ANAカードの付帯保険のスペックとおすすめカードを紹介
更新年月日:2015年10月05日
ANAカードには主に海外・国内旅行保険とショッピング保険の3つの保険が付帯されている。補償金額はカードによって異なり、最大1億円まで補償してくれるものまである。基本的にはカードの年会費が高いほど補償金額や補償内容が豪華になっている。ANAカードに付帯している保険の解説と、保険で選んだおすすめANAカードについて紹介しよう。
このページの目次
ANAカード付帯の保険スペック比較
まずはANAカードの付帯保険を一覧にまとめてみたので確認してほしい。この表の中で気になる点をピックアップしていこう。
クレ達の評価 | × | ○ | ○ | ◎ | ○ | |
---|---|---|---|---|---|---|
カード名 | 一般カード ソラチカ ANASuica |
一般 アメックス カード |
一般 ワイド カード |
ワイド ゴールド カード |
ワイド ゴールド カード |
|
国際ブランド | JCB VISA マスターカード |
AMEX | JCB VISA マスターカード |
JCB | VISA マスターカード |
|
年会費(税込) | 2,200円 | 7,700円 | 7,975円 | 15,400円 | 15,400円 | |
海外旅行保険 (最高額) |
付帯条件 | 自動 | 利用 | 自動 | 自動 (一部カード 利用により 増減) |
自動 |
死亡 後遺障害 |
1,000万円 | 3,000万円 | 5,000万円 | 1億円 (自動:5,000万円) (利用:5,000万円) |
5,000万円 | |
傷害 | × | 100万円 | 150万円 | 300万円 | 150万円 | |
疾病 | × | 100万円 | 150万円 | 300万円 | 150万円 | |
救援 | 100万円 | 200万円 | 100万円 | 400万円 | 100万円 | |
賠償 | × | 3,000万円 | 2,000万円 | 1億円 | 3,000万円 | |
携行品 | × | 30万円 | 50万円 | 50万円 | 50万円 | |
海外旅行保険 (家族特約) (最高額) |
付帯条件 | × | 利用 | × | 自動 | 自動 |
死亡 後遺障害 |
× | 1,000万円 | × | 1,000万円 | 1,000万円 | |
傷害 | × | 100万円 | × | 200万円 | 50万円 | |
疾病 | × | 100万円 | × | 200万円 | 50万円 | |
救援 | × | 200万円 | × | 200万円 | 50万円 | |
賠償 | × | 3,000万円 | × | 2,000万円 | 1,000万円 | |
携行品 | × | 30万円 | × | 50万円 | 15万円 | |
国内航空損害保険 (最高額) |
付帯条件 | 自動 | 国内旅行保険 に含まれる |
自動 | 自動 | 自動 |
死亡 後遺障害 |
1,000万円 | - | 5,000万円 | 5,000万円 | 5,000万円 | |
入院 | × | - | 1万円 | 1万円 | 1万円 | |
手術 | × | - | 10万円 | 40万円 | 40万円 | |
通院 | × | - | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | |
国内旅行保険 (最高額) |
付帯条件 | × | 利用 | × | 自動 | 自動 |
死亡 後遺障害 |
× | 2,000万円 | × | 5,000万円 | 5,000万円 | |
入院 | × | × | × | 5,000円 | 5,000円 | |
手術 | × | × | × | 20万円 | 20万円 | |
通院 | × | × | × | 2,000円 | 2,000円 | |
国内旅行保険 (家族特約) (最高額) |
付帯条件 | × | 利用 | × | × | × |
死亡 後遺障害 |
× | 1,000万円 | × | × | × | |
入院 | × | × | × | × | × | |
手術 | × | × | × | × | × | |
通院 | × | × | × | × | × | |
ショッピング保険 (最高額) |
補償金額 | 海外利用時 のみ 100万円 |
200万円 | 海外利用時 のみ 100万円 |
500万円 | 300万円 |
補償期間 | 90日間 | 90日間 | 90日間 | 90日間 | 90日間 | |
自己負担額 | 1万円 | 1万円 | 1万円 | 3,000円 | 3,000円 | |
その他保険 | - | キャンセル プロテクション |
- | 航空機遅延保険 (国内+海外) |
航空機遅延保険 (国内のみ) |
|
- | オンライン プロテクション |
- | - | - | ||
- | リターン プロテクション |
