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付帯条件(自動付帯と利用付帯)の違いや注意点

更新年月日:2012年08月03日

自動付帯と利用付帯は?

クレジットカードの付帯保険で「自動付帯」、「利用付帯」という言葉を良く聞きますが、一体どのような意味なのでしょうか。「自動付帯」は何となく想像できますが、「利用付帯」とはどういうことなのか。このページではこれら2つについてわかりやすく解説します。

自動付帯とは?

クレジットカードが発行された時点で、自動的に付帯している保険のこと。
つまり、カードを持っているだけで保険に加入した状態になる、ということです。

自動付帯の注意点

「自動的に保険が付いたクレジットカードを持っているから大丈夫!」と安心ばかりしてはいられません。保険がすべてのトラブルに対応しているわけではなく、カードによっては補償の対象外になる場合があります。

自動付帯となっている保険の代表例が海外旅行傷害保険。死亡・後遺症補償や傷害・疾病治療補償などはすべての保険で適用になりますが、賠償責任や携行品損害・盗難などはカードによって保険が適用されない場合があります。

また、保険が適用となる傷害・疾病治療補償も、医師の診断書や治療費の領収証、事故を起こした際には警察が発行する事故証明書が必要となる場合など、様々な条件があります。そもそも、クレジットカードに入会してから一定の日数が経過していないと補償されない、というカードもあるので、ともあれ利用規約をよく読んでおくことが大切です。

保険が適用となる期間が定められている点にも注意が必要。ほとんどのカードが、出国してから3カ月以内としています。そのため、ホームステイなど長期間に渡って海外で生活する場合、滞在3カ月目以降は、自動付帯の保険の対象となりません。

利用付帯とは?

例えば海外旅行傷害保険では、旅行時(旅行の前後及び旅行中)の移動手段として使う公共交通機関の料金や、旅行のツアーパッケージ代金などを、クレジットカードで決済して初めて適用になる保険があります。こうした、カードを利用することで適用になる保険を利用付帯と呼びます。

カードによっては「利用時自動付帯」などと表記されている場合もあるため、自動付帯なのか利用付帯なのか、しっかり確認しておいた方が良いでしょう。

利用することで補償額増額もあり

付帯保険では、クレジットカードを利用することで補償額が上乗せされる場合があります。例えばダイナースクラブカードやアメリカン・エキスプレス・カード(ゴールドカード以上)の海外旅行保険では、傷害死亡・後遺障害の補償額が、自動付帯では5,000万円。しかし、利用付帯の面も持ちあわせており、カードで公共交通機関の料金を支払ったりツアーパッケージ料金を支払うと、補償額が最高1億円に増額されるように設定されています。

概ね、上位のステイタスカードの事例になりますが、手厚い補償を必要とする人は、頭に入れておいた方が良いでしょう。

長期滞在で保険を適用する裏ワザ

自動付帯の海外旅行傷害保険では、出国と同時に保険適用期間がスタートしています。そのため、3カ月で自動的に保険適用期間外となってしまいますが、3カ月を過ぎるギリギリの頃に、利用付帯の海外旅行傷害保険が付いているクレジットカードを使うのです。

すると、利用した時点から再度、保険適用期間がスタートする(概ね2~3カ月)ので、結果的に保険適用期間が延長することに。長期間のステイが決まっている人は、覚えておきたいテクニックです。

利用付帯の注意点

海外・国内旅行保険では、クレジットカード決済すればどんな場合でも保険が適用になるかというと、そうではありません。補償されるのは、利用条件を満たした場合のみ。では、その利用条件とは一体どのようなものなのでしょうか?

まず代表的なのが、旅行時の公共交通機関をクレジットカード決済すること。この公共交通機関というのが曲者で、「時刻表に基づいて運行される交通乗用具」と規定されています。つまり、電車やバス、飛行機はOKですが、タクシーはNGということ。空港への行き帰りにタクシーを利用する人も多いと思いますが、これは補償の対象にはなりません。

また、請求に期限が設けられているのも特徴です。大抵の場合、事故の発生から30日以内に請求することが規定されており、その期間を過ぎた場合は補償されないので注意しましょう。

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