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カードで購入した商品が届かないときの対処法

更新年月日:2012年07月07日

購入商品が届かない!

クレジットカード利用のトラブルの中でも多いのが、「カード決済をして料金もカード会社に支払ったのに、商品が届かない」というもの。このトラブルは主に、海外でのショッピングとインターネットショッピング、そしてネットオークションで起こりやすいものです。

では、それぞれのケースでどのように対応すれば良いのかご紹介します。事前に対処法を知っておけば、もしトラブルに遭ったときも冷静に対応できますよ。

海外でのショッピング時の商品未着トラブル

事例:「海外でのトラブル」ページでもご紹介していますが、海外で買った物を日本に発送する手続きを取って帰国したのに、数カ月経っても商品が届かないというトラブルは頻出しています。問い合わせをしても「発送はしたからそのうち届く」「発送担当者に確認している」など、のらりくらりとかわされる場合は、トラブルと考えて良いでしょう。

対応策:こうしたときにまずして欲しいのが、購入した店への確認です。発送方法(空輸or船舶)や在庫の関係では、日本への到着が遅れる場合もあります。大抵のクレジットカード会社は、商品の確認まではしてくれず、「当事者同士で確認してください」という対応になり自ら確認する必要があるため、英語など外国語で交渉できるか否かが重要なポイントになります。

交渉が決裂した場合は、クレジットカード会社への連絡と同時に、消費者センターなどの相談窓口で相談することをおすすめします。その後の行動の移し方についてアドバイスがもらえます。

予防策:レシートやカード伝票の控えはその場でしっかり確認し、帰国後もきちんと保管を。また、商品を購入したことを確認できる書類を受け取っておくことも大事です。「店名」「購入年月日」「商品の値段」「発送日・到着予定日」「発送方法(空輸or船舶)」「送料負担者」「発送先」などが書かれた書類を、帰国後もきちんと保管しておきましょう。キャンセルの手続きをおこなう際に必要になってきますし、もし不正請求が証明されれば、盗難保険が適用される場合があります。

インターネットショッピングでの商品未着トラブル

事例:インターネットでの取引は、顔の見えない相手とおこなうという特性があります。ネットショッピングで取引をおこなった後、商品が届かないというトラブルも続出。匿名性のあるネットの世界は、残念ながら詐欺師の温床となっているのが現実です。

対応策:この場合も、まずは相手先に連絡を取りましょう。それでもラチがあかない場合は、警察への被害届と同時に、クレジットカード会社へも被害報告を。また、その際には「支払停止の抗弁権」を行使できる場合があるので、下記を参照に権利を行使できるかどうかを考えてみてください。

予防策:インターネット取引の際には、事前に確認すべき最低限のチェックポイントがあります。

  • 1. 住所・電話番号が記載されているか
  • 2. その住所・電話番号は実在するか
  • 3. 商品の発送元の確認

日本では、商取引法によって住所と電話番号の記載が義務付けられています。法に則ったサイトかどうかを、まずは確認しておきましょう。たとえ記載があったとしても、実在していない住所や電話番号である可能性もあります。取引はメールでのやり取りだけでなく、一度は電話してみることをおすすめします。

また、海外の通販サイトと取引する際や、日本の業者との取引でも発送元が海外と記されている場合は、トラブルを未然に防ぐためにも、どの国から発送されるか確認しておきましょう。

支払停止の抗弁権とは?

クレジットカード利用者は、カード決済したにも関わらず商品が届かない場合、クレジットカード会社に対して支払いを拒否することができます。これは、割賦販売法が定めるところの「支払停止の抗弁権」にあたり、カード利用者の正当な権利です。この権利を主張できるのは、以下のような条件を満たしている場合です。

  • 商品が届かない、もしくは違う商品や偽物が届いた場合
  • 2カ月以上の期間に渡る、2回以上の分割払いの場合
  • 支払い総額が4万円以上の場合(リボ払いの場合は3万8,000円以上)

ネットオークションでの商品未着トラブル

事例:ネットオークションでも、インターネットショッピングと同様、カード決済をしたのに商品が届かないというトラブルが起こります。出品者に明確な事情がない限り、これはオークション詐欺と見て間違いありません。ここでは、ヤフーオークションでのトラブルに対する対応策・予防策をご紹介します。

対応策:業者とではなく個人間取引の場合、もしかしたら出品者が病気などの理由で発送できない状況にあるかもしれません。出品者の評価を確認するなど多角的に判断した上で、疑いが持たれたときに初めて詐欺を疑いましょう。

「商品が届かない」「出品者と連絡が取れない」場合は、以下の4つの対応をしましょう。

  • 1. 出品者に、商品を発送するよう内容証明郵便を送る
  • 2. 簡易裁判所で、少額訴訟をおこなう手続きをとる
  • 3. 警察に被害届を提出する
  • 4. ヤフーオークション補償制度を利用する

4.の補償制度では、4,999円までの落札金額に対して補償が行われます(ヤフーポイントで補償)。5,000円以上に関しては審査の対象となり、審査が通ったら落札金額に対して20%の額を差し引いた分が補償されます(同)。

予防策:ヤフーオークションでは、トラブルを避けるために代金の振込前に以下の7つのポイントを確認するように推奨しています。

  • 1. 出品の説明をよく読む
  • 2. 出品者の評価を確認する
  • 3. 落札後に出品者が誰であるか確認する
  • 4. 相手の名前をYahoo! JAPANの検索を使って調べる
  • 5. 振込先がトラブル口座リストに掲載されていないか確認する
  • 6. 振込先の名称を確認する
  • 7. 他の落札者から評価がついていないか確認する

確かに、これらを確認しておけばトラブルにつながる可能性も低くなりますね。しかし、最後に大事なのはカード利用者の判断です。少しでも不安があれば出品者に再度確認するなど、念には念を入れて取引するように心掛けましょう。

楽天カードでは商品の未着トラブルに補償がつく

例えば楽天カードでは、楽天市場でのカード利用に限って、商品が届かないトラブルが起こった場合は支払わなくても良くなるケースがあります。楽天市場をよく利用するという人は、ポイント面だけでなく補償面も鑑みると、楽天カードを選ばない手はないですね。

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