利用明細書に覚えのない請求があったら
更新年月日:2012年07月07日
不正使用被害は年々、減っている?
ICカードの導入や顔写真の貼付、インターネットセキュリティの高度化、クレジットカード会社からの呼びかけなど各種の対策が浸透してきたおかげで、クレジットカードの不正使用被害は減少の一途を辿っています。
とはいえ、年間に80億円近くもの不正使用被害が出ているというのは、看過できない現状です。被害に遭う人も少なくありません。では、実際に不正使用の被害に遭い、使った記憶のないカードの明細・請求書が届いたら、どうすれば良いのでしょうか?
記憶のないカード利用情報が明細に書かれていたら
慌てる前に、まずは本当に自分で使っていないのか、よく思い出してみましょう。また、加盟店の事情によって、前月や前々月に利用した分の請求が届くこともあるので、そうした事態も踏まえて、よく思い返してみてください。
それでもやはり記憶にない場合は不正請求を疑って、1分1秒でも早くカード会社に連絡をしてください。カード会社では盗難・紛失の専用ダイアルを設置しているので、土日祝日でも関係なく、すぐに利用停止の手続きを取りましょう。
その後は、カード会社の指示にもよりますが、警察に被害届を提出します。警察に届け出る際は「いつ失くしたか」「いつ使われたか」といったことを聞かれるので、事前に確認しておきましょう。また、警察からその後の対応の指示もあるので、メモにとって冷静に行動しましょう。
カード会社は不正請求を監視している
実はカード会社は、カード利用者の利用履歴からショッピングの傾向を掴んでいます。そして、その履歴データから著しく外れた利用があると、明細・請求書を発行する前に本人に確認することもあります。
例えば
- 「普段はスーパーでしかカードを使わないのに、突然、家電量販店で大量にショッピングをした」
- 「カード利用者が住んでいるのとは違う国や都道府県で、平日に高額のショッピングをした」
といった例では、カード会社のチェック機能が働くことになります。
こうした不正な利用に関しては、本人に確認の上、請求する前にストップしてくれることも多いので、必要以上に心配しなくてもOK。それでも明細を毎月きちんとチェックすることは、忘れないようにしましょうね。