- | - | - |
クレ達の評価 | ○ | ○ | ○ | ◎ | |
---|---|---|---|---|---|
カード名 | ダイナース カード |
ゴールド アメックス |
VISA プレミアム |
JCB プレミアム |
|
国際ブランド | Diners | AMEX | VISA | JCB | |
年会費(税込) | 29,700円 | 34,100円 | 88,000円 | 77,000円 | |
海外旅行保険 (最高額) |
付帯条件 | 自動 (一部カード利用 により増額) |
自動 (一部カード利用 により増額) |
自動 | 自動 |
死亡 後遺障害 |
1億円 (自動:5,000万円) (利用:5,000万円) |
1億円 (自動:5,000万円) (利用:5,000万円) |
1億円 | 1億円 | |
傷害 | 300万円 | 300万円 | 500万円 | 1,000万円 | |
疾病 | 300万円 | 300万円 | 300万円 | 1,000万円 | |
救援 | 400万円 | 400万円 (自動:300万円) (利用:100万円) |
1,000万円 | 1,000万円 | |
賠償 | 1億円 | 4,000万円 | 1億円 | 1億円 | |
携行品 | 50万円 | 50万円 | 100万円 | 100万円 | |
海外旅行保険 (家族特約) (最高額) |
付帯条件 | × | 自動 | 自動 | 自動 |
死亡 後遺障害 |
× | 1,000万円 | 1,000万円 | 1,000万円 | |
傷害 | × | 200万円 | 500万円 | 200万円 | |
疾病 | × | 200万円 | 500万円 | 200万円 | |
救援 | × | 300万円 | 1,000万円 | 200万円 | |
賠償 | × | 4,000万円 | 1億円 | 2,000万円 | |
携行品 | × | 50万円 | 100万円 | 50万円 | |
国内航空損害保険 (最高額) |
付帯条件 | 国内旅行保険 に含まれる |
国内旅行保険 に含まれる |
自動 | 自動 |
死亡 後遺障害 |
- | - | 5,000万円 | 5,000万円 | |
入院 | - | - | 1万円 | 1万円 | |
手術 | - | - | 40万円 | 40万円 | |
通院 | - | - | 2,000円 | 2,000円 | |
国内旅行保険 (最高額) |
付帯条件 | 自動 (一部カード利用 により増額) |
利用 | 自動 | 自動 |
死亡 後遺障害 |
1億円 (自動:5,000万円) (利用:5,000万円) |
5,000万円 | 1億円 | 1億円 | |
入院 | 1万円 | × | 5,000円 | 5,000円 | |
手術 | 40万円 | × | 20万円 | 20万円 | |
通院 | 3,000円 | × | 2,000円 | 2,000円 | |
国内旅行保険 (家族特約) (最高額) |
付帯条件 | × | 利用 | × | × |
死亡 後遺障害 |
× | 1,000万円 | × | × | |
入院 | × | × | × | × | |
手術 | × | × | × | × | |
通院 | × | × | × | × | |
ショッピング保険 (最高額) |
補償金額 | 500万円 | 500万円 | 500万円 | 500万円 |
補償期間 | 90日間 | 90日間 | 90日間 | 90日間 | |
自己負担額 | 1万円 | 1万円 | 3,000円 | 3,000円 | |
その他保険 | - | キャンセル プロテクション |
航空機遅延保険 (国内+海外) |
航空機遅延保険 (国内+海外) |
|
- | オンライン プロテクション |
- | - | ||
- | リターン プロテクション |
- | - |
同じカードでもブランドによって補償額や補償内容が異なる
例えばANAワイドゴールドカードを見ると、JCBブランドの方がVISA/MasterCardブランドよりもほとんどの項目で補償額が2倍以上になっている。保険を目当てにカードを選ぶ場合は、カードブランドまで確認してから入会しよう。
一般のANAカードは死亡時のみしか補償されない
一般のANAカードにも海外・国内旅行保険は付帯している。しかし補償の対象は被保険者が死亡・後遺障害を負った場合のみだ。医療費の高い海外では、死亡・後遺障害よりも、傷害・疾病の補償金額の方が大切だ。
従って保険を重視してANAカードを選ぶなら、年会費2,000円台の一般ANAカードは選択肢から外すべきだ。
家族特約の有無
クレジットカードに付帯している保険は、カード所有者のみを補償の対象としている。しかし家族特約が付帯しているカードであれば家族も補償の対象となる。
家族の定義はカードブランド毎に異なる。例えばJCB、VISA、MasterCardは生計を共にする19歳未満の親族のみが対象となる。一方、アメリカン・エキスプレスなら年齢制限がなく、配偶者や両親も補償対象となる。
