公開年月日:2016年08月11日
Mastercardがロゴデザインを更新!中小企業もロゴやデザインは重視すべき理由
Mastercardが20年ぶりにロゴのデザインを更新したそうです。よりシンプルで洗練された感じになりましたね。ロゴやデザインの効果は数値で表すことが難しいのですが、人の感性に訴えるものがあり、売上にも貢献します。中小企業はもっと重要視した方がよいです。
VISAカードと並んで世界的なクレジットカードブランドのマスターカードが、約20年ぶりにロゴを更新することを発表しました。今回の変更の狙いには、同ブランドが全世界的に進めているモバイルのデジタル決済サービス「MasterPass」の展開が視野に入れられているようです。
ロゴはその企業を示す重要なコーポレート・アイデンティティの一部
ロゴは企業そのものを象徴的に表すものとして、非常に重要視されます。なんとなく変更するものではありません。ではなぜ今回Mastercardが自社のロゴを20年ぶりに変更したのでしょうか。その答えは大元の記事に書かれていました。
Mastercard Updates its Iconic Logo and Brand Identity
引用元には、世界が変化し、Mastercardの顧客や顧客のニーズも変わっており、Mastercardも同様に変化しているというメッセージが書かれています。経済のグローバル化、クレジットカードの普及、ネットショッピング市場の拡大、キャッシュレス化、フィンテックの台頭など、市場はどんどんと変わっています。
会社運営をするうえで選択と集中が重要などといわれますが、舵取りを間違えれば、大手企業でも屋台骨が揺らいでしまう時代です。今回のタイミングでのロゴ変更には、この時代に決して取り残されることなく成長していくというMastercardの強い意志を感じます。
企業にとってのロゴやデザインの重要性
ロゴの重要さは、それがなかった場合のことを考えればよくわかります。例えばMastercardは赤色とオレンジ色の2つの円が重なりあった形になっています。
この形と色を見れば、多くの人達がMastercardを頭に思い浮かべます。またクレジットカードにMastercardのロゴが入っていれば、安心感や信頼感があります。
このようにロゴはブランドを認知してもらう上で重要な役割を果たし、企業そのものの価値をも感じさせます。ロゴの更新がニュースにまでなるのは世界的な大企業だけかもしれませんが、だからといって中小企業にとってロゴが重要ではないということではありません。
特に最近はビジネスにおいてインターネットが欠かせないものになっており、企業のウェブサイトを閲覧すると、目立つところにロゴが配置されています。これが繰り返し見られることによって、ロゴの認知度が上がっていきます。ロゴのデザインがプロによって手がけられた洗練されたものであれば、多くの人達が好印象を持ちます。もちろん、ロゴだけではなくウェブサイトや店舗そのもののデザインも重要です。
最近私が好感を持ったのが名古屋に開店したばかりのよいことパンという食パン専門店です。ウェブサイトはとてもシンプルなデザインですが、無駄がなく、優しい感じのイラストを使っていて、とてもわかりやすい構成になっています。
実店舗のデザインもウェブサイトとの統一感があり、ウェブで見た印象が損なわれません。ユーザー体験をきちんと考えていることがわかります。仮にこのお店のウェブサイトがデザイン性の低いものであったり、ウェブと店舗の雰囲気がまったく違ったものだったりしたら、お店に対してちぐはぐな印象を持ってしまうでしょう。
このようなことを利用者は頭で考えなくとも、直感的に感じます。うまくはいけないけど、なんとなく違和感を感じて気持ちが悪いというように。ロゴやデザインを見直すことで、消費者の認知度や満足度が上がり、売上につながることは多いです。
もちろんデザインがよくても商品力が低ければお客さんは定着しませんが、誰もが認めるよい商品なのに中々売上につながらないという場合は、ロゴやデザインを見直すことで売上につながるかもしれません。少なくとも、その重要性について覚えておいて損はありません。