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クレジットカードの盗難・紛失

更新年月日:2012年07月07日

クレジットカードが盗まれるケース

明らかに「カードが盗まれた!」と分かるのは、財布が盗まれたり、車上荒らしに遭うケース。特に、次のような場面では注意が必要です。

スリ

“スリ”と聞くと、駅や電車が混雑している時のイメージがありますが、実は終電から始発前後にかけた車内・駅構内が多発ゾーン。お酒を飲んで眠りこんでいる人が標的にされています。また、飲食店など店内でのスリも存在します。複数名で来店し、店員に文句をつけて揉め事をわざと起こすようなグループは怪しいですね。客が騒動に気を取られている隙に、カバンなどから財布を盗むスリの可能性があります。

車上荒らし

駐車中の車から、カバンなどを持ち去る犯罪です。施錠していても100%安全とは言えません。特に気をつけたいのが高速道路のサービスエリアやパーキングエリア。クレジット機能付きのETCカードを車載器に挿入したまま車を離れないようにしましょう。

クレジットカードを盗難・紛失したらカード会社に連絡を

いずれの場合も、まずはクレジットカード会社に連絡を。深夜でも祝日でも、すぐに電話しましょう。大抵のカード会社が、盗難・紛失の電話受付は年中無休で24時間対応しています。連絡を受けたカード会社は、即座にカードを使えなくする手続きを取ります。こういう時に備えて、あらかじめ緊急窓口の電話番号を携帯電話などに登録しておくと安心ですね。

それから最寄りの交番へ届け出る必要があります。もし、ひどく混乱している時は、先に警察へ相談しても良いでしょう。警官からは、財布に何が入っていたのか確認されます。そして、クレジットカード会社や銀行へ連絡を入れるように促してくれるので、すべきことが整理されます。交番によっては、その地域で利用者の多い銀行や主要なカード会社の緊急連絡先を一覧にしている、親切なところもありますよ。

カードの盗難・紛失には補償制度がある

万が一、盗難されたり紛失したカードが不正に利用されたとしても、カード会社はカード名義人に負担がかからないような対策を講じています。利用者の盗難・紛失に備えて、カード会社は損害保険に加入しているため、それが適用されれば被害額は補償されます。

しかし、一部補償されないケースもあります。カード会社の規約によって多少異なりますが、以下の場合は原則自己負担とされています。

  • 1. 暗証番号によって決済されたショッピングやキャッシング
  • 2. カード裏面の署名欄にサインしていない
  • 3. 紛失に気付いた日から60日以上前の不正利用分
  • 4. カード本人ではなく、家族や知人に貸与していた場合

1は暗証番号が自分の誕生日など予測されやすい番号だったり、暗証番号をカード自体にメモしていない限りは、補償されることもあるようです。そもそも、予測されやすい番号は暗証番号として受け付けてくれません。

3についても、毎月の明細をきちんとチェックしていれば十分防げます。それ以前に、不正利用はカード会社の高度な監視システムによってブロックされることも。詳しくは「利用明細に覚えのない請求があったら」のページで説明しているので、参考にしてみてください。

クレジットカードは再発行される

盗難・紛失の電話連絡の際に、カード再発行の手続きも行われます。もし、後からカードが出てきたとしても、いったん利用停止の手続きを取ったカードは、もう使えません。別のカード番号が付いた新しいカードを利用することになります。そのため、毎月カード払いにしている公共料金などの登録情報を変更する必要があります。また、カードのグレードや種類によっては、再発行手数料がかかるものもあります。

少々手間と費用はかかるかもしれませんが、戻ってこない現金に比べれば微々たる負担。それに、クレジットカードは補償制度や様々なセキュリティで守られているので、むやみに不正利用を恐れる心配はありません。まずは慌てず、カード会社や警察に相談を。

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