家族での旅行が多いなら、補償対象が広いアメリカン・エキスプレスブランドのカードを選ぼう。
航空機遅延保険の有無
航空機遅延保険とは、以下の4項目に該当する費用を補償する制度だ。
- 乗継遅延費用
- 出航遅延・欠航・搭乗不能費用
- 手荷物遅延費用
- 手荷物紛失費用
これらは主に搭乗予定の航空機の遅延や手荷物の紛失が原因で発生した飲食代、ホテル代、衣料費等を補償してくれるものだ。特に海外旅行ではロストバゲージが発生しやすいので、保険があると安心感が違うだろう。
この保険が付帯しているANAカードは、ANAワイドゴールドカードとANAプレミアムカードの2つだけだ。ちなみにANAワイドゴールドカードでもVISA/MasterCardブランドは国内での事案しか補償対象とならないので注意しよう。
保険重視で選んだおすすめANAカード3選
「種類が多すぎて、結局どれが良いのかわからない!」という方のために、クレ達が保険を重視して選んだANAカードを3枚紹介しよう。
ほとんどのユーザーはANA ワイドゴールドカード JCBで申し分ないが、「年会費を抑えたい」方はANAアメリカン・エキスプレスカードを、「最高レベルの保険がほしい」方はANAカード プレミアムをおすすめする。
補償額高額!航空機遅延保険や家族特約が嬉しいANAワイドゴールドカードJCB
ANAカードの中で最もおすすめなのがANA ワイドゴールドカード JCBだ。年会費は15,400円(税込)と手頃ながら、傷害・疾病の補償額は最高300万円、海外旅行保険は19歳未満の家族も補償対象、更には航空機遅延保険付帯と、スペックが高い。
ちなみにANAワイドゴールドにはVISAブランドのものもあるが、「国内旅行保険の入院補償額」以外の項目は、全てJCBが同額以上にある。保険を重視するならば、必ずJCBブランドを選ぼう。
年会費1万円以下で厚い補償!家族旅行にもおすすめなANAアメックスカード
「保険はほしいけど、できるだけ年会費は抑えたい」場合は、ANAアメリカン・エキスプレスカードを選ぶと良いだろう。年会費7,700円(税込)ながら、一般のANAカードに比べると手厚い保険が付帯している。また、アメックスブランドなので、家族特約に年齢制限がないのも魅力だ。
このカードの保険で注意するべきは、どの項目も付帯条件が利用付帯となっている点だ。補償を受けるには、このカードを使って旅行代金の一部を払っていなければならない。
また、補償金額もそこまで高くはないので、これ1枚だけでは不安だ。ただし、死亡・後遺障害以外の項目は他のクレジットカードと補償金額を合計できる。例えば傷害治療費の補償額が最大300万円のエポスカードを持っておくと、最大400万円まで補償される。
- ANAアメックスの傷害補償額:最大100万円
- エポスカードの傷害補償額:最大300万円
- 2枚のカードを持っているときの傷害補償額:最大400万円
クレジットカードの保険について詳しくなっておくといざというときに安心だ。より詳しいことは下記のリンク先に掲載しているので、参照して欲しい。
補償額もプレミアム!ANAカード プレミアム
「ANA ワイドゴールドカード JCBよりも更に優れた保険が欲しい」場合は、ANAカード プレミアムがおすすめだ。死亡・後遺障害の補償額は最高1億円で、傷害・疾病も最高1,000万円の補償を受けられる。家族特約もANAカードの中では最高金額を誇る。
もちろん航空機遅延保険も付帯しており、補償項目も補償金額も申し分ない内容だ。
これだけ補償が厚いので年会費もそれなりで、ANA JCBカード プレミアムなら88,000円(税込)、ANA VISAプラチナ プレミアムカードは77,000円(税込)となっている。
海外旅行保険でもブランドで差があり、JCBブランドなら傷害・疾病補償額が高い。一方、VISA/MasterCardブランドなら家族特約の補償額が全てJCBの同等以上となっている。
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おすすめ ANA ワイドゴールドカード JCB
年会費15,400円(税込)のわりに手厚い保険が付帯した、コストパフォーマンスに優れたカード。ANAワイドゴールドカードにはVISA/MasterCardブランドのものもあるが、「国内旅行保険の入院補償額」以外はJCBブランドの方が優れている。
ANAアメリカン・エキスプレスカード
最低限の保険があれば良いという人におすすめ。最低限とは言っても、一般のANAカードに比べると天と地ほどの違いがある。特に両親や配偶者、親族までもが補償対象になる。国内主要空港ラウンジの無料利用を始め、空港で便利になるサービスが多い。
ANA JCBカード プレミアム
どの項目の補償金額も、全ANAカード中最高レベルに位置する。家族特約や航空機遅延保険も完備しており、保険だけを見てカードを選ぶなら間違いなく最も適したカードだ。