公開年月日:2015年08月25日
はじめてでも簡単!海外旅行保険付帯のおすすめクレジットカードの選び方
クレジットカードには海外で事故や盗難に遭った時に補償が受けられる、海外旅行保険が付帯しているものがある。
カードを発行するだけで自動的に保険に加入できる上、掛け金がかからない。
優れたカードを選ぶポイントと、おすすめのカードについて紹介する。
このページの目次
海外旅行保険が付帯したカードの選び方
海外は治療費が高額!疾病・傷害治療費の補償限度額が高いカードを選ぼう
海外旅行保険のクレジットカード選びで最も大切なのは、疾病・傷害治療費の補償限度額だ。
なぜなら海外は日本と比べて治療費が高額で、日本の保険証が使えずに全額自己負担になるからだ。
特にアメリカの治療費は高額で、「一般の初診料は150ドルから300ドル」「入院した場合は1日数千ドル」と、日本の外務省のHPで紹介されている。
なるべく疾病・傷害治療費の補償限度額が高いカードを選べば、もしものときも安心だ。
自動付帯と利用付帯なら、自動付帯の方が補償の対象となりやすい
クレジットカードの保険は、自動付帯と利用付帯の2つの付帯条件がある。両者の違いは以下の通りだ。
- 自動付帯:カードを持っているだけで保険が有効になる
- 利用付帯:海外旅行の費用(ツアー代金や公共交通機関の運賃)をカードで決済した場合のみ保険が有効になる
比較すると、自動付帯の方が条件が緩く補償の対象となりやすいメリットがある。
自動付帯と利用付帯なら、自動付帯であるに越したことはないだろう。
海外旅行に適した特典・サービスがないかをチェックしよう
補償額や付帯条件で違いがない場合は、海外旅行に適した特典の有無で比較しよう。
例えばアメリカン・エキスプレス・カードなら以下の特典が付帯している。
- 空港ラウンジの無料利用
- 手荷物無料宅配
- ショッピングやレストランでの優待
- ホテルやツアーの予約サービス「エクスペディア」での料金割引
- エアポート送迎
- 海外携帯電話レンタル割引
- レストランの予約やトラブル相談で24時間使える、日本語対応デスクの利用
海外旅行で使えるサービスが充実していれば、旅の楽しさもワンランク上になるだろう。
裏技:複数枚のカードがあれば、補償限度額が合算される!
実は、死亡・後遺傷害以外の補償限度額は、複数のカードを合算した金額が適応される。
例えば疾病・傷害治療費を200万円まで補償してくれるカードと300万円まで補償してくれるカードがあれば、合計500万円まで補償される。
海外では盲腸の手術でも100万~200万円がかかるので、1枚のカードでは補いきれない。絶対に複数枚のカードを持っておくべきだ。
年会費無料・補償額高額・自動付帯で選んだおすすめクレジットカード
最後に、「疾病・傷害治療費の補償限度額が高額」「自動付帯」に加えて「カードの年会費が無料」の3つの条件で厳選した3枚のカードを紹介しよう。
これらのカードを複数持てば補償限度額が合算されるので、全くコストをかけずに額補償の高い保険に加入したのと同然になる。
補償額最高クラス!旅行に強いエポスカード
エポスカードは疾病・傷害治療費が200万円まで補償される。年会費無料のカードの中では最高クラスだ。
旅行に適したカード特典も豊富で、例えばエポスカード会員専用サイトからホテルやツアーを予約すると、通常よりも多くのポイントが貯まる。
国内でも飲食店や温泉、遊園地などで割引特典を受けられる。
旅行好きなら要チェックのカードだ。
ショッピング保険で買い物も安心!DCカードJizile(ジザイル)
DCカードJizile(ジザイル)は疾病・傷害治療費の最高補償額が100万円のカード。
このカードなら海外旅行保険だけでなくショッピング保険も使える。
ショッピング保険とは国内外を問わず、このカードで購入した商品が90日以内に盗難や破損などの損害を受けた場合、年間で100万円まで補償してくれる制度だ。
海外でショッピングを楽しみたい場合は、常にこのカードで決済すると安心して買い物を楽しめるだろう。
また、海外でのキャッシングではATM手数料が無料になる。年会費無料ながら、優れた特典を持っている。
補償限度額の合算に最適!国内外で便利なビックカメラSuicaカード
クレジットカードとSuicaが1枚になったビックカメラSuicaカードは、年会費が有料だが、年に1度でもカードの利用があれば無料になる。
海外旅行保険が自動付帯されていて、疾病・傷害治療費の補償限度額は50万円だ。
国内での利用も魅力的で、Suicaへのオートチャージやビックカメラでの買い物に使うと、多くのポイントが貯まる。
国内旅行ではメインカードとして使い、海外旅行では持っているだけで補償限度額に50万円をプラスできる。
国内でも海外でも持て余さない、頼もしいカードだ。
それでも心配なら保険会社の海外旅行保険に加入しよう
クレジットカードの海外旅行保険にはデメリットが2つある。
1つは補償限度額の低さだ。
カード1枚当りの疾病・傷害治療費の補償額は100万円前後なので、1,000万円の限度額を得るには10枚程度のカードが必要になる。
また、死亡・後遺障害も1,000万円程度が限度のカードが多い。
自身の死亡後、残された家族のことを考えると、もう少し補償金額は高い方が良い。
2つめのデメリットは、補償期間の制限だ。
クレジットカードの海外旅行保険では、たいてい最大90日までの旅行でしか保険が効かない。
これらのデメリットを補うために、保険会社が提供している海外旅行保険に加入しよう。
補償限度額が無制限だったり、補償期間が数年単位のものがあるので、長期的な入院や留学でも安心して滞在できる。
掛け金は1日辺り1,000~4,000円程度で済む。
旅行先の治療費の相場や治安によっては、海外旅行保険に加入しておくとより安心して海外旅行を楽しめるだろう。