられない!あなたの行動が海外では日本代表になる
陸上自衛隊の隊員が誤って届いた同僚のクレジットカードを使い込み、懲戒免職処分となったそうです。
たった一人の愚行によって自衛隊全体のイメージが悪くなってしまうのは残念なことですが、これは人事ではありません。海外旅行などでマナー違反があれば「日本人のマナーが悪い」として、日本に対する印象が悪くなります。
陸上自衛隊第11旅団(札幌市)は21日、同僚のクレジットカードを無断で使ったとして、第11後方支援隊に所属する20代の男性陸士長を懲戒免職処分にした。第11旅団によると、陸士長は誤って渡された郵便物に入っていた同僚のクレジットカードを着服。昨年9月6日~10月3日、自家用車のガソリン代の支払いや買い物に使った。
なぜ簡単にばれることを行ってしまうのか
今回の事件では、犯人が同僚のクレジットカードを使い続けた結果、失職してしまいました。
例えば大きな借金を抱えていたとか、ギャンブルにはまっていたとか、大きな問題を抱えていた場合は、もはやまともな判断能力を失っていたかもしれません。
引用元の記事を読んだだけでは細かな状況はわかりませんが、不正に使った総額はわずか7万4千円で、使途もガソリン代や買い物の支払いとのこと。あまり困っていた様子は伺えません。
たかだか7万円のために、職や信用を失ってしまったということで、あまりにも大きな代償となってしまいましたね。
一体なぜこのようなことを行ってしまったのでしょうか。その心理を分析して、以後の犯罪抑止に役立てて欲しいところです。
旅の恥はかき捨てられない
こういう事件を耳にすると、ああ人事ではないなと感じます。犯罪とまでは行かなくとも、例えば海外で日本人が行儀の悪いことをしたら「日本人がマナー違反をした」などと言われてしまいます。一人の行動が全体のイメージを悪くしてしまうのです。
最近では中国からの訪日観光客が増えていますが、中国人のマナーが悪いなどという話を聞きます。でも日本人だって昔は他の国でマナー違反と思われるようなことを多く行っていました。
高度経済長期の日本では多くの人達が豊かになり、海外旅行に行く人達が増えました。その頃の海外から見た日本人のイメージとして「首からカメラを下げて団体で歩きまわり、バシャバシャとなんでも写真を撮る不愉快な人達」というものが少なからずありました。
この時代に作られた映画を見ると、そのような日本人の姿を揶揄するものがあります。
決していまの中国の人達を一方的に悪くは言えないんですよね。「旅の恥はかき捨て」などという悪い言葉があります。知らない土地で知り合いもいないからと、恥ずかしいことでも平気でやってしまうという意味です。
何百年も前の日本では、遠く離れた土地で行ったことは故郷にまで伝わることはなかったのかもしれませんが、いまやスマホひとつで、あっという間に世界中に拡散されて恥さらしです。気を付けないといけませんね。