クレジットカードの付帯保険の基礎知識
更新年月日:2013年05月04日
クレジットカードの付帯保険について
「付帯」と辞書で引くと、「主となる物事に付け加えること。また、付け加わること。付随」と出てきます。つまり、クレジットカードの付帯保険とは、カードを申し込む(=主となる物事)と、自動的に付いてくる保険、ということになります。
もちろん、クレジットカードによってサービスが異なるように、付帯する保険も異なります。しかし、付帯する保険には一般的な傾向があり、以下の4種類が付帯保険の中でもメジャーなものとして認知されています。
海外旅行傷害保険
海外旅行中の病気やケガの治療費を補償してくれます。中にはデジカメなど携行品の故障や盗難に適用される携行品損害や、ホテルの設備を壊してしまったときなどの賠償金を補償してくれるものも。
国内旅行傷害保険
不慮の事故でケガを負った場合などに適用されることが多いのが国内旅行傷害保険。一般カードに付帯することは少なく、ゴールドカード以上で付帯し、かつ利用付帯という条件が付いていることが多いようです。
ショッピング保険
クレジットカードで買った商品が壊れたり、また盗難や火災に遭った際に補償されます。カード会社によっては、「ショッピングプロテクション」「お買物安心保険」など呼び方が異なりますが、いずれも同じショッピング保険です。
盗難・紛失保険
クレジットカードが盗難に遭ったり紛失したとき、運悪く第三者に不正利用された場合などに、損失分を補償してくれるのが盗難保険。カードには必ず付帯しているこの保険があることで、現金を持ち歩くのとは安心感が違います。
付帯保険に費用は掛かるのか?
あくまで自動的に付帯してくる保険のため、掛け金などの費用は一切発生しません。ゴールドカード以上のクレジットカードなどでは、年会費を支払う見返りのひとつとして、補償額など内容が充実しているという面もあるのです。逆に、年会費無料の一般カードでは、あくまでサービスの一環として保険が付帯しています。無料なだけに、年会費が必要なカードよりも補償内容が劣るのは否めません。
付帯条件に注意
付帯保険には条件に関する違いがあります。
- カードを持っているだけで保険が有効になる「自動付帯」
- カードを利用して初めて有効になる「利用付帯」
盗難保険は、カードを持つことに対する保険なので当然、自動付帯。ショッピング保険は、カード決済で購入した商品でトラブルが発生したときに補償の対象になるという性質を考えれば、すべてが利用付帯となります。
問題は、海外・国内の旅行傷害保険。
利用の有無で補償の対象になるか否かは、旅行、特に文化の違う海外への渡航では大きな違い。クレジットカードによって条件が異なるので、入会の際にはしっかり利用規約を確認しましょう。