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海外旅行保険のイロハを詳しく解説

更新年月日:2012年08月04日

海外旅行保険とは?

「ケガをしたけれど治療費が高くて支払いに困った」「カバンを盗まれた」「ホテルの備品を壊して弁償を要求された」などなど、海外旅行では思わぬトラブルに見舞われることも。しかも、海外では当然ですが日本語が通じないため、交渉ごとにも一苦労…。しかし、ほぼすべてのクレジットカードに海外旅行保険(海外旅行傷害保険とも言います)が付帯しているからひと安心。

様々なトラブルを金銭面で補償してくれるだけでなく、事故受付デスクに電話をすれば、日本語でトラブル処理の手順も詳しく教えてもらえます。

海外旅行保険の適用条件は?

カードによって保険が適用される条件は違うので利用規約の確認が必要ですが、概ね以下のような費用が補償されます。

死亡・後遺障害補償
病気やケガによる死亡・後遺障害の見舞金
傷害治療・疾病治療
病気やケガの治療費、病気やケガで2日以上入院するときの一時金
救援者費用
捜索救助費用や、家族が現地に行くときの交通費・宿泊費用
賠償費用
他人をケガさせたり、他人の物を壊したときなどの賠償費用
携行品損害
バッグやカメラなど携行品が破損・盗難されたときの損害費用

海外旅行保険の付帯条件は?

ゴールドカード以上のグレードのクレジットカードや、一般カードでも年会費がかかるカードでは、ほとんど付帯していると言って良いでしょう。もちろん、年会費無料でも手厚い補償のあるカードがあるので、保険内容をカードの入会を検討する際のものさしにするのも一案です。

ただし、これらには自動付帯か利用付帯かの違いがあります。持っているだけで保険が有効になる自動付帯か、カードを利用して初めて有効になる利用付帯かは大きな違い。なるべく自動付帯のカードを選びたいところですが、利用付帯でも使いようによってはメリットになる場合もあります。ご自身の海外旅行のスタイル、海外での生活スタイルなどを鑑みて、自動付帯か利用付帯かを検討してみてください。

気になる補償金額はどのくらい?

下の表は、保険が適用される場合の一般的な補償額を一覧にしたものです。一般カードとゴールドカード以上で違いがあるのが一目瞭然ですね。

クレジットカードの付帯保険の平均的な補償額(海外旅行保険)
カードグレード 死亡・後遺傷害 傷害・疾病治療 賠償責任 携行品損害 救援者費用
一般カード 1,000~2,000万円 50~200万円 2,000~3,000万円 20~30万円 100~200万円
ゴールドカード 5,000万~1億円 100万~500万円 2,000万~1億円 20~50万円 100~500万円

海外旅行保険付きのカードの中には持っているだけで補償される自動補償のカードもあり、死亡・後遺症補償額は2,000万円、傷害・疾病治療補償額は200万円など、年会費無料カードの中では抜群の補償内容を誇っています。また、携行品損害・盗難補償額も20万円が付く他、ショッピング保険・盗難保険も付いて、旅行者の安全・安心を約束してくれます。

カードを複数枚持っていれば補償金額が加算されるのか!?

ただし、海外でケガや病気になったとき、クレジットカードの海外旅行保険の補償金だけで治療費がまかなえるかといったら、そうではありません。日本にいると気付きにくいですが、海外の医療費は本当に高く、例えば盲腸になった場合、入院費も含めた費用が200万円を超えるということもザラにあります。その点でもおすすめなのが、カードの複数持ち。

死亡・後遺症補償以外の項目は、複数のカードの補償額が上乗せされます。例えば、傷害・疾病治療補償が100万円と200万円のカードを持っていれば、合計で300万円の補償が受けられるのです。海外の医療費の高さを考えると、最低でも2枚以上のカードを持つことをおすすめします(同じブランドのカードでは上乗せされない場合があるので、利用規約をよく確認しましょう)。

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